2025.05.30 19:00
©LAPONE ENTERTAINMENT
2025.05.30 19:00
11人ボーイズグループ・INIが現在、3度目のアリーナツアー「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」を開催中。5月6日に福岡・マリンメッセ福岡でスタートしたツアーのちょうど折り返しとなる5月25日、神奈川・Kアリーナ横浜での公演をレポートする。

©LAPONE ENTERTAINMENT
はじまったオープニングを飾るVCRで鳴り響いたアラート音と連動して、会場のペンライトが赤く瞬く。点滅する赤と打ち鳴らされる打楽器の音が渦巻く中、メインステージ中央に作られたセットの上にメンバー11人が登場すると、はじまったのはデビューから7作連続ハーフミリオンを達成した7thシングル『THE VIEW』のタイトル曲「WMDA(Where My Drums At)」。壮大なメロディにハイトーンが飛び交い、MINI(INIのファンネーム)が叫ぶ「INI」のコールがKアリーナ横浜を覆う。メインステージには火花が散らされ、ライブ序盤から早くも会場のボルテージはマックスに。

池崎理人による力強いシャウトからはじまった「LOUD」は、INIが初めてミリオンを達成した6thシングル『THE FRAME』のタイトル曲。先の「WMDA(Where My Drums At)」と同様、こちらも今回のツアーのためのアレンジが施され、より雄大に、よりライブ映えする仕上がりに。木村柾哉が人差し指を口元にあて、天を仰ぐポーズを見せたイントロではMINIも一緒に大合唱。そんなイントロからメロディは徐々に激しさを増していく。藤牧京介の突き抜けるハイトーンからさらにギアが一段上がると、そこからは怒涛の攻勢。嵐のようなパフォーマンスとINIが誇るボーカル陣のアレンジが重なり、ステージが終わってもざわめきは収まらない。

続く「BOMBARDA」では西洸人が咆哮しながらメンバーを引き連れてセンターステージへと場を移し、よりMINIとの距離を近くする。2ndシングル『I』の収録曲で初期INIの中でも特に強烈な印象を残すこの曲は、プリミティブなリズムに乗ってリフレインする「BOMBARDA」が癖になるスルメ曲。MINIも一緒になって「We are INI」を力強く叫び、その後に続く髙塚大夢のハイトーンのあと、しばらく静寂があり木村の「BOMBARDA」を合図に花道でパフォーマンス。先の2曲もそうだが、特にこの「BOMBARDA」は間断なくジャンプし、腕を振り下ろす振り付けが続くハードな楽曲。しかし限界に近づけば近づくほどメンバーからは笑みがこぼれ、ライブを楽しんでいる様子が伝わってきた。
次のページ