Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

NEWS

⽇本オリジナルデザイン「ポスタームビチケ」の販売も決定

A24『テレビの中に入りたい』ジェーン・シェーンブルン監督が徹底した“90年代愛”を語る

2025.08.14 18:00

© 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2025.08.14 18:00

全ての画像・動画を見る(全20点)

新進気鋭のジェーン・シェーンブルンが監督を務め、A24が製作した映画『テレビの中に入りたい』が9月26日(金)より全国公開される。

本作は、90年代のアメリカ郊外を舞台にアイデンティティにもがく若者たちの“⾃分探し”メランコリック・スリラー。郊外での⽇々をただやり過ごしているティーンエージャーのオーウェンにとって、謎めいた深夜のテレビ番組「ピンク・オペーク」は⽣きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯⼀の居場所だった。同じくこの番組に夢中になっていたマディとともに、オーウェンは次第に番組の登場⼈物と⾃分たちを重ねるようになっていく。オーウェン役をジャスティス・スミス、マディ役をジャック・ヘヴンが演じる。

映画『テレビの中に入りたい』よりジャック・ヘヴン演じるマディ

作中には隅々に⾄るまで “90年代愛”が惜しげもなく詰め込まれているが、現実世界でも、Z世代の若者を中⼼に“90年代ブーム”が再燃中。90年代に⼤流⾏した使い捨てカメラ「写ルンです」の爆発的再⼈気や90年代ファッションの再流⾏、また“渋⾕系⾳楽”のリバイバルブームや、さらには映画業界でもニューヨークにあった伝説のレンタルビデオショップのコレクションを追ったドキュメンタリー『キムズビデオ』が公開されるなど、ブームがさらなる⾼まりを⾒せている。

シェーンブルン監督は製作にあたり「90年代ブームが盛り上がる今、現実逃避に陥ることなく当時の集団的な“憧れ”と対話する映画を作ることが重要だ」と感じ「90年代は、⾃⼰認識や⾃⼰否定を物語に託していた時代。あの時代の“懐かしい憧れ”は、⾃分に繭を作る⽅法だと思います」と語る。劇中では、オーウェンをパラシュートが包み込む冒頭シーンや、ゴスクラブやプラネタリウム、劇中番組といったシーンのそれぞれに“懐かしさの繭”が散りばめられているが、監督はその⽢美な世界が時に牢獄にもなり得るといい「この作品は、ロマンチックな繭を⾒つけて、その中で⽣きることについて描いた映画です。キャラクターたちは安全だと思える隠れ場所を探しています。しかし画⾯の中は安全な場所ではありません」と説明する。

映画『テレビの中に入りたい』より少年時代のオーウェン

そして、映像⾯でも“90年代愛”は徹底している。シェーンブルン監督と撮影監督のエリック・K・ユエは、あえて撮影用のカメラに35ミリフィルムを選択。粒⼦感と⾊の深みが当時のテレビ画⾯の輝きとリンクし、スクリーンに映し出される全てのカットを“古典的で美しい”瞬間へと昇華させている。ユエはその狙いを「綿菓⼦を⾷べ過ぎて胸がいっぱいになるような映像体験」と表現。90年代のティーン向けテレビ番組の映像と、物語の美しさを描くことにこだわったシェーンブルンは、映画史のあらゆる側⾯から本作のビジュアルデザインのインスピレーションを得たという。シェーンブルンは「この映画を作る前は、最⾼に美しいと思う作品に回帰していました。『A.I.』(01)や『ブレードランナー』(82)は何度も観ましたし、アニメーションもたくさん観ました。どれも鮮やかで豊かに強調されたカラーで描かれ、⼤胆さを感じる映画です」と語る。

映画『テレビの中に入りたい』より

さらに主演のジャスティス・スミスは「ジェーン(シェーンブルン監督)は“すべてのフレームはレンブラントでなければならない”と⾔うんです。物語と同じくらい、⾒た⽬の美しさにも全⼒を注いでいる」と語る。そのこだわりはオーウェンとマディの関係が描かれる場⾯でも顕著で、オーウェンとマディの時間は90年代のティーン番組をそのまま切り取ったように眩しく輝いており、2⼈の場⾯はまるでキラキラした90年代のテレビ番組を思わせる映像となっている。

また、8⽉15⽇(⾦)午前10時より“A3サイズポスタームビチケ前売券(オンライン)”の発売がスタート。A24作品のポスターとムビチケが1つになった「A24 Studio Poster Collection」第5弾の今回は、⽇本オリジナルデザインの特別なビジュアルで販売される。

ポスターのイラストを小説「6⼈の嘘つきな⼤学⽣」の装画などを担当しているアーティストの雪下まゆ、デザインを数々の劇場パンフレットや映画ポスターを⼿掛ける⼤島依提亜が担当。テレビ画⾯の光に照らされたオーウェンとマディが夢中になってテレビに⾒⼊る表情とともに、その周りをテレビ番組「ピンク・オペーク」のキャラクターたちがとりまき、まさにテレビの中に⼊っているかのように印象的なビジュアルとなっている。

『テレビの中に⼊りたい』A24ポスター x ムビチケ vol.5

A3サイズポスタームビチケ前売券(オンライン)情報

商品名︓『テレビの中に⼊りたい』A24Poster x ムビチケvol.5
ポスターサイズ:A3(横297mm × 縦420mm)
価格:3,100円(税込・送料別)

ムビチケ前売券(オンライン)の購入はこちら
https://store.moviewalker.jp/item/lineup/a24poster?rel=rls

場面写真 © 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

全ての画像・動画を見る(全20点)

作品情報

テレビの中に入りたい

©︎ 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

©︎ 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

テレビの中に入りたい

2025年9月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督・脚本:ジェーン・シェーンブルン(『We’re All Going to the World’s Fair(原題)』)
キャスト:ジャスティス・スミス(『名探偵ピカチュウ』)、ジャック・ヘヴン(『ダウンサイズ』)、ヘレナ・ハワード、リンジー・ジョーダン(スネイルメイル)
共同製作:Fruit Tree(エマ・ストーン制作会社、『リアル・ペイン〜心の旅〜』)
尺:100 分
レーティング:PG12

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram

COLUMN & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram