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INTERVIEW

このメンバーで旅をするなら?映画さながらの自然派トーク

綾瀬はるか×大沢一菜×森井勇佑の『ルート29』回想録 友達になった3人が語り合う“誠実さ”とは

2024.11.10 17:30

2024.11.10 17:30

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一菜の友達と一緒に鬼ごっこをしました

──森井監督は『こちらあみ子』以降も大沢さんと会う機会はあったんですか。

森井 会ってました。「公園においでよ」と連絡をもらったので行ったら、一菜の友達が5〜6人いて。鬼ごっこしようぜみたいな。

綾瀬 あはは。面白い。

森井 しかもそれが街全体の鬼ごっこだったんですよ。僕が鬼になって「20数えとけ」って言われて、目つぶって数えたらもう誰もいなくて。街をウロウロ探し回っても見つからないんです。

綾瀬 寂しい。

森井 そしたら一菜から電話かかってきて、「もう終わったから」って(笑)。

大沢 友達が「飽きた」って。

森井 いつまで経っても来ないからね、鬼が。

──じゃあ次は綾瀬さんも誘って鬼ごっこを。

綾瀬 ぜひ。大好きです、そういうの。

大沢 綾瀬さんが鬼だったら、すぐ捕まりそう。

──森井監督は大沢さんと再びタッグを組んでみて、『こちらあみ子』からどんな変化を感じましたか。

森井 自分で考えるようになりましたよね。『あみ子』のときは、そこらへんで遊んでいたのを引っつかまえて「この台詞言ってくれ」という感じだったんですけど、一人の人間としてちゃんと考えて臨むようになった気がします。最初は今回も『あみ子』の延長線上でやればいいのかと考えてたんですけど、どうも違うかもしれないなと。そこからちゃんと僕も一菜と向き合わないとなと思うようになりました。

──大沢さんはどうですか。

大沢 自分の中では変化したことはない気がする。

森井 なかなか自分ではわからないよね。

大沢 (もじもじしてる)

森井 何照れてるんだよ(笑)。

綾瀬 (もじもじしてる大沢を愛しそうに見つめる)

──綾瀬さんの目線から愛がダダ漏れしていますね。

綾瀬 初めて出会ったときからもう動物の子どもみたいな感じだったんです。すぐ走って逃げていくところとか。

森井 確かに動きが動物っぽいかも。

──そんな大沢さんと一緒にお芝居してみた感想を聞かせてください。

綾瀬 一菜ちゃんは目力がすごくて、魅力的な顔してるなと思いました。特に初めて会ったときの、葉っぱからいきなりニョキッと出た顔が、うわ、強いみたいな。

森井 あれ、いい顔してましたね。

大沢 あれはお腹が痛くなったあとでした。

森井 そうだ。ちょっと痛くなったんだよね。

大沢 たぶん緊張しすぎて…。

森井 それはプレッシャーもあるよね。

『ルート29』より ©︎2024「ルート29」製作委員会 

──その緊張はどうやってほぐれていったんですか。

森井 虫じゃない?

大沢 一緒にトンボを捕まえて虫かごに入れたり、あとカエルとかカニとかも捕まえたり。そこからちょっとだけ話すようになった。

綾瀬 基本的に空き時間は虫を捕まえたり石で遊んだりしてね。

大沢 行動で話していた。

綾瀬 そうだね。あと何してた?

大沢 アクションごっこしたり。

綾瀬 アクションごっこしたね。

大沢 監督に爆弾投げたりして。

綾瀬 そう。監督をいじって遊ぶのが流行ってた(笑)

大沢 「監督だー!」って爆弾投げて。

森井 すごいいじられていました。またそれを綾瀬さんが喜ぶから。

綾瀬 ごめんなさい(笑)。

森井 綾瀬さんが爆笑するもんだから、うれしくなって一菜がまたいじるっていう。

綾瀬 一菜ちゃんが監督をいじるポイントが独特すぎて面白くて。「首のほくろから毛が生えている!」とか、パワーワードの連続でした。そんな二人を見ながら、本当仲良いんだなって、なんだか微笑ましい気持ちになりましたね。

──普段よりちょっと童心に帰るような現場だったようですね。

綾瀬 そうですね。すごくアットホームなチームで、みんなで一緒に旅をしながら撮っている感じで。その空気感が好きで、いいないいなって思いながら現場にいました。

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3人の心を軽くしてくれた出会いとは

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作品情報

ルート29

©︎2024「ルート29」製作委員会

©︎2024「ルート29」製作委員会

ルート29

2024年11月 TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:東京テアトル、リトルモア

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督・脚本:森井勇佑
出演:
綾瀬はるか
大沢一菜
伊佐山ひろ子 高良健吾 原田琥之佑 大西力 松浦伸也/河井青葉 渡辺美佐子/市川実日子

原作:中尾太一「ルート29、解放」(書肆子午線)
製作:東京テアトル、U -NEXT、ホリプロ、ハーベストフィルム、リトルモア

綾瀬はるか

アーティスト情報

1985年3月24日生まれ、広島県出身。2000年、デビュー。04年に『雨鱒の川』で長編映画初主演をはたす。同年、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(TBS)でゴールデンアロー賞新人賞を受賞。以降、「白夜行」(06/TBS)や「ホタルノヒカリ」シリーズ(07、10/日本テレビ)など多くの主演ドラマが話題を集める。08年、『僕の彼女はサイボーグ』、『ザ・マジックアワー』、『ICHI』、『ハッピーフライト』と4本の映画に出演し、第32回山路ふみ子映画賞新人女優賞や第21回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞を受賞。09年に映画『おっぱいバレー』でブルーリボン賞主演女優賞も受賞している。13年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で主演を務めた。15年『海街diary』で毎日映画コンクール、ヨコハマ映画祭の主演女優賞を受賞。その他の出演作に、ドラマ「JIN/仁」シリーズ(09、11/TBS)、「義母と娘のブルース」シリーズ(18~24/TBS)、『はい、泳げません』(22)、『レジェンド&バタフライ』(23)、『リボルバー・リリー』(23)などがある。

2011年6月16日生まれ、東京都出身。22年の映画『こちらあみ子』で応募総数330人の中からオーディションで選ばれ、主人公のあみ子役でスクリーンデビューを飾った。同作で第36回高崎映画祭最優秀新人俳優賞を受賞する。その後、ドラマ「姪のメイ」(23/テレビ東京)でもタイトルロールのメイ役で主演。宮藤官九郎が企画・監督・脚本を担当した配信ドラマ「季節のない街」(23/Disney+STAR)ではホームレスの少年役で出演した。また、俳優業にとどまらず、23年、NTT東日本「ミライはどこから来るの?」のCMに出演するなど、その個性あふれる存在感が幅広いジャンルで注目を集めている。さらに、24年にはRM(BTS)2ndソロアルバム『Right Place,Wrong Person』に収録されている“Domodachi (feat. Little Simz)”のMVにも出演。世界中から多くの注目を集めている。

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