2023.02.01 07:00
(C)2023 映画「Winny」製作委員会
2023.02.01 07:00
3月10日(金)より全国公開される東出昌⼤と三浦貴⼤のW主演映画『Winny』から予告映像が公開された。
自主映画『Noise ノイズ』(2019年)や『ぜんぶ、ボクのせい』(2022年)で知られる若手監督の松本優作がメガホンをとった本作は、2018年に開催された「ホリエモン万博 CAMPFIR 映画祭」の“映画企画クラファン大会”でグランプリに輝いたことが起点となり制作された。企画考案者はスマートキャンプやHIRAC FUNDを立ち上げ、現在Web3・NFT領域で新たにNFIGUREを起業した古橋智史。以前から日本のテクノロジー発展に寄与したいという思いを持っていた古橋が、「出る杭が打たれない社会を」というテーマで本作を企画した。
2002年、開発者・⾦⼦勇(東出昌⼤)は簡単にファイルを共有できる⾰新的なソフト「Winny」を開発、試⽤版を「2ちゃんねる」に公開する。「Winny」は瞬く間にシェアを伸ばしていくが、その裏で⼤量の映画やゲーム、⾳楽などが違法アップロードされ、次第に社会問題へ発展していく。違法アップロードした者たちが逮捕されていく中、開発者の⾦⼦も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護⼠・壇俊光(三浦貴⼤)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた⽮先、⾦⼦逮捕の報道を受けて急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。⾦⼦と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第⼀審では有罪判決を下されてしまう。しかし、運命の⽷が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する。
今回公開された予告映像は、「Winny」開発者である⾦⼦が⾃宅で突如逮捕、勾留されるシーンから始まる。容疑は著作権法違反幇助の疑い。しかし、刺殺事件が起こったとして「このナイフを作った⼈を罪に問えるか?っつう話や」と弁護⼠の壇が語るように、それはあまりにも理不尽な出来事だった。その後映し出されるのは、⾦⼦に対してのあまりにも横暴な警察による⽂書偽造強制や検察官からの不当な取り調べ。そして同時に、“技術テロ”“情報テロ”と事件に対するマスコミの偏⾒報道もどんどん加熱していく。
ソフト開発環境を根底から破壊してしまうようなこの逮捕に対して、「戦うしかないですよ」と⾦⼦に訴えかけ、策を練る弁護団。そして技術者の権利と未来を守るため「検察は国の未来の技術者、国⺠にこの逮捕・勾留は正しかったと胸を張って⾔えますか?」と検察官に対して声を限りに訴える壇。だが、⼀⽅ではそんな彼らの真剣な想いとは裏腹に“組織のため”という⼤義名分をもとにした、警察内部の腐敗が進⾏し続けていた。天才はなぜ警察に潰されたのか、7年に渡る挑戦と戦いの記録を映した緊迫感溢れる予告映像となっている。