2023.12.04 11:00
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2023.12.04 11:00
2024年1月26日(金)より全国公開されるアカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作『コット、はじまりの夏』から予告編と場面写真が解禁された。
1981年夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描く本作。『わたしは最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能を世に送り出して来た気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得し、海外では「この数年で最も胸を打つ映画」(Rolling Stone)、「なんとも優しい宝石のような映画。絶妙な小津風の映像と演技に感動し最後に涙する」(マーク・カズンズ/映画監督)と多くの映画人や映画ファンを魅了した。また、第72回ベルリン国際映画祭グランプリ受賞(国際ジェネレーション部門/Kplus)、本年度第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネート(10月12日時点)の快挙を果たした。
主人公のコットを演じるのは、本作が初演技のキャサリン・クリンチ。圧倒的な透明感と存在感で見事に表現し、史上最年少の12歳でIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を獲得した。監督・脚本を務めるのは長編初監督となるコルム・バレード。これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を繊細に映してきた彼が、今回も少女の心情に丁寧に寄り添う。
解禁された予告編は大家族の中で孤独に暮らす少女コットが、赤ちゃんが生まれるまで親戚のキンセラ夫婦に預けられるシーンからはじまる。「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と言うコットに、「喜んで預かるわ」「辛い時は話さなくていい」と温かく迎え入れるキンセラ夫婦。2人の愛情をたっぷりと受け、初めて生きている実感に包まれたコットの表情はやがて明るく変化し、自分を解放して農場を走る様子が印象的に映されている。
ナレーションを担当するのは、その透明感あふれる歌声と唯一無二の表現で国内外に多くのファンをもつ青葉市子。緑豊かな田舎の美しさ、木々の間からのぞく陽の光のあたたかさといったコットを優しく包み込む映像美とともに、「やっと見つけた、私の居場所」というナレーションが切なくも希望を感じさせる。
また、場面写真ではコットがおじのショーンと子牛の世話に挑戦したり、キンセラ夫婦に買ってもらった洋服をうれしそうに披露する様子などが切り取られている。