映画『BADBOYS』で初共演した2人が貫きたい信念を語る
豆原一成×池﨑理人が思う真の強さとカッコよさ、メンバーがくれる“仲間”としての相乗効果とは
2025.06.10 18:00
2025.06.10 18:00
JO1とINI。ボーイズグループ戦国時代の旗手と呼んでいい2大グローバルボーイズグループの一員が、スクリーンで鮮やかな共演を果たした。
映画『BADBOYS -THE MOVIE-』は、不良チームがてっぺんを目指す、族の戦国時代に、弱小チーム・極楽蝶が仲間を守るため拳を交わす熱い友情と戦いの物語だ。主演の豆原一成(JO1)が演じるのは、喧嘩もしたことのないおぼっちゃん・桐木司。温室育ちの司が不良の世界へと飛び込み、極楽蝶の八代目頭となってテッペンを目指す。そして、そんな司を支える仲間の一人・川中陽二を池﨑理人(INI)が演じた。
「男らしさ」が死語となりつつある令和の時代に、なぜこんなにも男の物語に魂が燃えるのか。二人に男のカッコよさと強さについて語ってもらった。

この4人の中に理人がいてくれてよかった
──ガチ感のあるケンカシーンが見どころでした。アクション練習の感想から伺えますか。
豆原 撮影の1ヵ月前くらいから練習に入って、いろんな型を教えてもらったりしました。
池﨑 いわゆるボクシングとかともまた違うんですよね。たとえば殴るのも、もっと大振りにしたほうが不良っぽく見えるよと教えていただいて。
豆原 難しかったのがリアクションですね。ちゃんと本当に当たっているように見せなきゃいけないし、痛そうにも見せなくちゃいけなくて。
池﨑 カメラで見たら当たっているように見えるんですけど、やっている側はこれで成立しているのかなという不安があって。
豆原 特に僕の場合、戦っている相手を強く見せなきゃいけないシーンが多くて。それには受け手のリアクションが重要なので大変でした。
──お互いのあそこがカッコよかったというアクションシーンを教えてください。
池﨑 僕はまめちゃんが(岩永)丞威さんと戦うシーンですね。何回も見たいくらいカッコよくて。現場でOKが出なくてもう1回撮り直すことになったときは、まめちゃんと丞威さんには申し訳ないですけど、もう1テイク見られるんだってうれしくなりました(笑)。
豆原 あはは!
池﨑 それくらい迫力があったし息ぴったりで。こんなに上手くできるんやって感動しました。
豆原 うれしいですね。僕は陽二がカズ(高間数俊)と戦っているシーンが印象的でした。陽二の熱いところが初めて見られるシーンで、いつもクールな陽二だからこそ「カズー!!!」って叫びながら向かっていくところが燃えるんですよね。
──同じ事務所ではありますが、お二人は本作で共演するまでそんなに交流はなかったそうですね。それが今や「まめちゃん」「理人」呼びという。
池﨑 それこそこのアクション練習のときに、お互いのグループのこととか、初めてちゃんと話をして。そこからまめちゃんってこういう空気感の人なんだなとか、こういう考え方の人なんだなというのがわかってきて、(映画の)撮影に入る頃にはめちゃくちゃ仲良しになっていました。
豆原 確か最初のアクション練習のときはまだ理人くん呼びだったのかな。そしたら理人のほうから「後輩なんで、理人呼びでいいですよ」と言ってくれて。俺に対しても最初はまめさんだったっけ?
池﨑 まめさんでした(笑)。
豆原 でも俺も仲良くなりたかったんで、「まめちゃんでいいよ」という話をして。そこからはもう普通の友達みたいな感じで、ずっと一緒にいましたね。

──撮影を通して感じたお互いのリスペクトできるところを教えてください。
池﨑 真面目ですよね。普段のまめちゃんはわりと落ち着いてるんですよ。でも司は元気いっぱいのキャラなんで、演じるのはとても難しかったと思うんですけど、監督と相談しながら見え方とか真剣に考えているまめちゃんの取り組みを見て素晴らしいなと思いました。
豆原 一生懸命という点では理人も同じだと思う。しかも、理人は今回が初めてのお芝居。経験がないからこそ不安もあるし、どうやればいいかすごく考えていたと思うんです。その真摯な姿勢をいろんなところで感じつつ、(極楽蝶の)4人でいるときは天然キャラというか、すごく明るく振る舞ってくれて。この4人の中に理人がいてくれてよかったと思う瞬間はたくさんありました。

──天然なところも漏れ出ちゃったんですね(笑)。
豆原 路地を駆け抜けるシーンがあって、お芝居ってカットがかかるまで戻ってきちゃダメじゃないですか。でも理人はもう映ってないと思って戻ろうとしたんですよ。それを残りの3人で「ダメダメ。まだカットかかってないから」って止めていました(笑)。
池﨑 めっちゃ3人にドン引きされて(笑)。俺的には、「いやいや、早く戻ったほうがいいでしょ」って感じだったんですけど。
豆原 そこが可愛いなと思って。
池﨑 でも戻ろうとしたところはギリギリ映ってなかったのでセーフでした(笑)。
豆原 お芝居の経験がないからこそ出る、そういうちょっとした瞬間の言動に和みますね。
池﨑 あと、映画の中で僕ら4人が入院しているシーンがあるんですけど。そこは結構素でやっていましたね。僕とまめちゃんで手をつなぐところとか、僕が「こんなつなぎ方じゃないよ」ってボソッと言ったら、まめちゃんがちょっと笑いそうになっていて。そういう顔を見られたのがうれしかったです。
豆原 あそこはもう素でやってましたね。楽屋で4人でしゃべってる感じがそのまま出てた。
池﨑 そうだね。すごい楽屋の延長の感覚でした。
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