2023.04.16 17:00
2023.04.16 17:00
どうも読者の皆々様方「オタズネモノ」こと庄村聡泰にございます。気になるアーティストにじっくりインタビューさせていただく当コラム、久方ぶりの更新となる第4回目は、その名に騙されるな、奴等は獰猛で凶暴で更に狡猾ですらあるでお馴染み（※個人の感想です）のNIKO NIKO TAN TANよりOCHANとAnabebe。
先頃配信リリースされた「Drama」並びに過去作からほのかに香る、いや、強烈に匂い立つその狂気性を掘り起こすべくインタビューに臨んだところ、マーズ・ヴォルタやらドリーム・シアターやら、そしてまさかのフレッド・フリスからのMASSACREまで、マニアックな音楽の話題で大層盛り上がってしまいました。そんな面白過ぎる2人のルーツを中心に此度もあれこれ、オタズネモウシテ参りました。
左：Anabebe（Dr/編曲）
──今後、いろいろな人の耳や目に触れていく機会が増えていくと思うのですが、NIKO NIKO TAN TAN「さん」と言われること、どうなの？って思いません？（笑）
OCHAN そうそう（笑）。
──バンドと呼ぶべきなのかユニットと呼ぶべきなのか、3人の中でどのようになってますか？
OCHAN グループって感じですかね。ライブは2人でやることが多いので、そうなってくるとバンドかなって思ったりするけど。
──3人はどのように制作を進めているんですか？
Anabebe 基本OCHANですね。
OCHAN そうですね。デモができたらみんなに共有して、そこから作り込んでいきます。
──映像・アートワーク担当のDrug Store Cowboyさんは、顔出しも基本されない……？
OCHAN SNSでは結構出てるんですよね（笑）。集合写真じゃないですけど、「今日どっか行きました」みたいな時とかは出てます。
──ライブは常に帯同しているわけでもない？
OCHAN 来る時と来ない時があります。VJがある時は来るんですけど、それ以外は自分の作業をやってたり。
──過去のインタビューでは、VJありの状態をデフォルトにしていきたいとおっしゃってましたね。
OCHAN 会場にもよるんですけど、それぐらいの規模でできればいいなと。
──そういえばフジロックに2年連続出場ですね。フジロックはVJ入れられそうですか？
OCHAN 入れます！
──あった方が絶対楽しいですよね。VJの場合は、生で映像とかもどんどん切り替えていくスタイルなんですか？
OCHAN そうですね。あらかじめ組んでおいて、曲のフェードインで遊んだり。ちょっと生感を出していければ面白いかなって話してます。
──曲を制作するなかで、映像的にこうしたいからって曲も変わることもあるんですか？
Anabebe ありますね。ちょっとここ長くしてとか。
OCHAN イントロとか、序盤は映像がないとじわじわ始まっていくように作りがちなんですけど、映像と一緒にやっているからこそダイナミックに、映画のティザーみたいな感じで冒険ができるところはありますね。
──音楽だけで完結しない、別の視点から関わってるメンバーがいるからこその面白さですよね。映像ありきでちゃんと観てみたいって、思い浮かぶような曲だらけでしたね。
OCHAN＆Anabebe ありがとうございます！
──2人の出会いは、OCHANが自分の知り得る最強のドラマーを連れてきたって記事も読んだのですが。
OCHAN そうです。昔から最強と思ってて。もう長いんですよ。NIKO NIKO TAN TANの前もずっと一緒に演奏してて。
──前身のバンド？
OCHAN はい。かっこいいバンドってやっぱドラムがかっこいいと思うんですよね。俺がドラムが好きっていうのもあって、真っ先に思い浮かんだのがAnabebe。
──Anabebeさん的には関西同年代で「やっぱ俺だよな」って思うこともあったんですか？（笑）
Anabebe 関西同年代でですか？（笑）
──1stアルバムの「祭囃子鳴っているわ」とかドラムやばすぎて。
Anabebe めっちゃ聴いてくれてはるじゃないですか！（笑）
──びっくりしたんですよ。「なんだこれ！」みたいな。
OCHAN 再現不可（笑）。
Anabebe 昔から自信はめっちゃありました。何の根拠もないんですけど（笑）。
──繊細で音数もすごいんですけど、その音が全部きちんとマッシヴになってるという。とは言え、リードしているのは電子音で、その中で生ドラム入れるとなると、ここまでいける人じゃないと無理だって思ったんですよ。ちゃんと肉感的な音鳴らせる人なんだなって。
OCHAN マッシヴっぽいですね（笑）。
Anabebe はい、（その言葉）いただきます（笑）。
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