2025.05.29 12:00
2025.05.29 12:00
いろんな見方をしてほしい「Starstruck」
──3曲目「Starstruck」はシティポップっぽさもありつつ、耳馴染みのいいメロディに3人の異なる声質の歌声が重なって癖になるスルメソングだなと思いました。歌詞に韓国語が入っているのも斬新ですよね。
YUUKI 韓国語はポイントとして少しだけ入ってます。日本語で「会いたい」と歌うよりも韓国語で「ポゴシポ」って入っていたほうがちょっとキュンとくる感じがして、いいなと思いました。
RINO 実はこの曲、デモが全部韓国語だったんですよ。もともと韓国語で作られていた曲で、それを日本語にしたらどうなるか、みたいな歌詞の作り方をしてるんですよね。といっても韓国語を直訳するのではなくて、ちょっと違ったニュアンスで書き直すみたいな感じだったんですけど。「ポゴシポ」とか韓国語の歌詞の部分は音的にかわいいからそのまま活かそう、ということでそのままになりました。

──タイトルの「Starstruck」は英語のスラングで「推しを追う人」という意味だそうですが、IS:SUEのファンであるREBORNに向けた曲なのかな、とも思いました。
YUUKI 世界で1つだけの唯一無二な輝くスターになりたい、というかわいらしいメッセージが込められている曲ですね。歌詞だけを見るとラブソングとも捉えられるけど、そこは聴き手であるみなさんに想像力を膨らませていただいて、いろんな捉え方をしてもらうのもすごく素敵だなって思います。歌詞もすごくかわいいんですよ。
RINO 「SHINING」や「NO Game Over」と比べると180度違う曲なんですよね。この曲はキラキラした感じがすごく印象的です。ずっとこのテンポで行くのかなと思ったらいきなりラップが入ってきたり、そういった意味でもいろんな面白さがある曲だなと思いました。
NANO いろんな捉え方できるなっていうのは歌詞を見ていてあらためて思ったんですけど。歌っている時はREBORNをはじめ他者に問いかけるようなイメージで歌っていました。逆に他者から見た私たちに対するイメージなのかなとか、歌詞の要所要所で目線が変わる曲だなって私は思いました。なので、レコーディングする時は頭の中で情景を思い浮かべながら歌っていて、それがちゃんと声で表せるようにっていうのを心がけていましたね。この曲1つでいろんな見方ができるので、この曲を聴いた人がいろんな考え方、いろんな感情を抱いてくれたらすごくうれしいです。

──4曲目「Love MySelf」は2月に先行配信された楽曲ですが、RINOさんが作詞に参加されたことも注目ポイントですよね。歌詞に込めた思いは?
RINO 私が担当したのは2番のYUUKIちゃんパートなんですけど、自分自身を愛することが幸せに繋がる第一歩なんだけどそれと同時に弱い自分を愛することって難しいと思うんです。だけど輝いている自分も、ちょっと影のある自分も、全部ひっくるめて自分だから、そんな自分自身を丸ごと愛してあげようっていうメッセージがこもった曲です。同じくらい世代の方がこの曲を聴きながら「こういう経験、私もしたことがある」って身近な感覚で聴いてほしいなと思って、私にもそういうことがあるよ、ということを歌詞に込めたつもりです。情報が溢れているこの世の中で、自分が信じて決めたはずなのに、いろんな意見を目にして気持ちが揺らいでしまって心を閉ざしてしまう時ってあるよね、というメッセージを込めました。いろんな年齢層の方に共感していただける歌詞になったらいいなと思いながら書きました。
YUUKI レコーディング前にRINOちゃんに歌詞について詳しく聞いたわけではないんですけど、私が歌うことになったパートは具体的な情景を描いた歌詞だったので、すごく想像しやすかったんですよね。周りと自分を比べてしまう、という経験は自分にもあるので、共感もしやすくて、すごくいい歌詞だなと思いながら、しみじみレコーディングさせていただきました(笑)。
RINO 今までにも曲を作るとか、歌詞を書いたことはあったんですけど、それを誰かに見せたのは初めてで。今までは自分の中で完成させて終わりだったんですよね。歌詞を書くのって正解がないことじゃないですか。今回は自分の気持ちを書き起こして、それを言葉にして並べてみるという、テトリスみたいな感覚で作っていたので、こういう形でみなさんに聴いていただける機会ができてすごくうれしいです。でも、まさかYUUKIちゃんが私の作ったところを歌ってくれるとは思ってなかったのでうれしい反面、どう思ってくれているんだろうって、ちょっとそわそわする感じもあって(笑)。でもYUUKIちゃんが素晴らしく歌ってくださったので、言い残すことはないです!
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