謎多き“かえるくん”とともに現れる超現実的世界とは
岡田将生×鳴海唯×渡辺大知×佐藤浩市が時空を超え繋がる『アフター・ザ・クエイク』30秒予告解禁
2025.07.09 15:00
©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ
2025.07.09 15:00
岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市の4人が主演した映画『アフター・ザ・クエイク』の30秒予告とメインビジュアルが解禁された。
原作は2000年に刊行された村上春樹の短編連作『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)。映画では同著に収録されている4編をベースに一部時代設定が変更され、1995年から2025年の30年にわたり新たに構成されている。マジックリアリズムを交え孤独を描き出した本作は、別々の時代・場所に生きる4人が時空を超えて繋がっていく物語。現代を生きる私たちに捧げられた希望の物語となっている。
解禁された30秒予告は、東京の地下を歩く二人組の後ろ姿から始まる。「僕たちの物語は、30年前のあの大きな地震の後から続いている」と語るのは小村(岡田将生)。彼に続いて2011年の順子(鳴海唯)、2020年の善也(渡辺大知)、2025年の片桐(佐藤浩市)という各時代の主人公たちが不安げな表情を浮かべ、「私ってからっぽなんだよ」と煙草を口に涙する順子の姿からは行き場のない孤独と苦悩が垣間見える。そんな中、目の前に突然巨大な“かえるくん”が現れ仰天する片桐。「あなたの想像力次第で、世界はどんな風にもかえることができます」というかえるくん(声:のん)の台詞と共に冷蔵庫が揺れ、マグカップは箱に姿を変え、超現実的な世界が展開されていく。夢か現実かわからない不思議な世界に翻弄される主人公たちを、ひずんだギターサウンドが煽る。一見バラバラに見える4人の物語は時空を超えてどのように繋がっていくのか。まさに「何が起こるかなんて分からない」という順子の台詞を表すような予告編となっている。
併せて解禁されたメインビジュアルでは、それぞれの方向へ視線を送る各時代の主人公たちの傍らに“かえるくん”の微笑む姿がある。「明日を照らす物語が、私たちには必要だ」とコピーが添えられた4人は生活感のある場所に身を置いているが、彼らの下には怪しげな赤い廊下が伸びる。希望と不安が入り混じる、世界観を象徴したビジュアルとなっている。
映画『アフター・ザ・クエイク』は10月3日(金)よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。また、7月11日(金)よりオンラインムビチケが発売されることも決定した。