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INTERVIEW

新体制始動から新アルバムまでを1万字インタビューで総括

成長の真価はこの一作に、BiSが手にした主体性

2024.03.07 18:00

2024.03.07 18:00

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シオン、イコ、クレの声は儚い曲に合う

──個人的に面白かったのが、fOULプロデュースの「悲しみを纏う男たちの行進」で。酔っぱらったような節回しとか、どうやって作ったんだろう?って気になってすごいリピートしちゃったんですよね。

トギー 谷口(健)さんがそのときにしかできない音程と歌い方で録ってくださっていたのを仮歌としてもらってたので、そのノリで私たちも歌ったらこうなっちゃいました(笑)

ナノ3 絶対この音程みたいなのがなくて、自分の思うまま熱く歌ったらこうなったみたいな感じで、仮歌とちょっと変わってる部分もありますね。

トギー そもそも「音程気にすんな!」って言われて。

ナノ3 好きに歌っていいよって。

ヒューガー 上がるか下がるかって感じだったよね。

イコ 音程を気にしないで歌うのがロックだから、自分らしく歌うのがロックだからっておっしゃってました。

トギー これ絶対最初にレコーディングしたいって思って駆け込みました(笑)。

ナノ3 空気感を作ってくれ!みたいな。

トギー そしたらおもろい歌が録れて。初めて出したよ、こんな声。出ると思わなかった。シオンはレコーディングウケた?

シオン おもろかった。

トギー うちはシオン笑ってくれてるかなって思いながら歌ってたよ。

全員 (笑)

ヒューガー モニターで歌ってるの映ってて、思い思いに身振り手振り交えながら歌ってておもしろかったです。私は腕を振り上げたり、拳を飢えに挙げたりして士気を高めてました。

──ライブでどういう形になっているのか気になります。音程もあってないようなものとなると、1日1日で変わっていくのかなと。

トギー そうですね。変えていいから、この曲に関しては音源どおりに歌う必要もないなって思っていて。だからその日のBiSが見えたらいいなって思いますね。新しいBiSがまた見れるんじゃないかと思います。

──フルカワユタカさんの「LAZY DANCE」もめちゃくちゃ好きでした。「なまえをよんで」は今までのイメージに則した感じもありましたね。フルカワさんは歌えるし、ギターも弾けるし、ロックスターな方ですよね。レコーディングのときもロックスターでしたか?

トギー  ロックスターでしたね。顔からロックでした。だから私もフルカワさんの振る舞いを目指したい。「どうも、スターです」って。まあフルカワさんはそんなことは言っていなかったですけど(笑)。

ヒューガー さっき「なまえをよんで」が今までの感じに則してるっておっしゃってくださったと思うんですけど、フルカワさんはあえて私たちの曲を聞かずに作ってくれたらしくて、それでこんなに私たちにぴったりっていうか、気持ち込めて歌える曲を作ってくださって本当にロックスターだなって思いました。

なまえをよんで / BiS 新生アイドル研究会 [DANCE ViDEO]

──この2曲のレコーディングはテンションでいけた感覚でした?

イコ はい! 明るい曲だったので、どっちも緊張する間もなく楽しく歌えました。

クレナイ 「LAZY DANCE」は結構高かったから、もうめちゃくちゃ苦戦して。あと音程が上下に流れるところがすごい苦手だから、そこも苦戦しました。

トギー 息を切らずに音程変えるのをいつも苦戦してるよね。

クレナイ いまだに苦戦中です。

──明るいロックナンバーもありつつ、Age Factory提供の2曲「R.U.N」「Sakura」はその疾走感とロック感にすごい儚さと切なさが同居してる感じがあって、それも新たなチャレンジだったかなと思いました。

トギー 確かに儚さが出ている曲ってBiSにあんまりなかったような自覚があります。特に「Sakura」が儚いロックだなと思っていて。イコの落ちサビのところが好みなんですけど、音程とかメロディーとかイコの声が合わさって儚く聞こえているのかなっていうか、このメンバーの声だから儚いように感じるのかなって思います。新しく入ってきたシオン、イコ、クレの声がめっちゃハマってるなって、お気に入りです。

ヒューガー めっちゃ共感。シオンめちゃいいって思った。

トギー どう? 自覚なかった?

シオン うーん……(笑)。

ヒューガー シオンとクレの女性っぽい感じ? キュって心を掴めるような、キュンとする声が合ってるなって思いました。

クレナイ 歌詞に「近づくわ」とか女性らしさがあったので、意識したかもしれないです。

トギー 確かにヒューガーが言ったら「近づくわなー」って大阪になっちゃう(笑)

ヒューガー そこにクレの持ってる可愛らしい部分がめっちゃ出てるなって思います。

ナノ3 歌割りも変わったもんね。1サビが後ろの音が静かな感じで、2サビがちょっと激しく上がっていく感じになっているんですけど、最初の歌割りは1番が私とクレかシオンだったのが、1サビの音とクレとシオンの声が合うから変わって、2番にトギーと私になりました。

──それは清水エイスケくんのディレクションで?

トギー Age Factoryのみなさんディレクションに関わってくださっていて。

──桜ソングが来たのは嬉しかったですか?

トギー 初めてですね! 季節感がある曲があまりないので。“桜ソングプレイリスト”とかに入らないかな?

ヒューガー 桜って聞くと名曲がいっぱい出てくる感じがしますよね。

ナノ3 桜って調べて、並んでこの曲があって、たまたま聴いてくれたらめっちゃ嬉しい。絶対、“桜”“卒業”って調べるよね!

“Sakura” Produced by Age Factory [OFFiCiAL MUSIC ViDEO]