2023.08.27 12:00
2023.08.27 12:00
今までの経歴でこの一年の方が濃い
──今作で披露していたチアリーディングやダンスの経験、もしくはアクションの経験は元々あったんですか?
ジャズヒップホップを幼稚園から小学六年生くらいまで習ってて、低学年ぐらいまでチアもやったんです。ポンポン持ってフリフリ踊るぐらいだったんで、チアとも言えないかな?(笑)だからほとんど初めてでしたね。本格的なチアだとテキパキ動くことが求められるのですごい大変だったのと、上下運動を常にしてるのですごく息が上がったりとか、体力面で難しい部分がいっぱいありましたね。
──大きなダンスのシーンが2回ありますけれど、どちらも定点だったり、長回しだったりで、大変だったのかなと思いながら見てました。
結構練習してたので、ダンスの問題はそんなになかったんですけど、ああいうシュールな感じで使われると思ってなかったです(笑)。でもそれも世界観で。チアやったことない人たちがいくら頑張ってもここまでしか持って来られないっていうレベルがあるから、それをやさぐれチアリーダーズと結び付けてやるのも面白かったし、後半の力強いダンスシーンも本人たち的にはめちゃめちゃ頑張ってるけど、外から見たらかっこよく変身したみたいに思われるわけじゃなくて、あくまで自分たちの中でのマックスの踊りができたっていうシーンだと思うので、そういう部分まで考えられてるのかなって。監督すごいなって思いました(笑)。
──使われ方は予想外だったんですね(笑)。小さい頃にやられていたダンスの後は部活やサークル活動は……?
小学生から芸能の仕事をしてたので運動部は選ばなくて、なるべく誰にも迷惑かけないように文化部を選んでたので、スポーツは全然やったことがなくて。美術部や書道部に入ってました。
──絵を描いたり、文字を書くのは元々趣味だったり……?
絵は趣味ですね。字はそんなに自信はないです(笑)。
──なるべく自分の芸能のお仕事を確保できるような。
運動部入っちゃうとペアの子に迷惑かけたり、チームに迷惑かけたりとか。仕事優先にしてると絶対そういう時があると思ったので文化部に行きましたね。
──怪我とかもするわけにもいかないですしね。
今となっては「何かスポーツできますか?」って言われた時に何もできないので、運動部にしとけば良かったなって思う部分もあります(笑)。身長もあるし、やっておけばよかったなと思うんですけど、今回チアが出来たので嬉しかったです。
──本当に動きも綺麗でかっこよかったですよ!
いろんな場所でパフォーマンスもさせていただいたので、本当にエリュマントスとして活動してるみたいで、自分としては嬉しい瞬間でした。
──そうですよね。ミスマガジンの方々がチーム組んで、いろんなところでパフォーマンスってなかなかない話ですよね。楽しかったですか?
楽しかったです。まさか東京ドームで踊ると思ってないですし、そこで終わりかなと思ったら、ファンの皆さんの前とか映画を見てくださった皆さんの前でパフォーマンスできる機会もあったので、すごく嬉しかったし、そんなに踊れる機会があると思ってなかったので、6人で活動できる時間を噛みしめていこうって思いました。
──まさに東京ドームで踊ったりっていう経験もそうだと思いますが、ミスマガジン受賞を経て、自分の中で世界が広がったとか、仕事への価値観が広がったとか、受賞がご自身に及ぼした影響などはありますか?
一番変わったのは仕事量です(笑)。高校生の時も仕事頑張りたいなと思って通信制選んだんですけど、コロナ禍に差し掛かっちゃってほとんどオーディションもない状態だったんです。最後にチャレンジさせていただいたのがミスマガジンだったので……高校三年生の時に受けたんですけど、まさか受かると思ってなくて。グランプリだったので、180度環境が変わって、まだふわふわしてる気持ちのままというか。演技の経験とかもっともっと積んでいったら、道が見えてくると思うんですけど、まだまっさらな状態な気がしてますね。逆に白くなった感じです。そこに立って、また一から自分を構築していくじゃないけど、小さい頃から長くやってたからといって、別にそれはなんでもないし、自分にとってはよっぽどこの一年の方が今までの経歴より濃い時間を過ごさせてもらってるので、受賞した瞬間からまた真っ白なキャンバスになった感じがしますね。
──そのキャンバスは、今までより描き甲斐もある?
写真集も出ますし、映画も出ますし、漠然と夢を持ってたけど「いや、まだまだ先だろうな」「今の状態だとたぶんダメだろうな」って諦めてたものがすごく早いペースで、ありえない速度で叶っていくので、本当に夢見てるような感覚で。その中で自分で色を付けたりできるのは面白いと思います。
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