思春期の繊細な感情を描いた短編映画『はるうらら』でW主演
憧れの“大人像”につのる期待 星乃あんな&河村ここあ、現在の役者観は?
2025.05.26 17:30
2025.05.26 17:30
現場で相談してぜんぶ2人で乗り越えました
──そのケンカのシーンでは春と麗の心がすれ違うもどかしさが描かれていました。普段のお2人は、相手のことを思って起こした行動がうまく伝わらなかったときどうしますか?
河村 会話の中で相手が「あれ、違うこと思ってるぞ」と感じたら、「ちょっと待って!」って絶対に言います。一旦止めて「私はこうだと思ってたんだけど、どう解釈したの?」って。
星乃 冷静だね。
河村 そうすると大体、相手も「あ、違うこと思ってた」となるし。そうやってケンカにならないように、先に対処します。
星乃 私自身は、春のように感情をぶつけるっていうことが、恥ずかしいのか、あまり人に対して怒ったりできないです。怒るよりも、相談ベースで解決に向けていって、順序ごとに細かく説明をするしかないなと思います。

──お2人はお芝居をやってみたいと思ったきっかけを覚えていますか?
河村 5歳とかだよね? あんなちゃんは。
星乃 そうですね。最初は単純に「楽しそう」と思って始めましたが、今はちゃんと目標ができて。ちゃんと自分の役を理解して、その作品を愛していける俳優になりたいという思いでやっています。
河村 私は中2の終わり頃に事務所に所属したのですが、演技レッスンが最初は恥ずかしくて。人見知りだし、すごくシャイだったのでお芝居を楽しめなくて、いつもレッスンに行くのが怖かったんです。でも、小学生のときからドラマや映画が大好きで、広島県に住んでたんですけど、都内のドラマのイベントにも行くぐらいで。ドラマを見ると、学校がイヤでも「この子みたいな髪型にしたら、学校も楽しめるかも」って思えたり、そういう風に思わせてくれる俳優になりたいと思ったり。自分の大好きなものをもっといろんな人にも好きになってほしくて、演技を頑張るようになりました。

──今回のように、演じるキャラクターの内面が複雑なほど燃えたりしますか?
星乃 うん、楽しいです。
河村 私も楽しいです。
──複雑なキャラクターを演じるときの役作りの方法があれば教えてください。
河村 私は、日常生活からずっと役に入っておかないとダメなタイプなので、闇を抱えた役の場合、髪の毛を下ろしたりして暗い状態で学校に行って、普段の自分から気持ちを作り込んでいきます。麗のような役は初めてだったので、撮影では、あんなちゃんといっぱい相談しました。
星乃 うんうん。
河村 結構悩みました、今回が一番かもしれないです。
星乃 過去に壮絶な背景をもつ役をしたときは、食事を抜いたり、あとは自分の思う役の性格をメモに思いつくだけびっしり書いて目に見えるようにしていました。『はるうらら』の春も明るい反面、不安を秘めている役なので……現場で相談しながら、2人でいろいろ考えながらテストをやってみたりしました。
河村 ぜんぶ2人で乗り越えました。
星乃 うん、ぜんぶ。

──物語がSNSをきっかけに動いていきますが、お2人はSNSをどんなふうに楽しんでますか?
星乃 インスタはかわいい子見つけられて幸せですね。あとは行きたいお店を見つけたり。飲食店とか、新大久保とか。すぐ保存して、忘れないうちに友だちに送るようにしてます。「ここ行こう!」って。
河村 えらい! YouTubeは見ない? 私は常に見てます。
星乃 めっちゃ見てます!「コノリリ」さんが本当に大好きで。SNSに対してストイックじゃないっていうか、動画の投稿が2ヵ月に1回とかで頻繁じゃないんですけど、プライベートを大事にしながらチャンネルを動かしてる感じが好きです。すごく深い話をされている回もあって、濃すぎて3・4回見てる動画もあるんですよ。すごくギャルマインドで、オシャレなので参考になります。
河村 気になる! あとで見るね。
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