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INTERVIEW

初主演作『新米記者トロッ子』完成を迎えた今の思いとは

“未知”は心の中に 藤吉夏鈴の探しもの

2024.08.13 18:00

2024.08.13 18:00

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櫻坂46はもっとできるはず

──藤吉さん自身は高校時代に吹奏楽部の部長でした。映画に登場するかさねはグイグイ引っ張っていく系の部長ですが、ご自身はどうでしたか?

なんで部長に選ばれたのかもよくわからないですし、誰よりも努力をして、それを後輩に見てもらって、それで育ってもらおうっていう考えでした。指示とか出せるタイプじゃないので……。

──だとしたら藤吉さんも男前ですよね。背中で語るみたいな。

そっちだったかもしれないです。今もアドバイスをバンバンして、とかではないですね。

──6月には櫻坂46で東京ドームの舞台に立ちましたが、振り返ってみていかがですか? 終わった直後の達成感など。

次の日は一日中ベッドから起き上がれなくて(笑)。最後まで力は出し切ったんだろうなって思いながら過ごしてました。でももっと成長したいです。もっとできるはずなので、櫻坂は。

──「Start over!」のせり上がりの場面なんかは本当に勇ましくて。どんなことを考えているんだろうって。

あの楽曲だけじゃないですけど、同じ楽曲を何度も何度もやるじゃないですか。飽きられてしまうんじゃないかっていう恐怖が去年からすごく大きくて。例えば同じ「Start over!」をやってしまったら新鮮味がなくて、それが嘘みたいで。

ただ決められたものを踊ってるのって怖いじゃないですか、人間味がない感じがして。それがすごい嫌で、そのプレッシャーを自分でかけちゃってるなって思います。

──それが「とーやまチャンネル(グランジ遠山のYouTubeチャンネル)」での「『Start over!』は時々休憩させてあげたい」という発言につながっているんですね。

そうですね。一旦休憩が必要な楽曲だと思ってます(笑)。

──今回映画に出てみて、やはり櫻坂46での表現やパフォーマンスとは別の感覚でしたか?

グループでは自分の持ってる感情を膨張させてパフォーマンスすることが多いんですけど、やっぱりお芝居の作品は自分が持ってない感情も表現しなきゃいけなくて。

そのギャップがすごく難しいですし、いろんな感情を「あ、知らないんだな」って。もっと知りたいって思いました。

『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』より

──では、映画でいうかさねの「世界の隅々まで知り尽くしたいという探究心」のように、藤吉さんが今隅々まで知り尽くしたいものと言うと?

やっぱりいろんな感情を知りたいです。プラスの感情もマイナスの感情も全て知りたいです。

──なるほど、“心の世界”ということですね。藤吉さんは人見知りと言いつつ、人と話すのはお好きですよね。それも感情を知りたいという思いがあるからでしょうか。

そうですね。たしかに人と話すの大好きです。どちらかと言うと聞くのが好きです。

──YouTubeではこの前ひとり旅で廃墟探索に行かれてました。次回を楽しみにしているファンの方も多いと思いますが、行ってみたいところはありますか?

めちゃくちゃ意外だと思うんですけど……島とか行ってみたいですけど、それってたぶんイメージ通りのことじゃないですか、きっと。初めて言うんですけど……メイド喫茶に行きたくて。かわいいフリフリのお洋服着て、普段そんなかわいい空間ってなかなかないじゃないですか。行ってみたいです。

──全然恥ずかしがらなくていいと思います! 絶対楽しいですし。動画でもう一つ引っ掛かったのが、一番好きな日本語を“粗雑”とおっしゃっていたところで……。

人間の粗がすごい好きで。「粗雑」粗々しいさま……人に対しても思いますし、建物とかも新品はあんまり好きじゃなくて。ボロボロな方がかわいいなと……なんで好きなんだろう(笑)。

櫻坂チャンネルより「かりんのひとり旅 in 栃木」

──人に対してというのは、大雑把な人が好きなのか、完璧そうに見える人の粗を見つけたときにキュンとするのか、どちらなんでしょう。

完璧に見せたいじゃないですか、人って。そのときに出る粗があるのが、人間らしくて好きです。

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去年から向き合っている“変化”について

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作品情報

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!

©︎2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

©︎2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!

2024年8月9日(金)テアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開
カラー|ビスタサイズ|5.1ch|98min
配給:東映ビデオ、SPOTTED PRODUCTIONS

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

キャスト:
藤吉夏鈴(櫻坂46)
髙石あかり 久間田琳加 中井友望 綱啓永
外原寧々 ゆうたろう 八木響生 筧美和子
石倉三郎 / 髙嶋政宏

監督:小林啓一|脚本:大野大輔|原案:宮川彰太郎
音楽・主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)

製作:金子保之 直井卓俊 川村岬 久保和明 柳裕淳 加瀬林亮|エグゼクティブプロデューサー:佐藤現|プロデューサー:久保和明 浅木大 松嶋翔|企画:直井卓俊|撮影・照明:野村昌平|録音:日高成幸|美術:竹渕絢子|編集:田村宗大|VFXスーパーバイザー:桑本祥一|スタイリスト:阿部公美|ヘアメイク:夏海|スケジュール:伊藤一平|助監督:山口雄也|制作担当:三谷奏|キャスティング:伊藤尚哉|サウンドデザイン:山本タカアキ|スチール:柴崎まどか|宣伝プロデューサー:山澤立樹|宣伝デザイン:寺澤圭太郎|特別協力:東日印刷株式会社|制作協力:NeedyGreedy|制作プロダクション:レオーネ|製作幹事:東映ビデオ|配給・宣伝:東映ビデオ/SPOTTED PRODUCTIONS

2001年8月29日生まれ、大阪府出身。櫻坂46のメンバー。6thシングル「Start overt!」にて初めて表題曲のセンターを務める。2022年テレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」内あざと連ドラ第5弾、6弾と2作連続出演。2023年10月マクドナルドCM「サムライマック」、2024年1月放送のWOWOWドラマ「アオハライド」Season2 成海唯役、NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」シーズン2に、南雲世奈役として出演。また、今年8月9日に公開の映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』にて映画初主演・初出演を果たした。

秋元康総合プロデュース。応募者2万2509名のオーディションを経て、2015年8月に女性アイドルグループ・乃木坂46に続く「坂道シリーズ」第2弾グループとなる欅坂46として誕生。
2016年4月6日、1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。女性アーティストオリコンランキング初週売上の歴代1位を獲得。同年末にはデビュー8か月にして第67回紅白歌合戦に初出場を果たした。デビューから8作連続でオリコンシングルランキング1位を獲得、4年連続で紅白歌合戦にも出場。
2019年には初の東京ドーム公演を2日間にかけて開催。2020年、欅坂46の活動休止と改名を発表。10月12日・13日の2日間に渡って開催された配信ライブ「欅坂46 THE LAST LIVE」は約57万人の視聴者を魅了し、欅坂46は幕を閉じた。
2020年10月14日より櫻坂46として活動をスタート。同年12月に1stシングル「Nobody's fault」のリリース。櫻坂46として7枚のシングルをリリースし、7作連続でオリコンシングルランキング1位を獲得、ビルボードチャートをはじめ、各種配信サイトでもランキング1位を席巻し、若者にも絶大な支持を得ている。2022年には1stアルバム「As you know?」を発売し、アルバムを冠とした全国6都市12公演の全国ツアーを実施、ツアーファイナルはグループとして念願だった東京ドーム公演2デイズを開催した。2023年は新キャプテン、そして新メンバー・三期生11名が加わり、新生・櫻坂46として躍動。グループの歴史をクリエイティブと共に辿る展覧会・櫻坂46展「新せ界」を東京・六本木ミュージアムにて開催、夏にはフランス・パリ、マレーシア・クアラルンプールと海外でのイベントにも出演し、現地のファンと繋がりを確かめ合った。そして11月、初のスタジアムライブをZOZOマリンスタジアムにて開催、会場史上最高動員数を記録した。日本のみならず海外でも多くの評価を得ている、稀有なアイドルグループ。

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