待望のロックナンバーをリリースした4人の現在地
新しい学校のリーダーズが世界へ踏み込む軸足、結成8年で放つ“裏の裏”のド直球
2023.03.30 18:00
2023.03.30 18:00
際立つ個性と自由極まるパフォーマンスで世界から支持される4人組、新しい学校のリーダーズが新曲「じゃないんだよ」をリリースした。3月24日に公開された映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の主題歌でもある今作は、劇中で描かれる突き抜けるような青春群像アクションを一層盛り上げる疾走感溢れるロックナンバーだ。
2021年にはアジアの有望アーティストを世界に発信するレーベル「88rising」より世界デビュー、TikTokの最新フォロワー数は脅威の580万超え。筆者が知る限りでも、彼女たちのファンを公言している若いアーティストは本当に多いと実感する。今年で結成8年、変わらない部分と変わった部分を自ら回顧してもらいつつ、新曲タイトル「じゃないんだよ」をテーマにワクワクする未来への想いも膨らませながら話を聞いた。
今だから投げられるストレート
──映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』には、出演もされていらっしゃいますね。
全員 そうです! ちょびっと。
──撮影現場の楽しそうな雰囲気が伝わってきたのですが、皆さんの出演シーンはどうでしたか?
SUZUKA 組体操して、イエーイって言ってたな。
KANON 映画に出るといっても、私たち自身は何かの役になるわけでもなく本人役で出たので、いつも通りの楽しさで出させていただきました。
RIN 思ったよりもがっつり出ていてびっくりしました。
KANON ね、結構しっかり。
──監督がもともと皆さんのファンだったことからのオファーだったんですか?
SUZUKA どうなんですかね? でも主演のお二人も知ってくださっていたので、実際に撮影でお会いできた時に「好きなんですよ!」って言ってくれて「嬉しいです。ありがとうございます」っていうお話ができて。
──主題歌「じゃないんだよ」が日本語でどストレートでロックぽさもある楽曲でびっくりしました。88risingから世界デビューが決まって以降、ダンスに寄った曲が多かったと思うのですが、ここにきてストレートを投げるに至ったきっかけはなんだったんですか?
MIZYU jon-YAKITORYさんが作詞作曲してくださったんですが、私たちは方向性を決めたというよりは、歌でパッションを入れさせていただいた感じです。でも、今このストレートな楽曲をやるのは私たち的にも熱くて。今だからこそストレートに表現できることが嬉しいなって思うし、jon-YAKITORYさんがくださった歌詞もエモーショナルな気持ちになるし。私たちはもうすぐ結成8年になるんですけど、幸せが当たり前じゃないこととか、コロナ禍も経て今回の歌詞がもっと染みてくる。私たちも共感できるし、魂が入ったレコーディングができて。自分たちのものに落とし込めて気持ちいいです。
SUZUKA 今まで歌詞のコンセプトは学校あるあるとか、「まさかこんなところに!毛が!」って話したりとか、学校っていうコンセプトをひねった歌詞が多かったので……ひねくれたことをいっぱいやってきたからこそ、ド直球にストライクを投げるような感覚は今だからできるなって思います。
MIZYU 4年前ぐらいだったらちょっと恥ずかしかったかもしれないけど、今だからこそまっすぐ歌えるし表現できるなと思います。
──もっと前にやることになっていたら、歌詞の解釈も全然変わったかもしれないですよね。
MIZYU ひねくれたパフォーマンス作っていたかもしれないですね(笑)。歌詞がまっすぐだから。
RIN 逆を行くのが好きな部分があったので、この曲はそれをせずにやりたいなって思える状態で本当に良かったです。しかも映画とも歌詞がリンクしていて。主題歌と私たちもリンクしている感じで、今の私たちとすべてが繋がってよかったです。
──KANONさんはどうですか?
KANON みんなが言っている通り、その通りですね(笑)。
SUZUKA わしらが今ストレートをやるっていうことが逆っていう感覚じゃない?
KANON そうかもね! この間出した「The Edge」という楽曲は今までよりも洋楽に寄った曲だったり、MONEY MARKさんと一緒に作った『SNACKTIME』っていうEPも日本らしさがどこにもない楽曲だったりしたので、いろんなバリエーションが増えたからこそ、日本のファンの方たちには「やっときた」って刺さる部分がたくさんあると思います。海外の人も歌謡曲感が入ってる曲とか“ジャパン”っていう感じの曲が好きだったりするので、海外の方にも刺さるんじゃないかな。だから今ベストな楽曲だと思います。
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