倉持裕が手掛ける嘘が嘘を呼ぶ心理サスペンス
向井理×水川あさみが追い詰められた夫婦に 舞台『リムジン』3年の延期を経て上演決定
2023.05.25 12:00
2023.05.25 12:00
M&Oplaysプロデュースの舞台『リムジン』が、11月3日(金)より東京の本多劇場にて上演されることが決定した。
本作は、主人公の男が自己保身のためについた一つの嘘が次の嘘を呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖をブラックな笑いを交えて描くサスペンス。2020年コロナ禍で稽古前に全公演の中止が発表されていたが、今回キャストを変更することなく満を持して上演されることとなった。
作・演出は倉持裕が務め、主演には、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』や7月開始のドラマ『警部補ダイマジン』(テレビ朝日)、秋開始のドラマ『パリピ孔明』など話題作に次々と出演し、倉持とは初顔合わせの向井理。ヒロイン役は、2022年に短編映画『おとこのことを』で初監督に挑戦し、ドラマ『ブラッシュアップライフ』や2023年後期連続テレビ小説『ブギウギ』などに出演、舞台出演は8年振りとなる水川あさみが演じる。
共演には、松尾スズキ、串田和美、野田秀樹など数々の演出家の公演に出演する名優・小松和重、舞台『おかしな二人』に出演するなど俳優活動のほか、エッセイの連載や書籍を出版するなど多彩な才能を発揮する青木さやか、舞台『三十郎大活劇』やドラマ『東京の雪男』などに出演する個性派俳優・宍戸美和公、舞台『綿子はもつれる』やドラマ『かしましめし』(テレビ東京)や大河ドラマ『どうする家康』(NHK)など話題作に次々出演する田村健太郎、舞台『千と千尋の神隠し』や配信ドラマ『サンクチュアリ-聖域-』などへの出演やナレーター、映画監督と多彩な顔を持つ田口トモロヲなど人気と実力を兼ね備えたキャスト陣が集結した。
なお、東京公演後は、富山、愛知、熊本、福岡、広島、大阪と全国へ巡演する。
作・演出 倉持裕 コメント
もともと2020年に上演予定だったこの芝居は、ある夫婦がささやかな願望のために些細な嘘をつくところから始まるのだが、振り返ってみると、あの時仮に公演を強行したとしても、世界規模の問題が起きている中、「ささやか」だとか「些細」なことを扱ったドラマはウケなかった気がする。
しかしこの三年の間に我々は、以前ならどうということのない些事に何度となく歓喜した。そうして「ささやか」で「些細」なものが再評価された今、この作品を発表することが楽しみでならない。
向井理 コメント
2020年、コロナ元年に上演予定だった舞台『リムジン』が遂に上演されます。
当時のコメントでも延期という言葉を使わせていただきましたが、長い延期期間でした。
当時諦めざるをえなかった思いをバネに、今年上演できて良かったと思えるよう強く繊細に演じられればと思います。
個人的にはよく観劇に行っていた下北沢の本多劇場。
舞台に立つのは初めてです。心よりお待ちしております!
水川あさみ コメント
3年という延期期間を経て、いよいよ上演できる運びとなりました。
当時はさまざまな人が、仕方ないの一言では済ませたくない悔しい思いを経験したでしょうし、私もその1人です。
3年前の感覚とはきっと変わっているであろう私自身も、この舞台で何が知れるのか倉持さんと演者の皆さんと探りながら楽しみたいです。
劇場でお待ちしております。