2023.01.18 17:00
©2022 Tokyo New Cinema
2023.01.18 17:00
森田想主演の映画『わたしの見ている世界が全て』の公開日が3月31日に決定し、ポスタービジュアルと場面写真が公開された。
本作は、自分一人の力で生きてきたつもりの主人公・遥風が、母の死をきっかけに再会した兄弟との交流を通じて、大切なものに気づいていく物語。「個人の力で生きていくこと」がもてはやされる時代の中で、“失われつつある大事な心”を描いた社会風刺エンタテインメントとなっている。
遥風(はるか)は家族と価値観が合わず、大学進学を機に実家を飛び出し、ベンチャー企業で活躍していた。しかし、目標達成のためには手段を選ばない性格が災いし、パワハラを理由に退職に追い込まれる。復讐心に燃える遥風は、自ら事業を立ち上げて見返そうとするが、資金の工面に苦戦。母の訃報をきかっけに実家に戻った遥風は、3兄妹に実家を売って現金化することを提案する。興味のない姉と、断固反対する兄と弟。野望に燃える遥風は、家族を実家から追い出すため、「家族自立化計画」を始める。
主演を務める森田は、映画『アイスと雨音』(松井大悟監督/2018年)、『タイトル拒絶』(山田佳奈監督/2020年)、『朝が来る』(河瀨直美監督/2020年)や NHK連続テレビ小説『エール』など、これまで数々の話題作に出演。森田の兄弟役に中村映里子、中崎敏、熊野善啓などの実力派俳優が揃った。監督は、TAMA NEW WAVE映画祭特別賞・主演男優賞などを受賞した池松壮亮主演の短編映画『家族の風景』や、小林直己(EXILE)主演短編ドラマ『アイの先にあるもの』を監督した新進気鋭の佐近圭太郎。『東京バタフライ』に続いての長編2作目となる本作だが、2022年に開催されたスペイン・マドリード国際映画祭外国語映画部門にて主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、ヘアメイク賞の4つの賞にノミネートされ、主演の森田が見事、主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。そして、アメリカ南部最大級のアジア映画祭であるダラス・アジアン映画祭へも正式出品している。
公開されたメインポスターは、喪服を着た4人の兄妹が真っ直ぐ前を見据えながらも物言いたげな表情を浮かべるものに。併せて解禁された場面写真は、主要キャストのキャラクターがわかるカット8点。兄妹の関係性を一目で表し、3兄妹の気持ちを省みずに家族自立化計画を推し進める遥風の、野心に満ちた強い眼差しを映し出している。