2023.08.09 19:15
By Kreepin Deth - CC BY-SA 4.0
2023.08.09 19:15
デビュー・アルバム『Kill ‘Em All』が7月25日に40周年を迎えたメタルバンド、メタリカ。今年リリースした『72 Seasons』も全世界20ヵ国で1位を獲得し、今でも精力的に活動している大御所バンドだが、フィラデルフィアのラジオ局WMMRに出演したギタリストのカーク・ハメットがバンドの初期作品を振り返っている。
デイヴ・ムステインの後任として、1983年にメタリカに加入したカーク・ハメットは、デビュー・アルバム『Kill ‘Em All』と2ndアルバム『Ride the Lightning』が特別な理由を語った。
「今この曲たちを聴いて、当時を振り返ると驚くんだ。私たちはみんなとても若かったけど、やりたかったことや、実現したいサウンドが明確に見えていた。どのようにしてそれらを実現して、どのような曲を作りたいかのビジョンも鮮明に見えていた。若かったけど、グループとして見ているビジョンが同じだったし、追い求めているものがとてもユニークだった。
今の時代ではあのようなムーブメントが起こるのかはわからないな。同じような趣味を持って、お互いを応援しあってる若者が集まっているシーンがあった。そしてレコード会社たちは、“あそこで何が起こっているんだ?”って気になり始めるんだ。そして気がついたら、そのシーンにいる全員がレコード会社によって契約されるんだ。まるで宇宙が私たちの成功をプッシュしているようだった。そしてあの最初の2枚である“Kill ‘Em All”と“Ride the Lightning”がリリースされたときには、他のあのような音楽はなかった」
当時のことを振り返ったカーク・ハメットはスレイヤー、アンスラックス、メガデス、エクソダス、オーバーキル、そしてテスタメントなどのバンドも同じようなビジョンを持っていたとコメントし、全員が同年代だったこともシーンにとって特別な要素だったと語った。