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アメリカ東海岸最大のアニメコンベンションの3日間

Cö shu Nieのニューヨーク滞在記 米ファンを魅了した「Anime NYC」密着レポート

2023.12.18 19:00

Photos by Kaz Skelllington

2023.12.18 19:00

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11月17日から19日までニューヨークのマンハッタンで開催されていた「Anime NYC」。日本からは過去に数々のアニメタイアップ曲で話題になり、常に新しいスタイルに挑戦しながら前進し続けているバンド、Cö shu Nieが「Crunchyroll Night of Live Music」ステージに出演し、ライブを披露した。タイアップ曲以外にも多数の曲を演奏し、大盛況に終わったCö shu Nieのライブだが、映像撮影/通訳/音響スタッフとして同行した筆者Kaz Skellingtonが現地での体験を紹介させていただく。

1日目 ニューヨークの洗礼&会場下見

13時間のフライトを経て、11月16日の昼にジョン・F・ケネディ国際空港に到着。その日は日差しが強かったため、話に聞いていたほど寒くなかった。

マンハッタンのホテルに到着して、会場の下見まで時間があったので現地のピザ屋さんにチーム全員で向かう。メンバーたちがピザの注文の仕方がわからずに戸惑っていたところ、店員は案内をするどころか、鉄のフライ返しを叩きながら「何やってんだ!早く注文しろ!起きろ!」と怒鳴ってきた。いきなりニューヨークの洗礼を受けたと感じ、この出来事を現地の友人に話したら「それはオーセンティックなニューヨークの店のようだな。ニューヨークへようこそ!」と言われる。ただニューヨークのピザはかなり美味しく、個人的にはマルゲリータが最も感動した。

ニューヨークの洗礼を受けたピザ屋

マンハッタンの街は常に車のクラクションやサイレンが鳴っており、全員が焦っているように感じた。新宿、渋谷、そしてロサンゼルスのダウンタウンとも全く違うレベルの喧騒に正直驚きを隠せず、この街に数年間住んでいた兄を尊敬するようになる。

夕方頃からAnime NYC開催会場で下見を開始。会場にはCö shu Nieが演奏するステージ以外にも、『呪術廻戦』の五条悟の領域展開「無量空処」を模したバルーンアトラクションや、アニメキャラクターの巨大パネルなども多数設置されており、アニメという文化への愛を広める気合いが伝わってくる。

筆者の経験上、海外でのフェスやライブは依頼したレンタル機材が集まっていないことも多く今回も不安だったが、事前の確認を念入りにできたこともあり、全てが集まっている状態で下見を終えることができた。待ち時間にはメンバーは会場に付属されたバルコニーでニューヨークの景色を堪能。バルコニーからはニューヨークの町並みを展望することができ、建物が無数並ぶなか、「日本よりもはるかに空が広く感じる」とメンバーたちは語った。

マンハッタンの町並み
映像に写りたがらないマネージャーを追いかける中村未来

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2日目は朝8時からサウンドチェック

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2011年に結成して以来、エクスペリメンタルな音楽性で世界中の音楽リスナーに支持されているCö shu Nie(メンバー:中村未来 [Vo/Gt/Key/Pro]、松本駿介 [Ba])
7年間のインディーズ活動を経て2018年に『東京喰種:Re』の主題歌に抜擢されソニー・ミュージックから「asphyxia」でメジャーデビュー。同曲は2025年にSpotifyで1億再生を突破する。
『約束のネバーランド』、『PSYCHO‐PASS サイコパス 3』、『呪術廻戦』、『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ』、『黒執事 -緑の魔女編-』、『BLEACH Brave Souls』などの楽曲も担当。
数々の海外フェスにも出演しており、2023年にはアメリカ最大のジャパンエキスポ「Anime Expo LA」にてヘッドライナーを努め、ニューヨーク「Anime NYC」、チリ「Super Japan Expo」、韓国「WONDERLIVET」に出演。アジア各国でもワンマンライブを成功させる。
2025年8月にはメンバーの中村未来が自主インディーズレーベル「RVRNC」を立ち上げ、中村自らが共同代表として代表取締役を務める。
2025年9月12日には自主レーベル第一弾となるシングル「I am the light」をリリース。

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