6年ぶりの『おいしい給食』出演で実感する成長と今の素顔
自然体で冷静に、感じるままに生きる。武田玲奈が強みに変えた“普通”であること
2025.10.25 12:00
2025.10.25 12:00
モデルで芸能活動をスタートさせ、2024年12月にデビュー10周年を迎えた武田玲奈。早くに演技の才能を開花させると、これまで数々の映画やドラマ、舞台で着実にキャリアを重ねてきた。そんな彼女は言う、「私は本当に普通」と。
強い個性がイメージを狭めてしまうこともある世界で、武田玲奈には何にも染まっていないという武器がある。それは何にでも染まれるとも言え、実際に女優役や劇中で七変化する役も多く任されてきた。そんな武田の最新出演映画が、10月24日公開の『おいしい給食 炎の修学旅行』だ。市原隼人主演の人気シリーズ最新作で、武田はヒロイン先生役で「season1」ぶりにカムバック。でもそのキャラは大きく変わっていて……?
武田演じる御園ひとみが、市原演じる甘利田幸男に「ずっと応援しててもいいですか?」と告げた「season1」での別れから6年。人としても成長した武田玲奈の現在地に迫る。【記事最後にプレゼント情報あり】

市原さんに全力でやる面白さを教わった
──御園先生はシリーズを通して特に人気のヒロイン先生ですが、カムバックにあたり武田さんはどんなことを意識しましたか。
6年ぶりなので、どういうふうに演じていたか思い出すために「season1」を見返したら「私こんな感じだったんだ」という驚きがありました。作品の中でも成長している、時間が経っているというお話だったので、元のキャラクターもありつつ、でも成長した姿として演じていました。
──市原隼人さん演じる甘利田先生の食事シーンも久しぶりに目の前で見たわけですよね。
はい、どんどんパワーアップしてるなと思って(笑)。
──本当ですよね。パワーアップと表現していいのかは置いておいて(笑)。
「こんな感じだったっけ」と思いながらも、「いや、絶対違う!」と思って(笑)。市原さんも「どんどん色んなことをやっちゃってるんだよね」みたいなことをおっしゃってて。すごく面白くなってると思います。
──動きもより機敏になっていて、肌ツヤもなんか若返ってる気がしました。
そうですよね。本当に6年経っても変わらないなと思いました、市原さん。

──上司役の樺沢先生を演じた片桐仁さんとは、ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』に続く共演となりました。2作品で全く違う関係性を演じたことについて、何か会話はされましたか。
撮影は『おいしい給食 炎の修学旅行』が先だったんです。『おいしい給食』で初めましての状態で、そのあとにドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』でまたお世話になって。『おいしい給食』では本当にめちゃくちゃ怖い教師の役じゃないですか。「俺の時代は本当にこういう先生がいて……」みたいなお話をしてくださっていて、ドラマでは永遠に片桐さんが一人で喋ってました(笑)。「子どもが宿題やらなくて」とか、ずーっと色んな話を。

──市原さんは硬派なイメージだけどこの作品ではコミカルな芝居を、逆に片桐さんはコミカルなイメージだけど今回シリアスな芝居をされています。お二人からは受けた影響はありますか。
「season1」の時からですけど、市原さんには全力でやることの面白さみたいな、別に喜劇をやるつもりがなくても、一生懸命やってたら喜劇になるんだなぁっていう驚きがあって。新しいコメディの作り方みたいなのものをすごく感じました。片桐さんは、うーんなんだろうな……ずっと根から面白い人(笑)。お芝居してても、してなくてもずっと面白いから、さすがだなって思って笑ってました。
──武田さんご自身が6年間で一番変わったなと思う部分はどこでしょう。
内面は変わってきていると思いますね。ちょっとずつちょっとずつ視野が広がって、考え方とかも広がっていって。自分が嫌いなもの、好きなものがわかるようになり、柔軟な人間になっていってるのかなと思います。

──趣味の幅が広いですよね。インドアなものからサウナまで。それも6年の間に見つけていったものですか。
それもあります。たしかに趣味は多いですね。好奇心が旺盛なので。
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