2026.03.13 20:00
「QWER 1ST WORLD TOUR <ROCKATION> in JAPAN」2026年2月22日 Zepp DiverCity(Tokyo)公演より
2026.03.13 20:00
2023年に韓国でデビューしたガールズバンド・QWER(キューダブリューイーアール)が1stワールドツアーの一環で来日。「QWER 1ST WORLD TOUR <ROCKATION> in JAPAN」と題し、2月19日にZepp Fukuoka、2月20日にZepp Osaka Bayside、2月22日にZepp DiverCityでライブツアーを回った。
QWERとはドラム兼リーダーのCHODAN(チョダン)、ベースのMAGENTA(マゼンタ)、ギター&キーボードのHINA(ヒナ)、ボーカル&ギターのSIYEON(シヨン)の4人で構成された韓国発ガールズバンド。韓国で有名な筋トレYouTuberキム・ゲランが発起人として、毎週配信されたコンテンツ『最愛の子たち』を通して4人のメンバーを集めて誕生したバンドだ(ちなみにゲランとは韓国語でタマゴの意味)。
元NMB48のメンバーだったSIYEON以外の3人もストリーマーやTikTokerとして活動していたこともあって、4人はデビュー前から注目を集めていた。アイドル時代から歌唱力に定評あるSIYEONと大学でドラムを専攻していたCHODAN、幼い頃からピアノは習っていたがギターは未経験だったHINA、そして基礎から楽器を学んでいかなければならなかったMAGENTAが集い、ガールズバンドQWERを誕生させた。するとデビュー直後から「2024 Asia Artist Awards」の新人賞をはじめ各賞を総なめに。そんな彼女たちが満を持して初のワールドツアーに出撃。2025年10月のソウル公演を皮切りに、ブルックリン、アトランタ、バーウィン、ミネアポリス、フォートワース、ヒューストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、マカオ、クアラルンプール、香港、台北、そして日本3都市とシンガポールの17都市を巡る大規模ツアーを敢行した。
そんな彼女たちの音楽性はJ-POPとK-POPのいいとこ取り。全員が“歌って弾ける”のを武器に、爽やかで軽快なパンクから拳を突き上げたくなるロック、骨太なメタルまで歌いこなす。Zepp DiverCityのフロアを埋め尽くしたバウィゲ(ファンネーム)の前に現れたQWERの4人は、まずは嵐のような激しいサウンドを叩きつけると、その勢いのままに「G9JB(地球征服)」でライブスタート。SIYEONの「地球」に対してオーディエンスが「征服!」と続けるコール&レスポンスが楽しい。EDMとロックが融合した「OVERDRIVE」でフロアをひとしきり熱くさせると、続く「悩み中毒(T.B.H)」ではマイクから黄金の拡声器に持ち替えて歌ったり、チアガールが持つポンポンを手に踊ったり、サービス精神旺盛に見せ場を作る。

白いミニドレスから淡いブルーのジップアップスウェットの上下に着替えた後は自己紹介。「今日はツアー最終日です。とても残念ですが、今日は本当にドラムをぶち壊すつもりでここに来ました。みなさんは会場をぶっ壊す準備はできましたか?」とCHODANが煽ると、メンバーからは「壊しちゃダメだよ」と冷静なツッコミが。HINAは「日本にいる間、バウィゲのみなさんにたくさんの愛をもらって、おいしいものもたくさん食べたので、帰るのが嫌です。いやだー!」とエンエン泣き真似をするほど日本ツアーは楽しかった様子。「アイハブア〈ROCK〉、アイハブア〈VACATION〉」とピコ太郎のように両手を合体させてツアータイトルを説明したり、会場全体でウェーブをしてみたり、ライブ以外でもオーディエンスを盛り上げていく。
ライブでは自己紹介から始まる「FAKE IDOL」、「もどかしさを吹き飛ばすために、爽やかな曲を」とはじまった弾けるリズムの「SODA」、i-dle(アイドゥル)のSOYEON(ソヨン)が作詞・作曲/プロデュースを担当した「My Name is Malguem(私の名前は晴れ)」では全員がボーカルをとり、QWERの強みをいかんなく発揮。しっとりとしたバラード「Harmony of Stars(星のハーモニー)」ではSIYEONの圧巻のボーカルに、曲が終わると自然に拍手が起きた。アンコールではみんな楽器を置いて、「Yours Sincerely」を歌い上げる。この曲はメンバー全員が作詞に参加し、バウィゲを思って歌詞を書いたファンソング。「時には遠く離れていても いつもあなたのそばに私がいるよ」で締めくくられる歌詞を、4人は肩を寄せ合って、手を繋いで歌い上げた。

そんなしっとりした雰囲気を吹き飛ばすべく、SIYEONが「最後はラストスパートで、楽しい曲を」と言ってはじまったのは、7月にフジテレビで放送される日本アニメ『盗掘王』のオープニングテーマに決定した「SHOW DOWN」。疾走感とメロいメロディがクセになりそうなこの曲を全力で歌うSIYEONのボーカルで会場の熱気はどんどん上がっていき、その勢いに煽られてオーディエンスのチャントもさらに熱を帯びていく。そんなスペシャルなステージの後は、いよいよ最後のパートへ。トリッキーなギターリフではじまる「Discord (Japanese ver.)」ではこの日一番の盛り上がりを見せ、HINAがまたしても「あー帰りたくないー」としょんぼり。メンバーみんなが涙目になる中、アンコールが鳴り止まず、最後はこの瞬間を永遠の夜として記憶したいという願いを込めた「Make Our Highlight(花火)」でライブは終了。
ライブが終わった後もずっとステージに残ってオーディエンスに手を振り、「本当に幸せでした」と感謝を口にしたメンバーたち。元NMB48のSIYEONをはじめ、ゲームやアニメといった日本のカルチャーに親和性の高いメンバーが揃っていることでデビュー前から日本での活動を心待ちにされていたQWER。このジャパンツアーでは、そんなQWERが持つ楽曲のよさとライブの“強さ”をあらためて感じさせた。アイドルでもあってバンドでもある、どっちかつかずを“FAKE”と言われても、それさえ武器にして突き進む。そんなQWERのこの先が楽しみになるジャパンツアー最終日だった。
セットリスト
QWER 1ST WORLD TOUR <ROCKATION> in JAPAN
2026年2月22日 Zepp DiverCity(Tokyo)公演
1. G9JB
2. OVERDRIVE
3. T.B.H
4. FAKE IDOL
5. #QWER
6. Secret Diary
7. REBOUND
8. Free-Dumb
9. Let’s Love
10. SODA
11. My Name is Malguem
12. D-Day
13. Be Happy
14. Ferris Wheel
15. Dear
16. Harmony of Stars
17. Goodbye My Sadness
(アンコール)
18. Yours Sincerely
19. SHOW DOWN
20. Discord (Japanese ver.)
21. Make Our Highlight

