待望のロックナンバーをリリースした4人の現在地
新しい学校のリーダーズが世界へ踏み込む軸足、結成8年で放つ“裏の裏”のド直球
2023.03.30 18:00
2023.03.30 18:00
最近は感覚が変わってきた
──ある意味待望の路線が来たみたいなところもあるんですね。実際やってみたかった気持ちもあったんですか?
KANON やりたいねとは言ってたよね。
RIN うん。だからタイミングが最高だったね。
──何秒後に死ぬかもわからない生活を送っている『ベイビーわるきゅーれ』の2人のように、命削って表現ファーストに向かっている皆さんの姿も感じる曲でした。皆さんは先ほどからおっしゃっていたとおり、ステレオタイプ的“じゃないんだよ”という活動をやってこられた印象がありますが、そういったやり方に胸張れるようになったのは最初からでしたか?
RIN 楽しんでいたかもしれないですね。バンドサウンドの楽曲が多かった頃、いろんなライブに対バンで出させていただいてるときに、バンドマンばかりのところに飛び込んで全然バンドマンじゃないのに踊って歌ったり、なぜかヒップホップのラッパーしかいないイベントに出たり。はたまたアイドルのイベントに出たら、それはそれで浮くみたいな。そんなふうにどこに行っても浮くのを楽しんでました。自分たちが自分たちでいることが楽しいから、それをもっと引き立たせるようなものを考えたいなって思うようになりました。
KANON 昔は「私たち異質だよね」っていうのを楽しんでたけど、最近そこからも感覚は変わっているのかなと思って。いろんなジャンルの人たちをかっさらって行きたいなっていうより、そっちの人たちにも寄り添っていきたいなという気持ちもあって。私たちは私たちなんだけど「寄り添います」みたいな感じに最近はなってきてますね。でも異質な感じも変わらず楽しんでて。
──4人で共通の認識があったという時間はありましたか? 異質となるとしっかり4人がお互いを見ながら感覚共有していく作業も大切だと思うのですが。
SUZUKA そうですね。フェスとかで一緒に同じ人のライブ見た時にわしらがここに立つならこうやるかなとか、この人たちの良いところってこういうところやなっていう話はしてて。ライブパフォーマンスとして、初めて見た時にかっこいいって思わせるのって、そのジャンルだからじゃなくて、そのグループにしかないパワーや一体感、アイディアがクリエイティブやなみたいなもので。いろんなものを見たうえで、4人で会話してわしらの面白さを深く深く、狭く狭くやけど広げてっていう作業をたくさんしました。
──そういうときに中心になられるのはどなたなんですか?
全員 みんなですね。
RIN ひたすら喋ってます。
MIZYU ほんとに会話が多いんですよ。結成して8年だけど、どんどん増えてる気がしない? どれだけ一緒にいてもずっと喋ってて。会話が多ければ多いほど自分のことをみんなに共有できるし、3人のことも私はわかるし。勝手に擦り寄って行く感覚はあって。自分たちのことを大好きなので私たちは。こういうところが私たちの良さだよねっていうのは必要以上に確認してるんです。いっぱい自分たちのことを褒めて、それを意識してパフォーマンスするし。「ここいいでしょ」っていう顔をみんなが同じタイミングでできるし。擦り合わせようっていう会議じゃなくて、ただの世間話って感覚ですかね。
──最近流行りの話題とかもあったりするんですか? 軽いやつで(笑)。
全員 流行りの話題?(笑)
RIN みんながそれぞれTikTokとか見てて、可愛い赤ちゃんとか犬とか出てきたら「ね〜これやばいんだけど、みて~」とか(笑)。
KANON 女子高生みたいな会話をずっとしてますね。
RIN みんなと本当に何も変わらないというか。
MIZYU いっぱい脱線するんですよね。大事な会議してても、大事なリハしてても(笑)。
KANON これから通しで動画を撮りますっていうときも、動画を回してからが本当に長い(笑)。始めますよって誰かが言わないとずっと話してる。脱毛の話とか……(笑)
MIZYU 急に我に返って、あれ今何やってるんだっけ? みたいな(笑)。
KANON 流行りの話っていうか、話題がコロコロ変わって。本当にいろんな話をします。プライベートの話も。
RIN 兄妹とする会話と変わんないかもね。
次のページ