折田侑駿 ライター・文筆家
映画、演劇、文学、マンガ、服飾、酒場など、さまざまなカルチャーに関する批評やコラムを各種メディアに寄稿。映画の劇場パンフレットにも多数寄稿しているほか、インタビューやトーク仕事もコンスタントに担当している。
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映画『フロントライン』の報道記者役で重要だった視点とは 「誰かの心の支えになりたい」桜井ユキが演じ続ける理由と“演じられる日常”に思うこと
2025.06.23 18:00
「私が演じることで救われる人がいたら」と語る彼女の演技に惹かれるのは、そこに真心があるからなのだろう。 映画『フロントライン』でも重要な役どころを担った桜井ユキ。本作は日本ではじめて新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を舞台に、その第一線に立つこととなった災害派遣医療チーム「DMAT」の奮闘を描く物語だ。桜井は、スクープの匂いを嗅ぎつけたニュースディレクターの上野舞依を演じている。 そんな桜井に撮影当時の心境だけでなく、コロナ禍をどのように過ごしていたのかも振り返ってもらった。そこから浮かび上がってきたのは、役を演じることにかける強い想いと、「人と人の触<a href="https://bezzy.jp/2025/06/69139/">…
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最新公開作『か「」く「」し「」ご「」と「』で念願の役に 「どれだけ吸収しても新鮮な刺激がある」早瀬憩が現場で広げる興味の世界
2025.06.09 18:00
この日現れた早瀬憩は、チャーミングポイントである柔和な笑顔で周囲を和ませていた。 実際に対面した彼女は明るく素直で、話していると自然とこちらも朗らかな気分になってくる。どこへ行っても愛される人なのだろう。 早瀬といえば、2024年公開の『違国日記』と『あのコはだぁれ?』の2作での好演により、映画界の若手注目株となった存在だ。次はどんな作品に出演し、どんな演技を披露するのか、多くの映画ファンが注視していたはずである。そんな彼女が次に挑んだのは、住野よる原作の『か「」く「」し「」ご「」と「』。とある高校を舞台に、少しだけ特別なチカラを持つ5人の男女の想いを紡いでいく作品だ。 もともと原作の大ファン<a href="https://bezzy.jp/2025/06/67783/">…
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映画『早乙女カナコの場合は』公開を迎えた思いを素顔で語る 「どんな現場でもフラットな姿勢は変わらない」旬を更新し続ける俳優・山田杏奈を成り立たすもの
2025.03.24 18:00
等身大で、飾らない。どんな仕事にも、フラットに臨む。山田杏奈のキャリアを振り返ってみたとき、彼女がどれだけ作り手たちから信頼されているのかが分かる。 恋愛を軸としながらユニークな群像劇が展開する映画『早乙女カナコの場合は』でも、彼女は自然体のまま光る存在感を見せた。本作で山田は、大学デビューを機に「異性からどう思われるか」に価値を見出すも、主人公のカナコや憧れの先輩・長津田との関わりの中で変化していく麻衣子を演じている。 先の「第48回日本アカデミー賞」では昨年の活躍が評価され、2つの賞を受賞。常に最旬を更新する山田杏奈は今、何を思いながら俳優活動に取り組んでいるのだろうか。 息苦しさを感じる<a href="https://bezzy.jp/2025/03/63754/">…