2作目の映画出演を果たした注目タレントの素顔と人間関係
すみぽんが俳優活動で見せる新たな表情 “未知”の楽しさを知って変わった内面とは?
2025.08.02 17:00
2025.08.02 17:00
伝える側になって「成長したんだなぁ」って感じました
──今日はこの作品のトークショーをやられた後にお話を伺ってるわけですが、イベントでは好きな本として何を紹介されましたか?
私は『夜のピクニック』と『ゴールデンスランバー』の2冊を挙げて。お話させていただいたのは『ゴールデンスランバー』のほうです。
──伊坂幸太郎の。どこが好きだったんでしょうか。
トークショーでもお話したことなんですけど、例えば芸能人とかインフルエンサーで例えたら、めっちゃ知名度が上がったタイミングとかに寄ってくる人はたくさんいると思うんですよ。あんまり仲良くなかった子からも「遊ぼうよ」って連絡がたくさん来たり。でも今の時代で言うと、SNSで炎上したときに側にいてくれる人ってすごく重要だって思っていて。窮地に陥ったときに人を信用するのって難しいと思うんですけど、そういう状態でも支えてくれる人はいるんだなってことをちょっと信じてみたくなりました。

──では、トークショーで話していない『夜のピクニック』は、どんなところに魅力を感じたか教えてください。
“歩行祭”っていう高校生の行事がある村のお話で、主人公の子が、色々あってお父さんが一緒の子と同じクラスになるんですけど、2人がその歩行祭の中で打ち解けていくのが魅力的なお話です。毎年同じ行事が開かれるから、1年生だったら2年先があるけど3年生になったら必然的に最後になるじゃないですか。そのときに当たり前だった日常が本当はすごくかけがえのないものだったってことに気づくんですけど、大人になってから読んでも、当たり前にやってることの一つひとつがちゃんと思い出なんだよっていうのを感じられて、すごく良かったです。
──すみぽんさんは子どもの頃から芸能のお仕事に興味があったと拝見しましたが、きっかけは何だったんでしょう?
もともとAKB48さんがすごく好きで、低学年の頃からインターネットとかで追ってて。こんなキラキラした世界に飛び込んでみたいなっていう憧れの気持ちがありました。
──AKB48では誰が推しメンだったんですか?
ともちん……板野友美さんと渡辺麻友さん。
──そのお2人、結構キャラ違いません?
全然違いましたね。それこそザ・アイドルな渡辺麻友さんと、板野友美さんのギャルというか清純派アイドルとは違う外見もすごい素敵だなって思ってて、二面性で見てたのかなと思います。
──バレエもやられてたと拝見しましたが、ただ漠然と習われてたんですか?
モダンバレエですね。お母さんが習っていて、お母さんが大人になって、私も同じところに入った感じです。そのときはただ漠然とやってましたけど、当時から人前で何かをするっていうことが好きだったので、発表会とか全然緊張しないでやってました。

──じゃあバスケをやりながらモダンバレエも習いつつ、お家でAKB48とか見たりっていう、充実した毎日を。
そうですね、結構充実してました。バラエティもめちゃくちゃ好きで「ヘキサゴン」や「ザ・ベストハウス123」、「宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!」や「ピカルの定理」とか、すごく見てました。アニメも幼い頃から結構見てて。
──お家ではテレビにかじりついてた系だ。
そうですね。お父さんが映画も好きで、ゲオとか一緒に行ってました。行って映画借りて、一緒に観て。
──思い出に残ってる映画はありますか?
(即答で)『SAW』。
──小学生で?(笑) 『SAW』シリーズ、とうとう10作品目までいきましたが。
ほぼ観ました。
──ホラーお好きなんですね。
好きです。あとSFとかも。雑誌とかで「ホラー好き」って言ってるんですけど、まだあんまり浸透してなくて。
──そんな幼少期を送りながら、実際に芸能活動を始めたのは高校2年生のときですよね。これまでの一番のトピックを挙げるとしたら何になりますか?
オリンピックの公式の応援団に就任させていただいたときは「ついにここまできたか」と思いましたね。あとはウィンターカップっていう、バスケでは有名な高校生の全国大会があるんですけど、バスケの仕事を高校3年生くらいからやり始めて、ずっと見る側だったんですけど伝える側になって「成長したんだなぁ」って感じました。
──芸能活動を始めた頃、今の姿って想像してました?
全然してないです。イベントで解説をさせていただいたり、オリンピックのサポーターとして活動させていただいたり、『書架の物語』みたいな映画にも出演しているとは全く思ってなかったですね。

──他にいないポジションですよね。インフルエンサーのお仕事もあればグラビアでも大活躍で、もちろんバスケ関係のお仕事もあって、それらのお仕事がお芝居に活きてる実感はありますか?
やっぱりお芝居って人前でするじゃないですか。そういうのは、配信とかで皆の前でしゃべったりコミュニケーションを取ってきたことが絶対活かされてるなって思います。
──以前YouTubeで人見知りってお話されていたのが意外でした。今でも人見知りですか?
人見知りです! ガチです(笑)。
──じゃあ今だいぶ頑張ってしゃべってくれてる?
いや、これはなんか、ぽん。ぽんモード(笑)。
──どういうところが人見知りなんですか?
それこそ本当に始めた当初は、初対面の方とお話するときに何から話していいのか全く分からなくて、気まずい雰囲気が続くときとかあったんです。でもこの仕事を始めて、配信でリスナーさんとお話する機会があったり、リアルのイベントでも対面でお話することがあったりして、そういうときにもう1人の自分というか、色んな人と話したいなっていう自分がいることに気がつきまして。自分の知らないことを知ってる方、やっぱり自分より経験があって尊敬できるところを持ってる方はたくさんいるので、そういう方とお話すると自分がレベルアップできることに気づいて、積極的に人とお話するようになりました。だからたぶん、根は人見知りなんですけど性格や考え方が変わっていったんだと思います。
──わかります。20代で人見知り克服じゃないけど、変わるっていう感覚。
もともと交友が少なかったので、やっぱり大事だなと思いました。
──ご自身では、自分の性格をどんな性格だと思いますか?
……自尊心めっちゃ高いかも。
──もう少し詳しく聞かせてください。
たぶんめっちゃ高くて、でもアンチに弱くて(笑)。

──高いけど脆い?
そう、高いけど脆い。自分が持ってるものを崩されるのが苦手で。私自身人を否定することはしないんです、それぞれの考え方があると思って生きてるから。だから優しい言い方とかだったら大丈夫なんですけど、なんか否定されると結構落ち込んじゃいますね。
──でも反応の中にはアンチコメントみたいなものも紛れてくるじゃないですか。目にしちゃったときってどうなるんですか?
病みます。そのときのメンタルの状態にもよるんですけど、この仕事を始めて高校生のときに炎上したことがあったんですよ、恋愛リアリティショーで。そのときからはすごく強くなりました、気持ち的な部分では。私、アンチの人のアカウントを見に行ったことがあるんですけど、すごい色んなことに否定的な言葉を投げかけていて、大変な思いをしてる方が自分の嫌な気持ちのはけどころにしてるってことを理解できてからはそんなに気にならなくなりました。
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