2025.04.17 12:00
©︎東村アキコ/集英社 ©︎2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会
2025.04.17 12:00
5月16日(金)に公開される映画『かくかくしかじか』から永野芽郁演じる主人公・明子の新たな場面写真5点が解禁された。
原作は『ママはテンパリスト』『海月姫』『東京タラレバ娘』など数々の大ヒット作を生み出した漫画家・東村アキコが泣きながら描いた自身の実話。これまで絶えず届いていた映像化の話を東村本人が断り続けていた本作だが、今回自ら脚本を執筆し、日本を代表する豪華キャストの出演により映画化が決定。永野芽郁が人気漫画家を夢見る主人公・明子を、大泉洋が明子の恩師でありスパルタ絵画教師の日高を演じ、東村の生まれ故郷の宮崎をはじめ、石川、東京を舞台に人生を変えた恩師とのかけがえのない日々を描く。
今回解禁されたのは、明子の感情の起伏の振れ幅が垣間見える計5点の新カット。美大の実技試験を終えて自信満々な笑顔を浮かべる姿や絵画ほったらかしで遊びまくるお気楽学生ライフを収めたカットからは憎めない明子のチャーミングな魅力が光る一方で、念願の美大に進学するも思うように絵が描けず苦しむ様子やハードな社会人生活に耐えきれず倒れ込む姿、さらには涙を流す切ない表情など、対照的な印象を放つ姿も収められている。

本作では漫画家を目指す明子とスパルタ絵画教師・日高先生(大泉)とのかけがえのない9年間が描かれていくが、プロデューサーの加藤達也は「本作は、高校生から大人になるまで、ある種、東村アキコさんの一代記的な側面もあるお話です。原作の持つコミカルな部分と先生との切ないお別れなど、世代も超え感情の表現する幅も広く、非常に難しいお芝居が必要になる作品でした」と説明し、明子役に永野へオファーした理由については「この高度なお芝居を誰がやるのかと考えた時に、永野芽郁さんしか考えつきませんでした。ビジュアルも直感ですが、絶対に似合うなとも確信しておりました」と明かしている。

公開された写真からも伝わるように、時には感情をむき出しにするような振り幅の広い演技も求められていた永野。彼女は本作の中で印象的なシーンの一つとして、絵が描けずにスランプになった明子が自暴自棄になり、自宅で暴れ回るシーンでの撮影を挙げている。永野は「誰しも向き合いたくない瞬間はあると思います。それが明子にとっては絵だと思うので、それでも(日高先生から)“描け!”と言われて。どうしようもなくただ泣けてくるという、あのシーンはすごく理解できました」と自身の経験や記憶をめぐらせながら回顧し、「向き合うのはとても大変だろうなと思ったら、気づいたら涙が止まらなくて。明子は喜怒哀楽がしっかりある人ですが、その喜怒哀楽にもそれぞれ理由があって、共感しながらお芝居できたと思います。そのぶん私自身も自分の感情を解放できた気がしますし、本当に一人の人生を生きた気がします」と自信を見せた。

そんな永野の姿を側で見守っていた加藤プロデューサーも、「時たま先生に質問することなどはありましたが、明子を演じるにあたって自分の中ではっきりとしたイメージをお持ちでした。迷いなく、集中して挑まれている印象があります。ご自身もおっしゃっていましたが、ミスが本当に少なく、テスト、本番と、映画の明子を体現されたお芝居で、監督もモニター前で唸ることがあるくらい圧倒しておりました」と永野を称賛している。
『かくかくしかじか』場面写真 ©︎東村アキコ/集英社 ©︎2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会