2022.11.25 11:00
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2022.11.25 11:00
スペインを代表する俳優ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスが母国の映画で共演を果たす映画『コンペティション』が、2023年3月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかにて全国公開されることが決定した。
本作は、現代映画界を爽やかに皮肉った業界風刺エンターテイメント作品。誰もが憧れる華やかな映画業界の裏側で本当に繰り広げられているかもしれない、天才監督と人気俳優2人の三つ巴の戦いを描いている。
『ル・コルビュジエの家』『笑う故郷』など、スタイリッシュな映像とシニカルなユーモアで構築された独自の世界観を誇る映像作家ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーンの二人が監督を務め、知られざる映画製作の過程を臨場感あふれる手法で表現。個性的でわがままな女性監督にはアカデミー賞助演女優賞を獲得した経験を持つペネロペ・クルス、自惚れたスター俳優にはハリウッドを始め国際的に活躍しカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したスペイン人俳優のアントニオ・バンデラス、老練な舞台俳優には『笑う故郷』でベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞したアルゼンチンの大御所俳優オスカル・マルティネスがそれぞれ扮する。ウィットに富んだセリフと予想だにしない急カーブが続くストーリー展開、そして上品なタッチで炙り出される人間の滑稽な本性が陽気な笑いを誘い、米映画批評サイト Rotten Tomatoesでは96%の高評価を記録(2022年11月現在)している。
公開日発表とともに解禁されたポスターでは、アクの強い顔つきのメインキャラクター3人の姿が印象的に描かれている。ブラックとホワイトでシックに着飾り、映画祭に繰り出していくかのような姿だが、果たして彼らはコンペティションを勝ち抜ける(=世界を獲得する)傑作を作り上げることができるのか──? タイトルロゴも映画賞を思わせるデザインだが、片方の月桂樹の葉が勢いよくとれかけている点が意味深長だ。
合わせて解禁された予告編では、映画祭のレッドカーペットで無数のカメラのフラッシュを浴びる超一流映画人たちが集結した、ハチャメチャなリハーサル現場の様子が映し出されている。ある大富豪が全くのノープランで放った「稀代の傑作映画を作る」の一言からすべては始まる。名声だけで集められた、映画監督のローラ(ペネロペ・クルス)、ベテラン舞台俳優のイバン(オスカル・マルティネス)、世界的映画スターのフェリックス(アントニオ・バンデラス)の3人。奇想天外な演出論を振りかざす監督と、独自の演技法を貫き通す俳優たちはリハーサルで激しくぶつかり合う。映画を生かすも殺すも彼ら次第、絶対に嚙み合うはずのない3人は果たして世紀の名作を完成させられるのか?ミイラのようにラップでぐるぐる巻きにされた男たち、クレーンで吊るされた巨大な岩、踊るペネロペ、椅子を壊すオスカル、合気道に励むアントニオ……等々、不思議なカットがいくつも並べられた予告映像となっている。