2023.03.18 12:00
すっかり暖かくなって花粉日和、久しぶりに1人で映画館へ行った。
昔は大きいスクリーンの1番後ろで観る映画が好きだったが、最近はもっぱら小さいスクリーンの中央端っこが私のお気に入り。
とは言え「ONE PIECE FILM RED」や「TEH FIRST SLAM DUNK」みたいな、音で耳と脳をバグらせる系のアニメーションはでっかいスクリーンでどかっと観るのがやっぱり最高だし「ジュディ虹の彼方に」や「ボヘミアン・ラプソディ」「1917 命をかけた伝令」みたいな音楽系や戦争系も大スクリーンで観るべき映画だと思う。
ちなみに先日私が観た映画は「オットーという男」トム・ハンクスが演じる堅物おじいちゃんと、向かいに引っ越してきたお騒がせファミリーが、心を通わせ、時間を共有していく中で本当の家族になっていく物語。
おじちゃんフェチである私に刺さりまくりのハートフルコメディ、客層は年齢層高めでそれもまた良き。
トム・ハンクスと言えば「トイ・ストーリー」「ハドソン川の奇跡」が有名ですが、個人的には「The Green Mile」が好き、この映画は小学生くらいに出会ってヘビーなシーンがとてつもなく印象に残っている。そしてもう1つ「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」9.11のアメリカ同時テロで父親を亡くした少年が母の愛と父の居ない世界をゆっくり受け入れていく超傑作映画で、とてもユニークに父親を演じていたトム・ハンクスが圧倒的に良いお父さん過ぎて語彙力をなくすほど魅力的。
この作品には欠かせない母親役のサンドラ・ブラックも、もちろん最高のお母さんなのですが(オーシャンズ8大好きっ子&ザ・ロストシティ最高に面白かった話もほんとはしたいですが省きます)トーマス・ホーン演じる息子、オスカーの台詞が秀逸、というかこの作品が本当に素晴らしい。
「マンションから出かけるたびに僕の靴は軽くなった、パパに近づくから。でも少し重くもなった、ママから遠ざかったから。」
過去と現在と未来を行き来して必死に生きるオスカーの感情を表現する様々な台詞がとっても良くておすすめ。
我が父は昔からヘビーな作品が好きで、家族時間によく映画を観ていたが、それは明らかに子供向けではなく、不思議な映画ばかりだった記憶がある。
最近、兄と幼い頃に印象に残った映画No. 1は何かという話になり「永遠に美しく…」という作品を家族みんなで観てみたのだが、改めて調べてみると1992年上映、なんと私が生まれる前の映画で衝撃。
いつまでも若く美しくありたいと願う女性たちのホラーコメディ、昔の映画の雑みがあって超ロックだった。
しかも、みんな大好き「プラダを着た悪魔」の鬼上司メリル・ストリープが出演しているんです!!どびっくり、もう最高でした。
当時私は小学校低学年くらいで、訳も分からず観ていたが、ぶっ飛んだブラックコメディ、大人になって観るとこんなに面白かったのかと驚いた。兄は当時結構トラウマだったみたいだが、これを普通に見せる父、狂っていて大好きだ。
子供の頃見た映画を大人になって鑑賞するのとってもおすすめなので、ぜひ。
PS. 結婚する前の日に必ず観ようと決めている映画は「アバウト・タイム」です。