ドラマ『アリスさんちの囲炉裏端』2人の飾らない素顔トーク
流行りのタイパは意識する?馬場ふみかと佐藤瑠雅が思う“心を守るため”の生きる速度
2025.01.13 17:30
2025.01.13 17:30
数字は気にするけど固執しないことが大事
──多くの現代人が疲れやすいのって、時代のスピードが早くて、その中で自分の価値を他人と競争させられているような感覚になるからなのかなと思っていて。特に20代は、誰と戦っているのかわからないレースの渦中に置かれがちです。お二人は、どうその苦しさと向き合っていますか。
馬場 私はそういう競争に参加している感覚がないんです。この仕事って適材適所。オーディションがあったとしても、ビジュアルだったり身長だったり、総合的に判断されるものなので、実力だけで決まるわけじゃない。受からなかったからと言って、必ずしも自分のお芝居が悪かったとは限らない世界なんですね。だからあまり競争と思っていないし思いたくないです。
──そういった境地に行き着くまでには葛藤もありましたか。
馬場 デビューしてしばらくの間はありましたけど、いっぱいオーディションを受ける中で気づきました。というか、そういうことにしておいた方が自分も楽じゃないですか。自分の心を守るためにも、そう考えるようにしています。
佐藤 僕も半年くらい前にようやく馬場さんみたいに考えられるようになりました。もともとそんなに人と比べるタイプではないんです。でもやっぱりこういう仕事って他の人が何をやってるのかすぐ見えちゃうから、身近な友達が作品に出ているのを見て悔しい思いをすることがあって。でもどうせ比べるなら周りじゃなくて自分だなと。
──自分?
佐藤 過去の自分と今の自分を比べる。そしたら今の自分は何ができるようになったのか、振り返ることができる。そうやって自分にフォーカスを当てられるようになってからは周りと比べなくなりました。
馬場 この仕事って外野が勝手に比べてきますからね、いろんなランキングとか。
──そういうのを見て、どう思っているんですか。
馬場 「うるせえ」って思ってます(笑)。
佐藤 あはは。でも本当にそうですよね(笑)。
──仕事柄、どうしても数字を求められますからね。
馬場 もちろん数字はないよりあった方がいいと思います。視聴率であったり、再生回数であったり、それだけたくさんの方に見ていただけた証拠なので、大事にしたいし、私は気にするタイプです。でも、そこで落ち込みはしない。プラスの部分だけ目を向けて、見ていただけてうれしいなというポジティブな気持ちだけもらっています。
佐藤 そう思います。もちろん気にしないわけではないですけど、固執しないことが大事な気がしますね。
──では最後に。アリスと晴海は幼なじみという設定ですが、お二人は幼なじみっていますか。
馬場 私は幼なじみがいないんですよね。学生時代の友達も今はほとんどつながりがなくて。母親から「あの子結婚したらしいよ」って聞くくらいで、私はみんなの近況とか全然知らないんです。どっちかというと、地元に帰ったときに会うのは、その頃お世話になっていた美容師さんとか洋服屋の人が多いかな。「最近どう?」みたいな普通の話をお互いにして、それがなんか安心します。
──馬場さんはあんまり誰といても変わらなさそうですね。
馬場 そうですね。このまんまです(笑)。
佐藤 僕は何人か幼なじみがいますね。それこそいちばん古い友達は生まれたときからの付き合いなんで。
馬場 え? どういうこと?
佐藤 お父さんの親友の子どもで。近所に住んでいたので、赤ちゃんの頃に一緒に写ってる写真とかありますね。今でも付き合いがある中学の友達は、幼稚園のときから一緒で。僕は覚えていないんですけど、中学のとき、下校の途中に「俺、いつか俳優になるわ」ってその子に宣言していたみたいです(笑)。
馬場 じゃあその頃からこの世界に興味はあったんだ?
佐藤 自分では自覚がなかったんですけど、お母さんの影響でよくドラマを見ていたんですよ。『サムライ・ハイスクール』とか好きで。当時はすごいいたずらっ子で、落とし穴をつくったり友達を畑に落としたり、結構ヤンチャをしていて。この間、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』に出させてもらったんですけど、それを観たその友達から「昔と全然変わらねえな」って言われました(笑)。