『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が描く純愛とは
萩原利久×河合優実の価値観トーク 優しくて痛い「恋の残酷さ」に二人が思うこと
2025.05.06 17:30
2025.05.06 17:30
待つことはそんなに苦手じゃないかも
──劇中、スピッツの『初恋クレイジー』が登場します。きっとこの映画をご覧になった多くの人が、これから『初恋クレイジー』を耳にしたら、この作品のことを思い出す気がして。そんなふうに記憶とセットになっている曲はお二人にもありますか。
河合 GReeeeN(現GRe4N BOYZ)の「キセキ」を聴くと、小学生の頃を思い出しますね。もう何千回聴いたかわからないくらい、いつでも流れていました。世間でも、クラスでも、運動会でも、ずっと「キセキ」が流れていて。
萩原 全員歌えたよね。
河合 歌えた。今でも歌えるし。あれはすごかったなと。

萩原 確かに。子どもの頃に聴いた曲って、なんか刷り込まれているところがある気がして。僕らの世代は、小学生のときに『イナズマイレブン』というアニメがめちゃくちゃ流行っていたんですよ。
河合 つながリーヨですよね? めっちゃ男子が歌ってた(笑)。
萩原 それくらい僕ら男子はみんなつながリーヨしてたので。今でもあの曲を聴くと、『イナズマイレブン』に熱中していた当時の学校の様子を思い出します。

──映画の中で雨が印象的に使われています。雨って多くの人が嫌ったり疎んだりすると思うんですけど、中には雨が好きという人もいて。そんなふうにみんなが嫌っているけど、実は自分は好きというものってありますか。
萩原 僕、夏の暑さは嫌いじゃないんです。というか、寒いのが嫌すぎて、相対的に暑さのポジションが上がっているのかもしれないですけど。「あっちーあっちー」って言いながら汗流してる時間は嫌いじゃないというか。暑さに負けずに熱中している感じが、何かに打ち勝っている気がして好きです。

──なるほど。じゃあ、あえてちょっと暑くてもエアコンをかけないみたいなところがあったり。
萩原 あ、全然かけます(笑)。
河合 あはは。
萩原 家の中は常に適温です。
河合 私はなんだろうなあ。待つことはそんなに苦手じゃないかもしれないです。待ってる間もぼーっとしてたり、本を読んだり、好きなことをしているので。だから、人が遅れてくるのも全然大丈夫だし、行列も平気です。

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