2025.04.12 00:00
©︎YOANI/KING RECORDS
2025.04.12 00:00
指原莉乃プロデュースの12人組アイドルグループ≠ME(ノットイコールミー)が、4月30日(水)に発売する両A面シングルのジャケット写真と新アーティスト写真を公開した。
また、同時にシングル表題曲の情報も解禁。今作からは去る3月25日(火)に1曲目の表題曲として超ド真ん中のポップソング「神様の言うとーり!」のMusic Videoが公開されていたが、本日もう一つの表題曲「モブノデレラ」のMusic Videoが公開された。
聞き慣れない「モブノデレラ」というワードは「物語の最後に報われるシンデレラとは違い、決して主人公にはなれないその他大勢の役名の無い“モブ”として生きている私、そして誰もが持つ孤独感や絶望」を表した言葉。≠MEのプロデューサーであり、全楽曲作詞を手掛ける指原莉乃による造語であり、関口颯太と杉山勝彦が作曲を、杉山勝彦が編曲を手がけた≠MEの表題曲では初の悲しくて切ないミディアムバラード曲となっている。

大野敏嗣(COLORS)が監督を務めたMVは、12時を指す時計の描写から始まる。舞台は童話「シンデレラ」のようだが少し違う世界線にスポットが当たっており、メンバーたちが演じるのは名もなき12人のモブノデレラ。彼女たちは王子に見初められようと舞踏会でアピールするが、王子の目は突如現れたシンデレラのみに向けられ、メンバー演じるモブノデレラたちはこれまで≠MEがどの作品でも見せたことのない情念のこもった嫉妬の顔つきを見せる。
想い破れたモブノデレラたちの「このドレスを着ていけば良かった」という後悔、「なぜ、私は選ばれなかったの?」という自己嫌悪や怒りなど、画面から溢れ出るのは観ている側も揺さぶられてしまいそうな“負の感情”。さらにDメロの「きっとハッピーエンドは 誰かの不幸と気付いてしまう」という歌詞にはハッと気づきを与えられる。

そして持ち前のキラキラ感はありつつも、手先までしなやかに線を描くような振付は武田舞香が担当。一糸乱れぬフォーメーションダンスの美しさと儚さはこの物語の悲しみを和らげてくれるようで、観終えた後には負の感情だけではなく、少しだけ希望が見えるようなMusic Videoとなっている。
冨田菜々風 コメント ※「モブノデレラ」センター
『モブノデレラ』という物語が忠実に再現されたミュージックビデオになっています。
童話の「シンデレラ」の物語はヒロインのシンデレラにスポットライトが当たっていますが、その素敵な物語の影にはそれぞれいろいろな思いを抱えた人たちがいるということに気づかせていただきました。『モブノデレラ』にはどこか自分と重なる部分や、苦しさというものがあります。
このミュージックビデオはとても悲しい物語ですが、悲しいだけではなく、どこか自分に寄り添ってくれているような感覚にもなりました。
いろいろな人生があるなかで、この楽曲のなかではハッピーエンドではなかったとしても、きっと誰しもハッピーエンドにつながる物語に出会うはずです。
私は影と光は共存していると思います。この『モブノデレラ』を通して感じていただけたらと思います。
切なさや、嫉妬、感情的な部分が、繊細に散りばめられています。今までの≠ME のイメージを覆すような、見たことのないメンバーの表情をこの作品で観ることができると思います。物語、そしてメンバーの表情や感情、どちらも楽しんで観ていただけたら嬉しいです。