映画『女神降臨』共演秘話から人生の心得まで伸び伸びトーク
Kōki,×渡邊圭祐なりのコンプレックス解消法 2人は「なりたい自分」にどれだけ近づいた?
2025.03.21 18:00
2025.03.21 18:00
コンプレックスと上手に向き合うのは難しい。できれば、見たくないし蓋をしていたい。でも、コンプレックスは時に人生を変える原動力になる。
映画『女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編』の主人公・谷川麗奈もまた自身の見た目にコンプレックスを抱いていた。地味な容姿が原因でいじめられ、部屋に引きこもっていた麗奈。けれど、メイクの力で別人級に変身。転校先で新たな人生を歩みはじめる。
麗奈を演じるのは、『TOUCH/タッチ』で海外映画デビューも果たしたKōki,。自身初のラブコメ映画で、つい応援したくなるようなチャーミングでコミカルなヒロイン像を築き上げた。さらに、麗奈が出会うクールで謎多き同級生・神田俊を演じるのは、渡邊圭祐。綱啓永演じる五十嵐悠との三角関係で、映画館に〈俊悠どっち?〉旋風を巻き起こす。
第一線で輝くKōki,と渡邊は、はたから見ればコンプレックスとは無縁の存在。だけど、誰しも何からのコンプレックスは抱えているはず。2人はどんなふうにコンプレックスと向き合っているのだろうか。

どちらか選ぶなら、俊かもしれないです
──Kōki,さんにとって初のラブコメ映画となりました。
Kōki, 最初はコミカルな部分を掴むまでにちょっと時間がかかったんです。でも、監督から「もっとオーバーに」とオーダーをいただいたり、時には監督自ら麗奈のリアクションを演じてくださって。今回の現場では、そんな監督の優しさに何度も助けていただきました。
渡邊 Kōki,ちゃんは、一言で言うとすごく真面目な方。本読みの段階からちゃんと演技プランを練っていて。聞けば、事前に「麗奈ノート」というのをつくっていたらしいんです。そういうところからもすごくお仕事に対して勤勉な方なんだなと思いました。
Kōki, そんな大それたことではないんですけど(照)。本読みの前に準備できることはできる限りしておきたくて、麗奈の人柄だったり、劇中で麗奈に響いた言葉だったりをノートにまとめておいたんです。そこで感じたのは、麗奈はすごくピュアな女の子だということです。人の悪口を言わないし、トラブルがあった相手にも優しく接することができる。あとは、落ち込んでも、もっと頑張ろうと前向きになれるポジティブな心を持っています。そういうところが麗奈の魅力だと思ったので、大事に演じたいなと思いました。
渡邊 俊は「氷の王子」と呼ばれるくらいなので、最初は冷たくて嫌なやつに見えるんですけど、実はすごく素直な人。麗奈に自分の思いを吐露するところも、麗奈を落とそうと計算して出ている言葉じゃないんですよ。だから、逆に刺さるというか。好きなものは好きだし、照れるところは意外とちゃんと照れる。つくっていないところが彼の魅力だなと。
Kōki, そこは渡邊さん自身にも重なるところがありますね。第一印象はクールであまりお話しされない方なのかなと思ったんです。でも実はすごく温かくて優しい方です。撮影中もリテイクが続いて緊張している私に対して、ふっと笑顔になれるような言葉をかけてくださいました。
渡邊 そこはKōki,ちゃんだからこそと言いますか。テイクが重なると、俳優ってどうしても気持ちが落ちてしまうんですよ。でもKōki,ちゃんは「もう1回お願いします」というめげない心持ちでいた。そういうバイタリティを見ていると、自然と周りも支えてあげたくなりますよね。

──麗奈の前には、俊と悠という2人の魅力的な男子が現れます。忖度なしでお答えください。Kōki,さんなら俊と悠のどちらを選びますか。
Kōki, 出ました!(笑) これは撮影中もスタッフさんと「どっちを選ぶ?」という話で盛り上がっていたんですけど、個人的には……俊かもしれないです。
渡邊 (横でニヤリと)言わせましたね。
Kōki, (笑)。
渡邊 今日は俊と答える日なんです。明日は悠って言ってるかもしれない(笑)。
Kōki, 毎回考えるたびに変わってしまうくらいどちらも魅力的なんです。ただ、私は俊の心を開いた人にだけ愛情を注いでくれるところが好きです。麗奈にしか見せない表情があるところも素敵ですよね。

──ラブコメ映画ならではのキュンシーンもたくさん登場しました。特に印象的だったキュンシーンはありますか。
Kōki, これはもうたくさんありすぎて決めづらいですね。学園祭のシーンで、俊が麗奈を守ってくれるところとか、ああいうピンチのときに助けてくれるのはやっぱりキュンとしますし。
渡邊 僕は一つ推したいところがあって。悠が麗奈に「俺と俊、どっちにするの?」って詰め寄るシーンがあるんですけど。そういうモードのときは、基本、柵と両腕で麗奈を挟むんです。あれは「柵ドン」って言うんですかね(笑)。あの距離感で女の子としゃべることができる男はモテるだろうなと思いました。
次のページ