©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023.04.30 12:00
5月5日(金・祝)より全国公開される映画『銀河鉄道の父』から本編映像が公開された。
今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。本作はそんな賢治が「ダメ息子だった」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々の究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)を映画化。『八日目の蟬』『いのちの停車場』など手掛けた人間ドラマの名手・成島出監督がメガホンを取り、役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯ら豪華キャストが出演する。
今回解禁された映像は、父・政次郎(役所広司)や弟・清六(豊田裕大)に見守られながら、宮沢賢治(菅田将暉)がチェロを弾き語りするシーン。賢治がチェロの弦で奏でる綺麗な音色に聞き入っていると、賢治を慕う人々も一緒に歌いだす。その様子を後ろでずっと見守り、演奏が終わると涙がこみ上げそうになりながらも満面の笑みで大きな拍手をする政次郎たち。自分の生き方を見つけ、ようやく歩き出した賢治が生き生きとチェロを演奏するシーンを見守る家族の姿にも心が温まる。
チェロ演奏で披露されているのは、宮沢賢治が作詞・作曲した『星めぐりの歌』。歌詞には「銀河鉄道の夜」や「双子の星」などに登場する詩が用いられており、2021年に開催された東京2020オリンピック閉会式のフィナーレにて使用され話題となったことが記憶に新しい。本作でチェロに初挑戦した菅田はクランクインする数ヵ月前から練習を始め、弾き語りを披露するまでに上達したという。演奏を終えた菅田は「とても難しかったですが、楽しかったです!」と達成感に溢れた様子を見せた。実際に撮影本番で演奏を聞いた役所も「見事でした。感動しました」とコメントしている。