2025.06.22 12:00
2025.06.22 12:00
音楽をする理由だけはずっと忘れてない
──先ほどもお話しにありましたが、7月9日にはSpotify O-EASTにてワンマンライブ「Soala ONE MAN LIVE 2025 〜To my 17〜」が開催されます。「To my 17」というサブタイトルが付いていますが、どのようなライブになりそうなのでしょうか?
「17歳の頃の自分へ」という想いでつけました。私が上京した年齢が17歳の時で、そしてSoalaとして活動を始めたのが2020年10月17日でした。さっきもお話したように、17歳の頃の自分って、音楽のスキルもまだまだ足りなくて、すごく孤独で1番苦しかった時期。そのときから今日までの私の足跡が感じられるステージにしたいと思っています。17歳の頃の自分も客席にいると思ってステージに挑みます。17歳の頃の自分に、そしてきてくれるファンの皆さんに「明日からも頑張ろう」と思ってもらえるようなパフォーマンスができたらと思っています。
──ちなみに、17歳の頃のSoalaさんが、今のSoalaさんを見たら何と言うと思いますか?
言ったところで信じられないと思います。あの頃は、上も前も見られなくて、真っ暗だったんです。誰から何を言われても信じられなかったと思うし、「未来で輝いているよ」って言われても「んー」ってなってたと思うので、今回はそんな自分の気持ちを変えられるようなステージにしたいと思っています。

──17歳の頃からずっと同じ夢を追いかけて、ステージに立ち続けてきたと思いますが、その頃から変わっていないこと、変わらないようにしてきたことはありますか?
音楽をする理由。それだけはずっと忘れませんでした。どんなに前が見られなくなっても「なんで音楽をしているんだっけ」って振り返ると、「『私の音楽で誰かを救いたい』っていう気持ちが一番にあったよな」って思い出せる。それが私が音楽を続けられてきた理由でもあるので。
──実際、Soalaさんの音楽で人を救えるようになってきていると思うんですけど、今もその気持ちは変わらない?
はい。世界はもっと広いし、対バンライブなどに出せてもらうと、まだ私のことを知らない方ばかり。もっと私の音楽で救われる人がいたらうれしいですし、それがもっと広がっていったらうれしいなと思っているので、まだまだたくさんの方を救えるように頑張っていきたいです。
──今の質問と近しいですが、このお仕事、活動をするうえで大切にしている考えや言葉があれば教えてください。
「顔晴れ」という言葉ですね。この言葉は母にもらった言葉。それこそ、冒頭に話した表情の話もそうですけど、この言葉があるだけで、ちょっと気持ちが楽になって、顔がゆるむんです。もちろん頑張ることは大事ですけど、踏ん張りすぎず、笑顔で届けたいし、みんなにも笑顔になってもらいたい。そういう思いがすべて「顔晴れ」という言葉に詰まっているなと思います。
──お母様からはどういうタイミングでもらった言葉なのでしょう?
不登校だったときです。当時、何度も頑張って学校に行こうとはしていたんです。駅まで車で送ってもらって、でも、いざ車を降りようとすると踏み出せなくて。そんなときにお母さんが「顔に晴れって書いて『がんばれ』だよ」ってポッと言ってくれたんです。本当に軽く言ってくれた言葉だったんですが、それで気持ちが楽になってその日学校に行けて。その日から、私の支えになっています。
──ちなみにお母様は、今のSoalaさんの活動をどう見ていらっしゃいますか?
応援してくれています。働いていますが、ツアーをやると全公演来てくれるんですよ。本当に私の活動を1番応援してくれて、味方でいてくれています。「ライブでみんながSoalaを愛してくれている瞬間を見るのが、自分の夢にもなっているよ」と言ってくれているので、これからステップアップして、もっともっといろんな景色を母に見せてあげたいなと思っています。
