2025.03.19 18:00
2025.03.19 18:00
フジテレビの動画配信サービスFODで配信中、3月より地上波フジテレビでも水曜深夜に放送中のドラマ『今日のさんぽんた』。飼い主のりえ子と柴犬・ポン太が日課のお散歩をする中で、脳天気なりえ子にポン太が心のなかでツッコミを入れる様子がなんともおかしい、ほのぼのコメディドラマだ。
主演・りえ子を演じるのは、昨年の映画『ナミビアの砂漠』や4月公開の映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』など、多くの話題作に出演する新谷ゆづみ。ポン太(声は安田顕!)とのコンビネーションが絶妙な今作で見事に主演をこなした彼女に、撮影時のエピソードや、出演作が続く近年の活動について伺った。

のこちゃんの疲れとの戦いでした(笑)
──ほかでもたくさん聞かれているとは思うのですが……この『今日のさんぽんた』に出演することになったときの感想からまずお伺いできますでしょうか。
もうまず、犬と私しか出てこないというのを聞いて「えっ!? どういうこと!?」と(笑)。セリフはどうなるの? とか、犬は喋るのか……? とかいろいろ思ったりしましたね。とにかくまず「撮影現場がどうなるのか」で、期待と不安で胸がいっぱいになりました(笑)。
──確かに、最初に概要だけ聞くとそうなりそうですね。
でもその後に、原作漫画を読んで理解しました。なるほどそうか、ポン太は心の中でずっとツッコんでいるんだなと。
──ちなみにオファーが来たときは、そのポン太の声が安田顕さんというのは明かされた状態だったんでしょうか?
もちろんです! もともと、安田さんが原作を好きで……というところから始まった企画なので。
──でも撮影されるときは、ポン太の心の声は聞こえていないわけですよね?
そうなんですよ(笑)。リハーサルの段階ではちょっと読んでもらいながらでしたが、本番では音の関係などもあり、基本的にはポン太の心の声は聞こえていない状態でした。なのでその部分だけ間を空けて演技をしていくんですけど、慣れるまで結構大変でした(笑)。
──いや、大変そうだなと思いました!
つい、独り言として次々とセリフを言ってしまいたくなるんですよね。でもツッコまれるところを待たなくてはいけないので……どうしてもここまで間が空くと、演技の最中に不安になったりするんですよ。でも今回はそれが正解。自分の中では挑戦というか、すごく新しい経験をさせてもらった気がします。

──しかも今回は「主演」ですよね。そういう意味でのプレッシャーはありましたか?
いやもう、私がずっと犬と喋っているところしか画がないから、私がとにかくしっかりしないと現場が進まないんだろうな、というのはありました。でもプレッシャーというよりも「目の前のことをしっかりやろう」という気持ちで現場に入りましたね。
──実際の撮影はいかがでしたか?
ポン太役ののこちゃんが、もうすごくいい子で! でもどうしても、現場が長時間になると途中で疲れてきちゃったりとか、やっぱりあるんですよ。だからそことの戦いでした(笑)。もう少しで行ける! というときに動いてしまうこともあったので、何度もテイクを重ね……うまく撮影できたときはみんなで「よくやったぞ!!」と褒めてあげて。そんな雰囲気の現場でしたね。
──大変なんでしょうけど、想像するとちょっと面白いです。そういえば新谷さんも犬を飼っているとお伺いしたんですが、犬種は何なんですか?
ダックスフンドとポメラニアンのミックスで、ポメックスという犬種です。めちゃくちゃ可愛いんですよ! でも実家で飼っているのと、飼い始めたのがここ数年なので、帰省したタイミングでしか会えなくて……だからそこまで散歩も慣れてなかったんです、実は(笑)。この作品でだいぶ散歩に関しては鍛えられました!

──のこちゃんと接している時間も長かったと思うのですが、新谷さんの思う「のこちゃんの一番かわいいポイント」は?
そうですね……新しいおやつがお母さん(飼い主さん)のポッケから出てくるときの表情と、早く! という感じで手招きするところですね。
──このドラマを観ていても思うんですけど、犬ってすごく表情ありますよね。
私も思いました!笑ってたり、ちょっと寒そうだったり、すごく表情が豊かで。見るとわかるんですよね。
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