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INTERVIEW

2作目の映画出演を果たした注目タレントの素顔と人間関係

すみぽんが俳優活動で見せる新たな表情 “未知”の楽しさを知って変わった内面とは?

2025.08.02 17:00

2025.08.02 17:00

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入れ替わりが激しい芸能界で新しいポジションを築くことは、これまでいた誰かに取って代わることよりもきっと難しい。

インフルエンサーとして活動を始め、長年励んだバスケの腕前をSNSで披露すると一躍注目の存在に。その後グラビア活動を始めると瞬く間に大ブレイク。バスケタレント、俳優、モデルという誰も歩んだことがない道を切り開く“すみぽん”が、映画『架空書影。』で2度目の劇場映画出演を果たした。

2つの話で構成される本映画の第一話「書架の物語」は、本が禁止された100年後の世界からやって来た主人公・ツムギが学校の図書室にある本を未来に持ち帰ろうとする物語で、すみぽんは生徒として学校に潜入する未来のエージェント・浅香睦月を演じた。明るかったり攻撃的だったり、俳優としてこれまで感情をダイレクトに表現することが多かったすみぽんだが、今回クールな役に初挑戦。俳優活動にもますますの意欲を示す彼女の内面の魅力に迫った。

すみぽん(高倉菫)

深いキャラクターを演じるのはめちゃくちゃ楽しかった

──さまざまな分野で活躍中ですが、俳優としてインタビューを受けるときは他のお仕事と心持ちは変わりますか?

そうですね。グラビアのインタビューでちょくちょく演技のお話はさせていただいているんですけど、今日のように本当にいち俳優として取材を受けるのは初めてかもしれないですね。作品と向き合ったときのことをちゃんと思い出しながらお話したいと思います。

──『書架の物語』を観て、すみぽんさん自身はどんなことを思いましたか?

物語の登場人物たちにとって本がすごく重要なものとなっていて、ただその一つのアイテムでたくさんの人たちの人生がぐるぐる回っていて、そこがすごく面白い作品だと思います。本がなくなってほしくないから過去に来たとか、ふだん何かのためにそこまですることってあんまりないと思うので。

──ツムギが表の主人公だとしたら、睦月は裏の主人公感があって、睦月の葛藤を描いたスピンオフを観たいと思うくらい背景があるキャラクターでした。睦月を演じる上でどんなことを意識しましたか?

結構ドライなキャラクターというか、劇中ではテンション的にはあまり上下がないキャラクターだったと思うんですけど、セリフの一つひとつに含まれた「本当は本が好きなんだよな」っていう切なさっていうんですかね。本のなくなる世界に「悲しいけどまあ仕方ないよね」っていう、あんまり表には出さないけど本当は本が大好きなんだっていう切ないキャラクターを意識しました。

映画『架空書影。』予告編

──確かに、冷酷な部分が目立つキャラクターだけど、他人に情けをかけるシーンもありました。

読み合わせのときに、キャストさんと監督さんとでどういう雰囲気でやっていくかを照らし合わせたんですけど、そのときよりやっぱり現場に入ってからの方が役に入りきれました。このチームでこの作品を作ることができてすごく楽しかったなって思います。冷酷な部分と本への愛、情けをかけるちょっとの優しさとかをすごく意識してセリフ一言一言に乗せるようにしました。

──劇場映画だと『劇場版 ゴードン探偵事務所 はじまりのシュガー』に続いて2作目の出演ですが、睦月は『ゴードン探偵事務所』で演じられたレイラとは全然違う役柄ですよね。

真逆ですね(笑)。

──これまでの映像作品で演じた中にもいないキャラクターだったと思うんですが、演じてみてどうでしたか?

私自身、現場とかではめちゃくちゃ喋るタイプで、ふだんは感情とかも表に出ちゃうタイプなんです。セリフや言葉の抑揚とか、大きさに出ちゃうタイプなので、そういうテンションの上げ下げをせずに伝える難しさはすごくありましたね。今までわりと「すみぽん」っていうキャラにそれなりに近い役をいただいていたので、感情をそのまま乗せることができたんですけど、今回は深いキャラクターだったのですごく難しかったです。でもめちゃくちゃ楽しかったです。

──『書架の物語』は未来に本がなくなっているというお話ですが、すみぽんさんが100年後まで残したいものというと何がありますか?

手書きのものとか、手紙とかですね。小学校のときから書くことが好きだったんですけど、年齢を重ねるにつれてデジタル化が進んできて。もちろんメッセージとかLINEでも気持ちは伝わると思うんですけど、書くのって手間がかかるし、失敗もするじゃないですか。文章を一生懸命考えてくれて、書き起こしてからちゃんと本番に写すとか、そういう気持ちのこもったものがあんまり減ってほしくはないなぁって思います。私もデジタルの本より実物の本の方が好きで。手触りだったり、そのときの背景も一つの思い出として残るから。もちろんデジタルの良いところは、長い間保存ができたりあると思うんですけど、紙とか手書きのものはそれ相応の大切さがあるんじゃないかなって思います。

──生活していて、書くことって結構あります?

私はあります! 結構メモをすることが多くて。お手紙とかは友達のプレゼントに添えるくらいなんですけど、やっぱりちゃんと自分で書いた方が気持ちが伝わると思うので、そういうものはなくなってほしくないですね。

──自分たちの未来を良くするためだったらリスクを犯してもいいという早川先生と、目の前で起きる悪いことは絶対見逃せないという健一郎。映画には正反対の動きをする2人が登場しますが、すみぽんさん自身はどちらに共感しますか?

私は健一郎派ですね。赤信号とか絶対渡れないタイプです。

──あるあるですけど、点滅しててギリギリ渡れるかも、みたいなときはいかがですか?

点滅し始めだったら走りますけど、ギリギリ間に合うかもっていうときはもう行かないですね。

──じゃあ、待ち合わせ時間には余裕をもって着くタイプ?

普通に集合時間の20分前とか30分前に行くときもあれば、ぴったりのときもありますし、不安定です(笑)。1時間前とかに着いて、マネージャーに「どこかカフェに入ってるね」って連絡するときもあれば。

『架空書影。』第一話「書架の物語」より
(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史 

──作中の登場人物にとっての本のような、収集欲についてはいかがですか? 本ならスマホやタブレットに何千冊でも入るわけですが、本棚に本がバーっとあるとテンション上がるとか。

ポケモンカードとかですかね(笑)。もともとは女の子のアーケードゲームがすごい好きで、全国一桁みたいなところまで行くぐらい、親と一緒に収集してました。本で言ったら幼い頃から少女漫画を集めてて、あのあそこ、なんて言うんですかね。題名が見えるここ。

──背表紙ですね。

そうです! あそこで絵が繋がったりするのとか、それを小さいときは集めたくてお小遣いをもらって買いに行ってました。いいですよね、ああいうの。

──今、一人暮らしの家にも本はたくさんありますか?

本はBリーグ関係の本とかになっちゃいますね(笑)。そういえば小学生のときに『人間失格』を読んでたんです。そしたらお母さんに「そんな本読むな」って取り上げられて(笑)。その時は難しいからだったとは思うのですが。本といえばそんな思い出もありました。

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活動を通じて克服していった人見知り

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作品情報

架空書影。

(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史 

(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史 

架空書影。

2025年7月26日(土)~8月8日(金)
池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
上映時間:71分

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

キャスト:峰平朔良 井上 遥 すみぽん(高倉 菫) 髙橋雄祐 笹生翔也 森田雅之 桜望華奈 新門岳大 前塚彩結
監督・脚本:長谷川朋史

すみぽん(高倉 菫)

アーティスト情報

2001年8月12日生まれ、愛知県出身。
すみぽんの愛称で、特技のバスケットボールとダンスを掛け合わせたコンテンツで男女問わずZ世代からの熱い支持を獲得し、総フォロワー200万人超え!
タテドラ「風俗嬢の送迎車」「絶望プロポーズ」や、ショートドラマ「あのコはだぁれ?」などの作品に出演している。

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