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場面写真10点も到着、岡田准一は「今観るべき作品」と太鼓判

『わたしの知らない子どもたち』新予告解禁、西川美和監督の歴史的想像力が現代へ鳴らす警告とは

2026.08.12 12:00

©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

2026.08.12 12:00

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10月16日(金)に全国公開される映画『わたしの知らない子どもたち』の新予告と場面写真が解禁され、出演の二階堂ふみと岡田准一からコメントも到着した。

本作は、『すばらしき世界』『永い言い訳』などを手掛けた西川美和が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作。1945年の終戦直後、家も家族も失い焼け野原となった東京でたった一人生きることになった12歳の少女・茅野琴子役には、本作で初主演を務める新進気鋭の新人・小八重葵美(こやえ あみ)が抜擢された。また少女という性を隠し少年として生きることを決意した琴子を探し続ける元担任教師・曽根文美子役を、世界をまたにかけて活躍する二階堂ふみがW主演として務める。

やがて琴子は同じ境遇の子どもたちと出会い、闇市で生きる居場所を発見。その周りには、子どもたちを受け容れる新興ヤクザの組長・菊沢(岡田准一)、少しの間子どもたちの面倒をみる漁師の老夫婦・山井甚平とけい(役所広司、田中裕子)、散り散りになった子どもたちを迎え入れる孤児院の館長・鷹間(吉田羊)、子どもたちの理解者になろうとする新聞記者・諸積(坂東龍汰)、在日コリアンのヤクザ・パク(キム・ドンウォン)らが集う。

映画『わたしの知らない子どもたち』新予告映像

解禁された新予告映像に映し出されるのは、戦後を懸命に生き抜く子どもたちと彼らを支えた大人たちの姿。自らを少年と偽り必死に生きる琴子が「私は自分がどこの誰だか分からなくなりました」と悲痛な叫びを上げる姿が胸を打つ、エモーショナルで迫力あふれる予告編となっている。

広島出身の西川監督は、前作『すばらしき世界』(2020年)の制作過程で戦後実在した12万人を超える“名もなき子どもたち”の存在を知り、本作の企画を始動させた。戦後81年を迎える今、戦争を知らない世代が担う役割について西川監督は「戦争とは何だったのかを描き直すことは、作り手が果たすべき役割ではないか」と語る。

茅野琴子役の小八重葵美、山井けい役の田中裕子

また、本作の監修を務めた児童福祉論の第一人者・浅井春夫(立教大学名誉教授)は本作について「戦争孤児たちのかすかなろうそくの灯りのような希望に寄り添う、西川監督の一貫した姿勢=歴史的想像力が全体を貫いている」と強く感じたという。続けて「戦争孤児たちの敗戦直後の時代から、戦後史を生き抜く姿を想像する努力と事実を知ることは、現代を生きる私たちの人間としての責任ではないかと思います。『わたしの知らない子どもたち』は、わたしの知らない若者たちとなり、おとなたちになり、そして年老いている人々となっている現在、歴史的想像力を働かせて、想い続ける戦争責任の記憶の継承者として、戦争孤児問題を考え続けたいと心に刻みました」と未来へと語り継ぐ本作の持つ意義を語る。

さらに浅井は本作について「『火垂るの墓』とはまた異なる事実の再現性に特徴がある」とアニメーション映画の金字塔『火垂るの墓』(1988)を挙げ、同作がアニメーションならではの“ファンタジー”という側面を持ちながら兄妹の生きざまや戦争の非人間性を浮き彫りにした名作であることに対し、『わたしの知らない子どもたち』は生身の人間が戦争体制に組み込まれ、いかにして過酷な戦後を生き抜いたかという物語を通して“戦争を自分自身の問題として考える作品”だと分析。作品が放つリアリティと現代的な意義に強い感銘を寄せている。

映画『わたしの知らない子どもたち』より

また、映画評論家の松崎健夫も現代社会に鋭い警告を鳴らす本作を絶賛。「戦後間もない時代を生きた市井の人々の視点で描かれた今作は、戦争に巻き込まれてしまった子どもたちの過酷な現実を提示することで、「戦争の悲劇」=「戦場の悲劇」だけではない、或いは、〈大人の理屈〉だけで戦争を考えてはならない、と私たちを戒めるだろう」とコメントを寄せた。

映画『わたしの知らない子どもたち』より

琴子の元教師・曽根文美子を演じる二階堂ふみもまた「いまこの社会を作っている、大人の方たちもこの作品をみるべきだと思いますし、戦争というものは本当に起こしてはいけないということをまっすぐにこの作品と共に言えるようになってほしいなと思います」と、今この作品をみる意義を語る。また、新興ヤクザの組長・菊沢を演じる岡田准一は「西川監督の作品を心待ちにしていたひとりとして、映画として面白いことの一歩先、社会性が含まれていて、なにか問いかけるものを感じる緻密な台本だと感じました。いい映画だと感じるだろうし、願いも込められるし、希望も込められるし、矛盾を感じたり、悲しさも感じたり、いろんな感情が問いかけてくる、それが西川監督のマジックだなと思いました」と物語が秘める多面的な魅力と観客へ投げかけられる普遍的な問いの大きさを熱弁し、「『火垂るの墓』の後継作はこの作品。今観るべき作品」とコメントを寄せた。

映画『わたしの知らない子どもたち』場面写真 ©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

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作品情報

わたしの知らない子どもたち

©︎2026 K2 Pictures・AOI Pro.

©︎2026 K2 Pictures・AOI Pro.

わたしの知らない子どもたち

2026年10月16日(金)全国公開
製作・配給:K2 Pictures

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:
小八重葵美 二階堂ふみ
坂東龍汰 櫻井海音 花瀬琴音
羽山由一郎 小林丞之介 岩田龍門 渋谷そらじ 武内ひなた 
北村有起哉 吉田 羊 竹野内 豊
岡田准一/田中裕子 役所広司

原案・脚本・監督:西川美和
音楽:原摩利彦
撮影:笠松則通 照明:宗賢次郎 音響:白取貢 特機:上野隆治 美術:三ツ松けいこ 装飾:須坂文昭
衣裳デザイン:小川久美子 衣裳:岩﨑文男
ヘアメイクデザイン:酒井夢月 スクリプター:田口良子 編集:菊池智美 音響効果:北田雅也
キャスティング :田端利江 、山下葉子
助監督:中里洋一 制作担当:山内遊 VFXスーパーバイザー:上田倫人、髙橋正紀 音楽プロデューサー:杉田寿宏
ラインプロデューサー:横井義人
製作:紀伊宗之 プロデューサー:小出大樹、伊藤太一
共同製作:AOI Pro. 企画:分福 制作プロダクション:AOI Pro.

二階堂ふみ

アーティスト情報

1994年、沖縄県生まれ。『劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)で映画初主演。園子温監督の『ヒミズ』(12)で共演の染谷将太とともに日本人初のヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)受賞を果たす。第36回日本アカデミー賞では『ヒミズ』と『悪の教典』(12)の演技により新人俳優賞を獲得。13年公開の映画『地獄でなぜ悪い』、『脳男』、『四十九日のレシピ』で第56回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。主な主演作は『ほとりの朔子』(14)『私の男』(14)『この国の空』(15)『リバーズ・エッジ』(18)『生理ちゃん』(19)『ばるぼら』(20)、『翔んで埼玉』(19, 23)シリーズ、ドラマでは「プロミシング・シンデレラ」(TBS/21)、「VIVANT」(TBS/23)、「Eye Love You」(TSB/24)などに出演。

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