2024.02.21 18:00
2024.02.21 18:00
根っこの気持ちはデビュー当時と変わらない
──遊び心があって良い曲というのはもともとシャチが持ってた持ち味ですが、プライベートレーベルになったことで、より自分たちの可能性を楽しんでる感覚ってありますか。
咲良 あります。
秋本 めちゃ楽しんでます。
坂本 ワクワクレコーズになってから、新曲を作るときにデモの段階からメンバーもスタッフさんと一緒に曲を選ばせてもらってるんです。チームで一緒に作り上げてる感じがするし、楽曲制作から楽しんでます。
大黒 曲作りはもちろん、ライブでも楽しんでます。いま回ってるツアーでもいろんなシャチを見せたくて、曲もそうですし、衣装も3着着るんです。12年やってきたからこそ見せられるシャチを、出し惜しみせずに見せられてるのはうれしいですね。それを受け止めてもらえて、さらにシャチの楽しさが広がって、初めましての方がライブに来てくださったりするんです。私たちもすごく楽しさを噛み締めて活動できてるなって思います。
──さて、シャチは今年の4月7日で路上デビュー12周年を迎えます。長いキャリアがありながら、これだけメンバーからワクワク感が滲み出てるグループも珍しいと思います。それはシャチの強さだと思いますが、いまも楽しさを忘れずに活動できてる理由は、自分たちではどんなところにあると思いますか。
大黒 12年やってるけど、どん欲さは感じますね。例えばフェスに出ても、ひとりでも多くの人をタフ民にしたいって気持ちがあるんですよ。ステージに上がる前に「ひとり10人落とすぞ!」ってみんなで気合を入れたりするんです(笑)。ツアーの毎回のライブで「満員の武道館をやりたい」って話をするのもそうですけど、楽しいを追求しつつ、大きな夢を持ってたり、一個一個のライブでこれやってやるぞ!って気持ちがすごくあるんです。そういう根っこにある気持ちはデビュー当時と変わらないんですよね。そこがシャチのいいところだと思うし、続けられてる理由なのかなと思います。
坂本 ほんとに、みんなが楽しいことが好きなんですよ。メンバーもスタッフさんも含めたシャチってチーム全体が、常に「楽しいことやりたいよね」っていうのを思ってるんです。例えば、フェスに出させていただいたとき、楽屋から外に繰り出して屋台で美味しいもの買いに行くとか(笑)。ほんと些細なことなんですけど、それを制限されてたら続けられてなかったかもしれない(笑)。
大黒 ご飯で続けられた(笑)。
秋本 ほんとにある。そうだよ。
──もし屋台に行かせてもらえなかったら、活動に影響があったかも?(笑)
坂本 でも、そういうことがチリツモで我慢できなくなって解散ってなってもおかしくないかもしれない(笑)。
一同 アハハハ(笑)。
坂本 それもあり得るくらい自由が好きなメンバーなんです(笑)。それを聞いてくれるスタッフさんに感謝ですし、だからこそ私たちも全力で楽しんでできたなって思えるんです。そういう私たちなので、常に楽しいこと新しいことに触れてないと刺激が足りなくなってつまらなくなってたと思うんですよ。でも、シャチはいい意味で飽きが来ないんです。それは、ずっと新しいことに挑戦させていただいてる環境があるからこそだなと思います。
咲良 長く続けられてる理由は、根本にあるのは、メンバーとかスタッフさんとか関わってくれてる人が好きだから、この環境が心地いいっていうのが絶対あると思ってます。あと、より心地よくなるように、みんなもちょっとずつ変わっていったのもあると思いますね。続けるためにどうしたらいいかってことを考えたし、それに向けてやるべきことを更新してったら続いてたみたいな感じがあるなって思います。そのとき求められてることに応えようっていうのの積み重ねだったなって気がしますね。
秋本 目標を口に出して言うようになったんです。明確に「武道館でもう1度やりたい」ってちゃんと口に出すようになってから、それを叶えたいから続けられるっていうのは絶対あるなって。そのために何をすればいいか考えたり、新しいことをしたり、全てつながってると思うんです。あと、その目標を、ファンの人と共有するようになれたのも大きかったですね。
咲良 言うのも強さだよね。シャチはファンの人たちともチームだと思ってるし、「こういう夢があるんだ」ってメンバーの気持ちを知ってて欲しいんです。タフ民と気持ちの面で近くいたいし、私たちの夢はファンの人がいなかったら叶えられないものだし、だから一緒に夢を叶えたいんですよ。そうやって夢を口に出して言えるようになったのは、信頼があるからこそですね。それもシャチの強さかな。
秋本 うん。目標とか夢とかを言うからこそ、うれしさとか悔しさとかいろんな感情になれるよね。だから、ファンの方に目標を伝えてよかったよかったなと思います。
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