映画『架空の犬と嘘をつく猫』で特に語りたいシーンとは?
やっと辿り着いた、意味のある初共演。伊藤万理華×深川麻衣の共感交換トーク
2026.01.20 19:00
2026.01.20 19:00
悲しいことがあったときは、その日着てた服を全部洗います
──この作品は嘘が一つのテーマです。お二人は嘘をつくのは得意ですか。それともすぐ見破られるタイプですか。
深川 見破られると思います。汗が出てくるんですよ、嘘をつくと(笑)。
伊藤 それはバレる(笑)。
深川 焦ったり、本音と裏腹のことを言ったりすると、すぐ緊張して汗が出ちゃう。
伊藤 私も下手かも。頑張って嘘をついても、顔に「嘘です」って書いてある。
深川 万理華は顔に出やすいと思う。たぶん嘘をついたらお互い無口になるんじゃないかな。苦手なものに直面したり、嫌いだけど好きって言わないといけないときは、すぐわかると思います。
伊藤 わかると思う(笑)。

──じゃあ、人狼ゲームをするとしたら。
深川 人狼はできない! 負け続けちゃう(笑)。
伊藤 人狼できる人、本当に尊敬する。私がやっても、すぐ負けちゃうから(笑)。
深川 私、勘違いして人狼守ってたことあるから。
伊藤 なんでよ(笑)。
深川 この人は絶対人狼じゃないと思って守ってたら、人狼だったの(笑)。
伊藤 めっちゃ騙されるじゃん!
深川 だから、人狼は無理だってもうあきらめてる(笑)。
──じゃあ、優しい嘘に救われた経験はありますか。
深川 以前、キッチンでそぼろ丼をつくるところを撮影するというお仕事があって。私のつくったそぼろ丼をスタッフのみなさんがお昼ご飯として食べることになっていたんですね。それもあって、すごく緊張しちゃって、お醤油を入れすぎちゃったんです。味見したら、明らかにしょっぱくて。どうしよう、コンビニで代わりにご飯を買ってきたほうがいいんじゃないかなと思うくらいだったんですけど、スタッフのみなさんが「おいしい」って食べてくださって。あれはもうみなさんの優しい嘘でしたね。
伊藤 難しいね。逆に気まずいというか。
深川 そうなの。自分で失敗したってわかってるから。なんかもうごめんなさいって、罪悪感でいっぱいでした。

伊藤 私は逆で、正直に言ってもらって救われたことがあります。それも料理の話なのですが、友達にサラダをつくったことがあって。私は自信満々だから、味付けも完全に目分量。これは完璧だと思って振る舞ったら、友達からぼそっと「ちょっと塩ほしいかも」って言われて。
深川 薄かったってこと?
伊藤 薄かったみたい。私が「めっちゃおいしいのできた!」ってすごくハードルを上げて言っちゃったから、たぶん「塩がほしい」と言うのも勇気が必要だったと思う。料理を人に振る舞うのって、いろいろと気を遣わせてしまうこともあるんだなと思いました。
──中学時代のかな子は手をひっくり返すことで、悲しいことをうれしいことに変えるというおまじないをしていました。お二人にも自分だけのおまじないや、心を切り替えるためにやっていることはありますか。
深川 私は悲しいこととか嫌なことがあったときは、その日に着てた服を全部洗います。ジーンズとか毎日は洗わない服もあるじゃないですか。でも全部洗う。断ち切るというか、水に流すという意味で。
伊藤 それいいね。
深川 おすすめ。モヤモヤしたことがあった日とかも、着てた服を洗うと、ちょっとすっきりします。
伊藤 真似しよう。
深川 真似してみて(笑)。

伊藤 私も疲れが溜まったときとかシャキッとしたいときは塩風呂に浸かるようにしています。粗塩をバーっと入れて、たまにお酒も入れたりして。気持ちの問題かもしれないけど、何か違うんですよね。もともとどんなに疲れていてもシャワーですませず、湯船につかるようにしていますが、特に気を張って疲れた日は塩風呂に入ると疲れがリセットされる気がします。
──では最後にもう一つ。映画の中で絵本がキーアイテムとして登場します。お二人は子どもの頃、どんな絵本を読んでいたか覚えていますか。
伊藤 私は絵本が好きで、よく読んでいました。特に好きだったのが、『バムとケロ』。
深川 『バムとケロ』ね。
伊藤 知ってる?
深川 うん、知ってる。

深川麻衣 ヘアメイク 村上綾/スタイリスト 山口香穂
映画『架空の犬と嘘をつく猫』場面写真 ©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会



