飛躍の1年と新曲「アンチコンフィチュール」を語り合う
≠MEが8thシングルで見せた成長の証 “実力派”として2024年に目指す舞台とは
2023.12.29 19:00
2023.12.29 19:00
≠MEにとっての2023年は、念願だった日本武道館をツアーファイナルとして2デイズで実現するなど大きな飛躍を遂げる1年だったと言っていいだろう。その勢いを止めることなく、彼女たちは12月20日に8thシングル『アンチコンフィチュール』をリリース。新曲は、果物と砂糖を煮詰めて作る美味しいコンフィチュールをモチーフに、“甘いだけが私じゃない“というメッセージを織り交ぜた歌詞を力強く歌うダンスチューン。前々作「天使は何処へ」で見せた、かっこいい≠MEをさらに押し進めたような楽曲となっている。
今年を締めくくるシングルで、キュートさもタフさも表現できるグループに成長したことを証明した≠ME。インタビューには尾木波菜、河口夏音、谷崎早耶が登場し、新曲の話題や2023年の≠MEについてたっぷりと語ってくれた。
史上一番踊り続けたMV撮影
──≠MEの8thシングル「アンチコンフィチュール」は、かっこいいアプローチのナンバーになりましたね。
尾木 はい。6thシングル「天使は何処へ」以来のダンスナンバーになっていて、誰しもが心の中で持っている感情を伝えているなと歌詞をみて思いました。みんなそれぞれ悩みや戦いがあるんだよっていうのを歌ってる曲だと思うので、この曲がみなさんにとって力になればいいなと思っています。
──歌うとき、どんな部分にこだわりましたか。
尾木 この曲は自分の中の葛藤や、あまり口に出せない思いを歌っているなと思います。私の中のアイドル像だと、アイドルが弱みを見せたりするのは少し違うなって思っていて。なので、普段出さないような部分を出す勢いで歌いました。曲調もダンスも難しいので、歌詞のように葛藤しながらこの曲に向き合っていく感覚はありますね。
谷崎 私は、サビ終わりの“甘いだけが私じゃない”ってフレーズが印象的だなと思いました。前作の「想わせぶりっこ」では、“あまあまがいい”って言っていたので真逆なんですよ(笑)。私はかわいらしいものが好きなので、強い感じの歌は少し苦手なところがあるんですが、それだけじゃない自分もみなさんに届けられたらいいなって思います。8枚目は挑戦の気持ちでがんばりました。強い歌詞なので、この曲をパフォーマンスしてるときにすごく勇気づけられるんです。そういう強い、戦うって歌詞をこれから表現していきたいです。
河口 本当の自分をもっと知って欲しい、甘さの殻を破るぜー!みたいな感じの曲かなと思うので、葛藤もありつつ強くいくぜー!っていう心持ちで歌いました。こういうかっこいいダンス曲は好きですね。でも、甘々な曲もどっちも好きです(笑)。
──MVは完全にダンス見せますって感じですが、撮影エピソードを聞かせてください。
谷崎 MVでは、ドレス衣装と歌唱衣装の2パターンで、甘めとダークっぽい2面性を表しているんです。こんな私たちもいかがですか?って気持ちでパフォーマンスしました。
尾木 今回、今までのリップシーンと違う形での撮影だったんです。今までは顔に寄って手振りで伝える感じだったんですが、今回は箱のようなセットに入って、足を使わず既存のダンスをする形だったんです。私は振りを覚えるのが苦手なんですが、これも成長するきっかけになるぞって気持ちで頑張りました。
河口 ≠MEのMV史上一番ずっと踊っていたなって印象があります。リップシーンも踊っていましたし、ダンスシーンも2パターンあったのでかなり踊り続けていました。あと、照明がすごくかっこよくて、たくさんLEDのライトがあり、それがザザザっとついたり消えたりするんですが、とてもかっこよくて踊りながら感動しました。
谷崎 真っ赤な照明でみんなで横並びで踊ったりポーズをとったりして、シルエットだけで表現するシーンがあるんです。≠MEのMVで初めてだったのでかっこいいなと思いました。顔が映らない表現っていうのも挑戦なのかなと思いました。
尾木 あれ楽しかったよね。そのシーンの映像を見て「私たちってダンス揃ってるね」って自画自賛しました(笑)。
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