2025.06.22 12:00
2025.06.22 12:00
今年1月に自身初のワンマンツアー「Bluem」を終えたSoalaが、4月に「Dead or Love」、5月に「Message Bluem」と新曲を連続リリースした。
「Dead or Love」はTVアニメ『この恋で鼻血を止めて』のエンディング主題歌で、「Message Bluem」は既発曲「Bluem」のアンサーソング。活動ペースを加速させながら、様々な角度から楽曲を発表し続けているSoalaの現在のモードとは。
テーマに忠実に書くことが好きなんだと思う
──まずは昨年末から今年1月にかけて行った1st ONE-MAN LIVE TOUR「Bluem」を終えての感想を聞かせてください。
初めてのツアーで緊張もしましたが、最大規模だったこともあって、今までやったことのないステージセットを組んだり、ゼロから作っていただいた衣装を着たりと、本当に楽しいツアーでした。「ファイナルこそは絶対に泣かない」と決めたのにちょっと泣いちゃったんですけど、その涙をみんなで共有している空間も素敵だったなと思いますし、これをきっかけにまた新しく1歩を踏み出せたんじゃないかなと思います。

──初めてのツアーでしたが、見えた課題などはありますか?
今回のツアーで初めて本格的にイヤモニを使い始めたんですけど、慣れてないこともあって、みんなの声がいつもよりも聞こえなくて焦っちゃったことがあって。イヤモニを外してみたらいつも通りたくさんの声が聞こえたんですけど。プロの道に進むってこういうことかと思って。そういうことにも慣れていかないといけないなと思いました。あと、最近はパフォーマンスをすごく意識していて。表情が固くなってしまうこともあるので、お風呂で曲を流して、鏡を見ながら表情の練習をしています。作り込まなくても自然と曲にあわせた表情ができるようになりたいなというのが、今の課題です。
──逆に、新たな夢なども見えたのではないでしょうか?
そうですね。会場が大きくなっても、私の中の芯は変わりません。だからこそ、皆さんと共有できる空間が少しずつ広がっていけばいいなと思っていて。対バンイベントなどに出ると、初めて私のステージを見る方もいる。そういう方も一瞬で虜にできるようなステージパフォーマンスをしていきたいなと思っています。7月9日にO-EASTでワンマンライブ「Soala ONE MAN LIVE 2025 〜To my 17〜」があるので、今は、そこに向けて頑張らないといけないなと思っているところです。
──そしてツアーが終わってから、4月5月と立て続けにシングルをリリースしています。まずは4月リリースの「Dead or Love」から聞かせてください。この曲はTVアニメ『この恋で鼻血を止めて』のエンディング主題歌。初めてのアニメのエンディング主題歌、初めての書き下ろしということですが、最初にこのタイアップの話を聞いたときはどう思いましたか?
アニメに関わるお仕事をしてみたいという憧れがあったので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。書き下ろしは初めてだったので、最初はどんなふうに書いたらいいんだろうという迷いもありましたけど、作品に彩りを与えられるような楽曲にしたかったので、心を込めて制作させていただきました。
──実際どのように制作をしていったのか教えてください。
アニメの1話と2話を見させていただいて、結末は知らない状態で書かせていただきました。この作品は、主人公の女の子が退屈になると死んじゃうのでドキドキさせないといけないというところから恋が始まるという物語。そこで「Dead or Love」というタイトルが思い浮かんで、そこからアニメの内容に忠実な内容にしました。
──初めての書き下ろしということですが、普段の曲作りとはやはり違いますか?
うーん、違いますけど書きやすかったなと思います。自主的に恋愛リアリティショーを見て書いた曲もあるし、私は何かテーマに忠実に書くことが好きなんだなと思うんです。だから「Dead or Love」も楽しく制作できました。

──恋愛の曲にしても、ご自身の実体験だけでなく、お友達やファンの方の恋愛相談をもとに曲を書くこともあるとおっしゃっていましたもんね。
はい。なので「この恋で鼻血を止めて」のヒロインの気持ちを自分に置き換えたりして。楽しかったです。
──そんな中で「この恋で鼻血を止めて」のエンディング主題歌だからこそ出てきたフレーズなどはありますか?
私って失恋楽曲のイメージがあると思うんです。だからか、好きな人に対して弱い女の子の曲が多かったと思うんですが、この曲は女の子がすごく強気なんですよ。それは「この恋で鼻血を止めて」のヒロイン・モカちゃんをイメージしたからこそ。モカちゃんの恋愛を想像しながら書いたのは普段とは違ったし、面白かったです。それこそ、アニメは1話と2話しか見ていなかったので、今アニメを見ながら「ここは合ってたな」とか「ここはちょっと違ったか」とかそういうところも楽しんでいます(笑)。
──普段のご自身の恋愛観とは違ったと思うのですが、スムーズに?
そうですね。私は“メンタル弱弱女”なので、ギャップを楽しみながら書きました。
──モカになりきるような?
はい。私、昔からMVごっこをするのが好きだったんです。電車の中で曲を聴きながら、「自分がこの曲のMVの主人公になったらどうするんだろう」みたいなことを考えるのが好きで。中学生の頃、通学の電車の中で「ここで、back numberさんの『高嶺の花子さん』が流れたら?」って考えたり。さすがに今はやらないですが。
──今は、曲作りをする際にそれと似たようなことをしていると。
そうだと思います。
──そう思うと、アニメやドラマなどの主題歌書き下ろしは向いているのかもしれないですね。
はい。本当に楽しかったのでまたぜひ機会があれば挑戦させていただきたいです。
──すでにアニメはオンエアされていますが、アニメで「Dead or Love」が流れているところを見ていかがですか?
本当にうれしくって! アニメを見ていると、いいタイミングで「Dead or Love」が流れてくるんですよ。だから「ここで『Dead or Love』くるか!」っていうのも含めて、毎週楽しみにしています。
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