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INTERVIEW

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』主演俳優の素顔に迫る

奥平大兼はどういう人?隠さず語る等身大の胸の内

2025.06.04 18:00

2025.06.04 18:00

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弱気なときこそビッグマウスになります

──演じた京くんは「自分なんか」という引け目を常に持っている男の子でした。奥平さんにも同じような部分はありますか。

お仕事ではありますね。それこそ最近で言うと『御上先生』は日曜劇場という大きな枠で、あんなに重要な役を自分なんかがやっていいんだろうかというプレッシャーは感じました。

──お仕事の場合、そういった恐怖を乗り越えていかないといけないわけで。

なので、弱気になりかけたら自分から後に引けなくします!「マジで期待してください」とか口に出してハードルを上げる。

──ビッグマウスになるんですね(笑)。

まさにビッグマウスです。全然根拠なんてないんですけどね。そうやって奮い立たせることことで、自然とやらなきゃいけなくなっちゃうから。

──ということは、奥平さんが大きな口を叩いているときは、意外とビビってると。

はい、ビビってます(笑)。

──プライベートで「自分なんか」と思うことはない?

プライベートではないですね。そういうことを思う機会自体がない。

──京くんみたいに、この人のことが好きだけど自分なんかでは釣り合わないからモブでいいですみたいなこじらせ感は結構持っている人も多いように思いますが。

先輩に関しては思うかもしれないです。この人と食事に行ってみたいなと思う人がいても、「いや、僕なんかが誘うのはな……」って気が引けて、そのままスルーするみたいな。現場で話しかけるとかなら全然いけちゃうんですけどね。プライベートに踏み入るのは気を遣うかもしれない。

──勇気を出して先輩を自分から誘った経験は?

1回もないですね。相手のほうから誘ってくださることはあるんですけど、その回数も本当に少ないですし。だから、年上で仲良い人はいるんですけど、先輩と呼べる相手で仲が良いと言える人がいないんですよ。

──せっかくなので、この場を借りて仲良くなりたい先輩の名前を挙げるとすると?

吉岡(里帆)さん! この間、何人かでご飯に行ったときに、吉岡さんもいらっしゃって、ちょうどまったく同じ話をしたんですよ。そしたら、「じゃあ、私が先輩になってあげる」って言ってくださって。ご本人からの言質をとったので、吉岡さんは僕の先輩です(笑)。

──三木さんは変わったあだ名をつける女の子でしたが、奥平さんは仲間内だけのあだ名ってありますか。

ないなあ。僕、大兼としか呼ばれなくて。「大」ってつくと大体「大ちゃん」とかあるじゃないですか。あれも全然呼ばれたことがないんです。僕のことを唯一「大ちゃん」と呼ぶのは吉田羊さんだけ。他は友達も全員大兼ですね。だからほしいんですよ、あだ名が。

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』より

──逆に人にあだ名をつけるのが得意だったりします?

します。それこそ『御上先生』のときにめちゃくちゃつけていました。

──おお。代表例で言うと?

自信作は、僕の席の隣に藤本(一輝)くんという子がいて、その子のあだ名は「絶叫」でした。

──なんで「絶叫」になったんですか。

まず唐木俊輔という子がいて、学生時代にキーパーをやってたからという安直な理由でキーパーと呼んでたんですよ。で、ちょっと安直なあだ名をつけちゃったから、その反省でもっと派生したものをつけようと思って、藤本くんに聞いたら「学生時代にフジモンって呼ばれてた」と。そこから「フジモン」→「富士急(ハイランド)」→「絶叫」になったっていう。本人もめっちゃ気に入ってくれて、ずっと「絶叫」って呼んでました。

──そんなに人にあだ名をつけるのに、自分はつけてもらえないなんて……。

悲しいです(笑)。いつか誰かにつけてほしいですね。

──映画の序盤で三木さんのシャンプーが変わった話が出てきますが、人のシャンプーが変わったのって気づけますか。

絶対無理。そんなの、わかるわけがない(笑)。

──どの範囲ならわかりますか。髪切ったとかは?

撮影現場みたいに毎日会ってるならわかりますし、普通に「切りました?」とか「髪色変えました?」とか、そういうのは言いますね。

──シャンプーがわからないというのは、匂いにそんなに敏感ではないということでしょうか。

香水とかならわかるんですよ。けど、シャンプーってだいぶ近い距離で話さないとわからなくないですか。あと、それこそ女性に「シャンプー変えた?」って、ちょっと言いにくいというのもあります。相手が男の子だったら全然いいんですけど。

──劇中、修学旅行の鈴のおまじないのエピソードがありました。奥平さんは信じているおまじないとかジンクスってありますか。

僕はそういうのをまったく信じてなくて。占いとかもまったく信じてないんですけど、おみくじはちょっと信じてみようかなと思ってます。こうしなさいって書いてあることに従う気はないですけど、いいことが書いてあったらエンタメとして信じてみようかなって。

──ちなみに、2025年のおみくじはどうだったんですか。

それが引いてないんですよ(笑)。

──引いてないんかい(笑)。

あ、でも、2024年は引きました。確か「病気に気をつけろ」みたいなことが書いてあった記憶があるんですけど、1回も病気にならなかったんですよね。たぶん当たったことがないから信じてないんだろうな。次引いて当たったら信じてみようと思います!

『か「」く「」し「」ご「」と「』場面写真 ©︎ 2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©︎ 2017住野よる/新潮社

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作品情報

か「」く「」し「」ご「」と「

©︎ 2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©︎ 2017住野よる/新潮社

©︎ 2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©︎ 2017住野よる/新潮社

か「」く「」し「」ご「」と「

2025年5月30日(金)全国公開
配給:松竹

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

主演:奥平大兼 出口夏希
出演:佐野晶哉(Aぇ! group) 菊池日菜子 早瀬憩
監督・脚本:中川駿
原作:住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮文庫刊)

2003年9月20日生まれ。2020年に映画『MOTHER マザー』で俳優デビュー。第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞など、数々の新人賞を総なめにする。
同年のドラマ『恋する母たち』で連続ドラマ初出演。
その後も映画『マイスモールランド』(22)、『ヴィレッジ』(23)、『君は放課後インソムニア』(23)、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(23)など数々の話題作に出演。2023年には第15回TAMA映画賞「最優秀新進男優賞」を受賞した。
2024年はNetflix映画『パレード』、映画『赤羽骨子のボディガード』『Cloud クラウド』などに出演。2025年1月期のTBS日曜劇場『御上先生』が現在放送中。

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