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映画『遺書、公開。』公開記念リレーインタビュー #1

悔しさはもっと頑張るための原動力、志田彩良が輝かせる“普通”という個性

2025.02.10 18:00

2025.02.10 18:00

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喋り方は『相棒』の右京さんを参考にさせていただきました

──本作は“序列”が大きなテーマになっています。芸能界もランキングという形で順位をつけられ ますが、志田さんはそういうのは気にしますか。 

自分からは積極的に見ないです。ただ、母がよく私のことを調べてくれていて、「こういうのに入っ ていたよ」と教えてくれることはありますね。最近はネクストブレイクランキングに入れていただくことがあって。名前を挙げていただけることは本当にありがたいんですけど、なかなかネクストブレイクから抜け出せないなという悔しさも同時に感じます(笑)。 

──ご自身で認めた通り、負けず嫌いなんですね。 

そうなんです(笑)。でもそこで背中を押されて、「もっと頑張らないと」という気持ちになれるので、 やっぱり悔しさって悪いものではない気がします。 

──学生時代はどうですか。スクールカーストとか気にするタイプでしたか。 

そこまで気にしないですね。そもそも「カースト」というワード自体、私は差別を生む原因になる言葉だと思っているので、使わないようにしています。スクールカーストなどを気にせずわりと満遍なく仲良くしていました。 

──ということは、わりとコミュニケーションは得意なほうですか。 

それが人見知りなんです(笑)。自分からは行けないとわかっているので、話しかけてもらえることがうれしくて。自分が受け身なので、積極的に来てくれる子と仲良くなることが多かったです。 

──廿日市くるみを演じるにあたって、どんなことに気をつけていましたか。 

監督が廿日市像を固めてくださっていて。初めてお会いしたときに、廿日市についてたくさん話をしてくださいました。例えば、廿日市はダークな部分もありつつ、人間観察が趣味で、言葉遣いが面白かったり、可愛らしい一面もある女の子。仕草や喋り方で廿日市の可愛らしさを表現してほしいということをおっしゃっていて。その言葉を咀嚼した上で、廿日市だったらこんなふうに喋るかなと、自分なりにアップデートして、お家でも練習に励みました。 

私が思う廿日市の声は少し高めで、喋るスピードは速いけれど、変なところで区切る癖がある。歩き方も廿日市だったら膝を曲げないで歩くかな、といったイメージでした。自分で考えた廿日市像を、現場で監督と擦り合わせながらつくり上げていきました。 

映画『遺書、公開。』より

──その声色というのは、何かモデルがあったんですか。 

最初にお話ししたときに、監督が「こういう喋り方だと思うんだよね」と実践してくださったんです。なので、そのイメージを頭に置きつつ、あとは『相棒』の右京さんを参考にさせていただき、演じていました(笑)。 

──みんながそれぞれ裏の顔を持っていて、観客はどんどん騙されていくわけですが、こうした作品の場合、演じ手もこう見えたらいいなというふうに観客の視線を誘導するようなところはありますか。 

少し気にしましたけど、あえて気にせずに、という感じでした。そこを意識しすぎると、逆にお芝居に影響する気がして。最終的には監督がどう切り取ってくださるかなので、そこは監督に委ねて、私はあのクラスの中でみんなと必死に向き合いながら演じていました。

──ちなみに最初に台本を読んだときに、黒幕は誰なんだろうって想像したりしましたか。

誰だろうってなりました(笑)。でも最後の最後まで想像がつかなかったです。全員が怪しく見えてしまって。これはみんなで姫山椿を殺したんじゃないかなとか、いろんなパターンを考察して。 

──最終的に黒幕は当てられましたか。 

大外れでした(笑)。 

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普段ついやってしまう癖と意外な一面

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作品情報

遺書、公開。

©︎2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 ©︎陽東太郎/SQUARE ENIX

©︎2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 ©︎陽東太郎/SQUARE ENIX

遺書、公開。

2025年1月31日(金)全国公開
配給:松竹

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:吉野北人 宮世琉弥 志田彩良
松井奏(IMP.) 髙石あかり 堀未央奈 忍成修吾
上村海成 川島鈴遥 荒井啓志 松本大輝 星乃夢奈 榊原有那 藤堂日向 菊地姫奈 大峰ユリホ
阿佐辰美 兼光ほのか 日髙麻鈴 大東立樹 金野美穂 鈴川紗由 浅野竣哉 青島心 楽駆
原作:陽 東太郎「遺書、公開。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉
脚本:鈴木おさむ
企画製作:HI-AX
製作プロダクション:ダブ

1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。2013年からファッション誌「ピチレモン」の専属モデルとして活躍し、2014年に短編映画「サルビア」(14/監督:西中拓史)で主演として俳優デビュー。そのほかの主な出演作品に、映画『ひかりのたび』(17/監督:澤田サンダー)、『mellow』(20/監督:今泉力哉)、『かそけきサンカヨウ』(21/監督:今泉力哉)、『恋を知らない僕たちは』(24/監督:酒井麻衣)などがある。

また2024年には同クールに放送されたドラマ『消せない「私」-復讐の連鎖-』(日本テレビ系)、『こんなところで裏切り飯』(中京テレビ)2本の連続ドラマで同時に主演を務めて話題に。

2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演も決定している。

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