映画『遺書、公開。』公開記念リレーインタビュー #3
「IMP.としての自信が僕自身の力になる」ピュアで実直な新参者、松井奏の人間関係術
2025.02.12 18:00
2025.02.12 18:00
些細なことでも「ありがとう」と伝えたい
──一方、芸能界というのは、ランキングであったり“序列”がつきものの世界です。
グループとして大きくなりたいという意味では気にしますけど、自分が気にする性格だってわかっているから、あんまり数字は見ないようにしています。たとえばMVを公開して、それが500万回再生突破とかになると、グループLINEでみんなで盛り上がるくらいにはうれしいですけど。いいところだけもらって、なるべくネガティブな方向に引っ張られないようにしています。
──グループ内で序列とか上下関係みたいなものもあんまりない?
全然ないですね。役割はありますけど、基本、みんな仲良くという感じで。僕自身がわりと集団行動は得意な方かもしれないです。人と一緒にいたい人間なんで(笑)。
──松井さんのファンの方の中には学生も多く、教室という閉塞感のあるコミュニティで生きづらさを感じている人もいるんじゃないかと思います。松井さん流の価値観の違う人と調和しながら生きていく秘訣を教えてください。
なんだろう。この人合わないと思っても遮断するのはちょっと違うのかなと。僕が思っているのは、嫌われてもいいから、まずはフランクに話しかけること。いつまでも「(遠慮しがちに)お疲れ様です……」みたいな感じだとどうしようもないじゃないですか。だから一旦壁を気にせず飛び込んで、それで嫌われたら嫌われたでいいじゃんっていう。
だって、その人たちと一生一緒にいるわけじゃないですからね。同じクラスで卒業してからも会う人なんて1人か2人くらい。気にしすぎても楽しくないんで、価値観が合うとか合わないとか考えず、一旦ぶつかってみるのがいいんじゃないでしょうか。
──ついそこで、ここで話しかけたら失礼かなとか、こういう言い方をしたら嫌な思いをさせちゃうかなとか考えちゃう人も多いと思います。
わかりますけどね。その気持ちもわからなくはないですけど。あまり難しく考えないで、とりあえず「あいっす!」って感じでいって、ダメだったら「さーせんでしたっ!」って撤収する感じでいいと思いますよ。
──松井さんは喧嘩したり、対人関係でトラブルが起きたときはどうするんですか。
僕は素直に謝ります。「ありがとう」と「ごめん」はしっかり口にするように心がけていますね。基本的に人間関係って、何かあったらもう二度と会わなくてもいいと思って接するくらいでいいと思うんですよ。僕自身も、一旦いってみて、この人無理だと思ったら遮断しちゃうタイプなんで。
──ちなみに、松井さんが苦手とする人ってどんな人ですか。
「ありがとう」が言えない人ですね。たとえば服にゴミがついていたとして、「ゴミついてるよ」って取ってもらったのにお礼も言えない人を見ると「ありがとう」くらい言えば良くない?って思っちゃう。「ありがとう」っていい言葉だと思うんですよ。言って損するものじゃないし、言われて気持ち良くないものでもないし。些細なことでも「ありがとう」と伝えることは大事にしたいです。
──赤﨑はプライドの高い人物です。プライドって自尊心を守るために大事なものである反面、人との軋轢を生んだり、他者を攻撃する要因にもなりかねないものです。松井さんはプライドというものに対して、どんなイメージをお持ちですか。
プライドはある程度持っておくべきものだと思います。僕が表に出る人だからかもしれないですけど、自分が守るべきものと、世に見せたいものをある程度持っておいた上で、余白を持つことが大事なのかなと。
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