2024.05.22 18:00
2024.05.22 18:00
どうも読者の皆々様方「オタズネモノ」こと庄村聡泰にございます。不定期にも程がある当シリーズの第7回目にお越し下さいましたのは先頃“再集結”というアナウンスで活動再開を発表してくれたShiggy Jr.の4名。お越し下さいましたと言うよりはこちらが皆様のリハ現場にお邪魔する形でしたので押し掛けさせて頂いたと言う方が正しいのですが(どうでもいい文章)。
実はドラムの諸石君は旧知の仲でして、バンド屈指のブッ飛ばし曲「お手上げサイキクス」が大好きで間奏のドラムソロに激しく憧れていました。そんな話も久し振りにしつつ、色々様々を経てこうして再集結した4人の現在地や新作『LIFE GOES ON』のお話など、たっぷりとオタズネモウシテ参りました。
再結成ではなく“再集結”とした意図
──実は僕は諸石くんがハードコアバンドを組んでいた頃から知っているんです。諸石さんと森さんは高校時代からバンドを組んでたんですよね?
諸石和馬(Dr) そうですね。なんだかんだ3〜4バンドぐらい一緒にバンドを組んでましたね。
森夏彦(Ba) 文化祭でやった即席バンドを合わせるともっとやってるかも。高校2年生からだから……。
諸石 17年目!?
森 数えたらちょうど人生の半分(笑)。大学時代も一緒にやっていたのでずっと一緒にやってる感じ。
池田智子(Vo) すごいね(笑)。
──その間、お互い人間としてもプレイヤーとしても人間としても「変わったな」と思う部分がありますよね。
諸石 プレイヤーとしては結構あるかも。人間としてはどうだろ。いや変わった。最近NISAの話とかしだして社会性が出てきたなと思います(笑)。
森 (諸石は)変わらないですね。もちろんプレイに幅が出てきたとは思うんですけど。人間性は変わらず、高校時代の2人のままで今まできている感じがありますね。
──池田さんと原田さんは大学の軽音部から一緒で?
池田 同じ大学に通っていたんですけど、在学中は全然お互いのこと知らなかったんです。卒業して当時、茂幸くんはひとりでコンペに出す曲をたくさん作っていて。私は就活を2回やってどこも決まらなくて……悩んだ末に「やっぱり私は音楽がやりたいんだな」と思ったんです。でも何から始めていいのかわからなくて、鬱々としてたタイミングで、共通の知り合いの女の子が茂幸くんに私を紹介してくれました。茂幸くんがちょうどCMのコンペ用に女性ボーカルの曲を作っていて、SNSで募集していたんです。そこからバンドの前身的なものができていった感じです。
──コンペ用に女の子ボーカルを探していたところからスタートしたんですね。
原田茂幸(Gt) 大学卒業するタイミングで就活はしていたんですが、嫌だなって思って就活を辞めて。何か音楽をしたかったけど、当時はバンドもしてないし、できるのが作家業ぐらいしかなかったので。そのときに、ちょうど女性ボーカルを探していて、池田に出会った感じです。
──バンドを組むイメージは元々なかったんですね。旧体制もありつつ、旧体制でメンバーさんが抜ける際に2人(森、諸石)が入ってきた?
池田 それまでは先ほどの共通の知り合いの子と大学の先輩を入れて5人でやってたんですが、みんなほかに仕事や事情があってバンドの編成を変えようと。たまたま、私が入江陽さんというシンガーのコーラスサポートをしてたんですけど、一緒にサポートとして入っていたのが2人だったんです。それで茂幸くんに「この間、入江さんの現場でサポートしていた2人がめちゃくちゃ上手かった。たぶん歳も近い気がするし、聞いてみる!」と言って、2人に「もしShiggyの音楽が好きだったら一緒にやらない?」と。2人も「いいね」と言ってくれて、それから4人になりました。
──なるほど。個々のミュージシャンシップが惹かれあって、「この4人で天下取ってやる!」みたいな感じで集まったのとはまた違うんですね。
池田 とはいえ、集まってからすぐギラギラしてましたね。のんびりやろうって感じではなくて、割と最初から「私たちは音楽でやっていきたいよね」という話はしていて。2人だった頃もオーディションとか受けたりデモテープを送ったり、割と泥臭いことをしてました。それこそメジャーデビューとか見据えて、がっつり活動したいよね、という話はしていました。
──まさに今だから聞ける、今さら聞けない話ですよね。改めて今回は再集結おめでとうございます。再結成ではなく再“集結”なんですね?
池田 10周年を記念して、期間限定じゃないけど、とりあえずリリースとライブだけ単発でやってみようかって集まったんです。だから再結成としちゃうと、コンスタントにやる感じになっちゃうかなって。活動再開します!とお知らせするときに、諸石くんがコメントで「集結しました」と書いていて、集結って言葉がぴったりだなと思ったんです。個々がそれぞれの経験をして、またみんなで集まるっていうのがすごくいいなって。それから私もSNSで書くようになりました。
諸石 あ、そこから来てるんだ。知らなかった。
池田 ずっと続けようともこれで辞めようとも言ってないけど、楽しい気持ちが最優先で、続けられるなら続けていきたくて。
諸石 めっちゃふんわりしている状態ですね。
池田 今できることをみんなでやっていこうという感じ。それが続いていけば続いていくだろうし、がっちり約束をするのではなく、再集結だとすごくちょうどいいなと思ったんです。
──再集結がハマりよかったんですね。Shiggy Jr.の解散ライブ(マイナビBLITZ赤坂)に僕も観に行かせていただいてて、そのときのことを思い出しました。まさに当時、「お手上げサイキクス」のドラムソロを練習していましたし(笑)。
諸石 俺も覚えてますよ!「これどうなってるの?」って庄村さんに聞かれて譜面を送りました。
──譜面を送られたところで俺は譜面が読めなくて、ごめん(笑)。原田さんは元々作家を志していたというのも納得ですけど、とにかくプレイアビリティが高いみなさんが集まっている印象があって。再集結の道を選んだのが、森さんの結婚式がきっかけとか?
森 らしいですね(笑)。俺はその場にいなかったんで、そう噂は聞いています。
池田 4人揃ったのが森さんの結婚式が久しぶりだったんです。
原田 あれが3〜4年ぶり、解散してから初だったのかな。
池田 結婚式が始まる前にみんなが歓談してる時間あるじゃないですか。そのときに2人(原田、諸石)が見えて、なんて声かければいいかわからなくて、無駄にトイレ行ったりしてました(笑)。
諸石 やば(笑)。気まずかったんだね。
池田 連絡もとってなかったし、2人がどんな風に思ってるかわかんなくて。森さんの結婚式がなかったら、まだ連絡とれてなかったかもしれない。
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