ライブシーンではGREEN KIDSのメンバー全員が出演
GREEN KIDSのメンバーFlight-Aが映画『ファミリア』 に出演 書き下ろし劇中歌も発表
2022.11.29 20:00
2022.11.29 20:00
2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開される映画『ファミリア』から劇中歌2曲の配信リリースが決定した。
本作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治と海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いたオリジナル作品。役所広司が主演を務め、息子役を吉沢亮が演じる。
在日ブラジル人と日本人の交流を描く本作には、オーディションにより選ばれた日系4世のブラジル人キャストが重要な役どころに起用されている。その中の一人、ルイ役を、静岡県磐田市で活動する ヒップホップグループ、GREEN KIDSのFlight-Aことシマダアランが演じる。映画では厳しい日常の中、音楽で成功することを目指しながらも、地元の半グレとのトラブルに巻き込まれ窮地に陥る人物「ルイ」を演じ、さらにライブシーンではGREEN KIDSのメンバー全員が出演し、ライブパフォーマンスやラップを披露した。
この度、配信リリースが決定したのは、映画のためにメンバー全員で歌詞を書いた「脱獄」、Flight-Aが作詞・作曲をした「Don’t give up」の2曲。静岡県磐田市で 2013 年に結成されたピップホップグループ、GREEN KIDS。ペルー国籍のACHA、ブラジル国籍のFlight-A/Swag-A/BARCO/DJ PIG、唯一の日本国籍のCrazy-Kの6人組で活動をしている。そして、映画『ファミリア』のオーディションで、Flight-Aがルイ役に抜擢。音楽で現在の厳しい境遇から抜け出そうとするルイという人物は、まさにFlight-Aを彷彿とさせるキャラクターだ。Flight-A自身は「団地での(半グレに絡まれる)シーンは、今まで似たようなことを実際に見てきた。だから、役ではあったがフラッシュバックするような感覚があった。俺はここに住むガイジンの代表で演じてるんだなーと思った」と、映画撮影を振り返る。
そんな彼ら、GREEN KIDSが劇中のライブシーンでパフォーマンスをするのが「脱獄」である。「今の境遇から抜け出してやる!」という強い意志は、彼らの実際の想いそのものだ。「まず思い浮かんだのは環境のこと。映画はフィクションだけど、俺らは実際にそれを生きてきた。自分たちの話、それが映画とぴったりフィットした」とFlight-Aは言う。彼らのリアルな叫びとも言える熱い1曲だ。そして、「Don’t give up」はブラジル人たちのBBQパーティーに、誠治(役所広司)と学(吉沢亮)たちが招かれ、ルイが学にMVを見せながら自分の夢を語るシーンで登場。劇中で流れるのは短いフレーズだが、「脱獄」とは打って変わってメロディアスな曲。作詞・作曲を手がけたFlgiht-Aは、「みんなの希望にちょっとでもなったらいいなと思って作った」と言う。
また、この度成島出監督とGREEN KIDSからのコメントも到着した。
成島出監督 コメント
初めてグリーンキッズの音楽を聴いたとき、その曲の奥にある本気かつ本物の怒りと悲しみがこの映画には必要だ、と思いました。ぜひ参加してほしいとお願いし、彼らが育った団地に行ってその空気を吸った瞬間、この映画の大きなもう一つのテーマが見つかったと思ったことを鮮明に覚えています。
Flight-A コメント
映画のために作った曲だけど、俺たちが生きてきた環境、自分たちの話をそのまま書いた。それがぴったり映画にハマった。映画で初めて GREEN KIDS を知った人たちもこの曲を聞いて、映画を見て、俺たちのことを知って欲しいです。