大きな悲鳴が上がったコラボステージ

MAMAMOO+はMAMAMOOから誕生したSolarとMoonbyulの2人ユニットで、まずはこの春にリリースしたばかりの「GGBB」で軽やかにステージに登場し、MAMAMOOのヒット曲「Dinga」「HIP」「Decalcomanie」のメドレーで会場を盛り上げる。メドレーになることでヒップな曲もジャジーな曲も歌いこなしてきたMAMAMOOの幅の広さもより深く理解でき、それを2人で歌いこなしてしまうことにも驚きを隠せない。さらにSolarのソロ曲「HONEY」からMoonbyulのソロ曲「C.I.T.T」まで、2人でMAMAMOOのミニコンサートとも言うべきハイカロリーなステージを披露。MCではもともと仲のいい2人なだけに、息の合った掛け合いが絶妙なトークを繰り広げた。「私は対決が好き！」という2人の言葉で会場を左右に分けての大声対決を始めたり、パフォーマンス以外でも大いに盛り上げてステージを去っていった。

続いては、軽やかでキャッチーなメロディが印象的な大ヒット曲「イゲムスンイリヤ〜なんで?どうして?」でB1A4が登場。兵役を終えて、ようやくメンバーが揃っての登場に、会場からは待ってましたとばかりの歓声が湧き上がる。久しぶりの日本のステージにメンバー全員ニコニコ笑顔でうれしそう。続いて歌われた「Like a Movie」では、まるで映画のような曲の始まりとストーリー性のある歌詞が特徴的。ステージの上で物語を綴るように歌うことができるのが、B1A4の魅力でもある。振り付けだけでなく表情や仕草一つひとつが彼らの世界を作り上げる、そんなステージを見せてくれる稀有な存在だ。かと思えばポコポコ跳ねるリズムにポップなサウンドが軽快な「おやすみ good night」、しっとり聴かせる「Only one」まで、自分たちの世界をしっかりと作り上げた。

メンバーは「新しいアルバムを制作しながら忙しくしています」（CNU）、「ドラマの撮影をがんばっています。最近撮った『非意図的恋愛談』もたくさん愛していただき、感謝をお伝えできて幸せです」（GONGCHAN）、「兵役を終えて、久しぶりに戻ってきました！」（SANDEUL）と、それぞれが近況を報告。また3人で活動を始める日もそう遠くはなさそうだ。

グループごとのステージ以外にも新進気鋭のルーキー・MIRAEに所属するLIENとPURPLE KISSのYUKI、New IDのHIROTO、そしてONFのUら日本人メンバーによるわちゃわちゃトークも。RBW所属の日本人メンバーが揃ったのはこれが初めてだそうで、LIENいわく「メインラッパー（YUKI）、メインダンサー（U）、メインボーカル（HIROTO）、メインかわいい（LIEN）」と、4人を紹介。「K-POPアイドルやってて、日本人だけでステージに上がるってそうそうないじゃないですか。だからめっちゃ気分が変です」と、YUKIが韓国語に影響された日本語で今の気持ちを伝えると、Uは「僕は最近、PENTAGONのYUTOくんと番組を一緒にやってるので、日本語がちょっとうまくなってきてます」と言って笑いをかっさらっていた。

今日が初お披露目だったHIROTOは「緊張したんですけど、カッコいい先輩たちの姿を見ることができてうれしかったです。これから僕たちの応援もよろしくお願いします！」と初々しくアピール。そんなHIROTOにUは「モニター通して見てたんですけどめっちゃエネルギッシュで、これからのデビューが楽しみですね」と先輩らしく励ましていた。LIENは尊敬する先輩たちに囲まれて「同じステージに立つことができて光栄というより、マジで超拝みながらやってました。ありがとうございます、愛してます先輩方！」と独特なテンションでコメント。そんなLIENにUは「ちょっとギャグ系のメンバーなんですね」と問いかけると、すかさず「ギャグとギャルを担当しております」とギャルピースをしてみせ、会場を大いに笑わせていた。Uは、「先輩方もそうですし、後輩の方々も盛り上がって、楽しくステージをしていたので、今日こうやってみなさんに会うことができて、楽しく過ごすことができて、本当に幸せだなと思いました」と、この日のイベントを振り返った。

ちなみにYUKIは先日まで出演していたサバイバル番組『QUEENDOM PUZZLE』で見事勝ち残り、これからはEL7Z U+P（エルズアップ）というガールズグループでも並行して活動していくことをPURPLE KISSのステージで発表。YUKIの今後の活躍をPURPLE KISSのメンバーたちも楽しみに、また頼もしく思っていることが伺えた。

この日は紹介したアーティスト以外にもメンバーがほぼタイミングを揃えて入隊し、先日無事除隊してカムバックを果たしたONF、日本人メンバーLIENが所属する期待の7人組ボーイズグループ・MIRAE、YUKIが所属する新進気鋭のガールズグループ・PURPLE KISS、ボーカルに特化した実力派・VROMANCE、ONEUSと対になるグループでバンドとして活動するONEWEなど、ファミリーコンサートの名にふさわしく、RBW所属アーティストがこぞって出演。アーティストの垣根を超えたコラボステージもあり、中でもLEE CHAEYEONとHWANGWOONG（ONEUS）による「TroubleMaker」カバーは、2人の色気ダダ漏れなステージに会場からは思わず悲鳴のような歓声が漏れる一幕も。最後にはKARAの「ミスター」、B1A4の「OK」、そしてMAMAMOOの「Um Oh Ah Yeh」と、それぞれ母体となる事務所の代表曲を歌いながら全員がステージに勢ぞろい。ファミリーコンサートらしい豪華なフィナーレとなった。大手事務所所属のアーティストに注目が集まりがちな昨今だが、まだまだ韓国には魅力的なアーティストがたくさんいる。今後の彼らの活動に期待したい。