決め手は傑出した演技力、中川駿監督が初対面の印象も明かす
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』優しい主人公に自分自身を投影した奥平大兼の場面写真解禁
2025.04.12 17:00
©︎ 2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©︎ 2017住野よる/新潮社
2025.04.12 17:00
奥平大兼と出口夏希のW主演で、5月30日(金)より全国公開される映画『か「」く「」し「」ご「」と「』から新たな場面写真3点が解禁された。
原作は『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よるによる2017年刊行の同名小説。累計発行部数が80万部を突破するなど若者を中心に共感を集め続ける本作では、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”という特別な力を持つ高校生たちによる切ない青春ラブストーリーが描かれる。
映画『MOTHER マザー』(20)でデビューし、ドラマ『御上先生』でも注目を集めた奥平大兼が演じるのは、引っ込み思案で自分に自信を持てない主人公・京(けい)。モデルとしての活躍に加え、映画『赤羽骨子のボディガード』(24)などに出演し俳優としても注目される出口夏希は、底抜けに明るい性格でヒロインよりもヒーローになりたいと願う三木直子(ミッキー)を演じる。
さらに体育会系でいつも明るく笑顔な人気者・高崎博文(通称ヅカ)をAぇ! groupの佐野晶哉が演じ、予測不能な言動でいつもマイペースな黒田文(通称パラ)役に菊池日菜子、控えめな性格である日突然学校に来なくなる宮里望愛(通称エル)役には早瀬憩。監督は『カランコエの花』(18)『少女は卒業しない』(23)などを手掛ける中川駿がメガホンをとった。

今回解禁されたのは、奥平演じる主人公・京の場面写真。いわゆる青春ラブコメに登場するような人気者やヒーローとは異なり、京は「自分なんて」と自己肯定感が低い主人公。だが愛らしい魅力があり、口数も少なく目立たないように見えて不思議な存在感のあるキャラクターでもある。
京役のキャスティングは、製作陣が最も悩んだポイントだったという。熟考を重ねた末に選ばれたのが、若手の中で傑出した演技力を誇る奥平。中川監督はそんな奥平について、「これまでは影のある役や攻撃的な役が多かったと思うのですが、奥平君と最初にお会いした時に、実は自分の中に京くんのような一面もあるというお話が出ました。それを聞いて、彼の中にいる京くんが出てきやすいように演出しようと考えました」と語っている。

場面写真 ©︎ 2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 ©︎ 2017住野よる/新潮社