2025.02.02 17:30
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その類い稀な演技力だけではない。程よいユーモア。どんな質問にもスピーディに答える対応力。そして、プライベートではバイクにまたがりツーリングを楽しむアクティブなキャラクター。俳優・蒔田彩珠は知れば知るほど、もっと好きになる不思議な吸引力がある。
現在、日曜劇場『御上先生』(TBS系)で光を放つ破格の才能の、まだ知らない魅力に迫った。
厳くても愛を感じられる先生が好きでした
──腐敗した日本の教育を変えるため、高校教師になったエリート文科省官僚・御上先生。もし蒔田さんが通う学校に御上先生が赴任してきたらどうしますか。
すごくうれしいと思います。
──そうなんですね。
なんとなく通ってるだけの学校が、御上先生のおかげで新しい学びの場になるかもしれない。そう考えたら嬉しいのかなって。笑顔が少ないところは怖いですけど、言ってることとかやろうとしていることには納得できますね。
──ということは、蒔田さんご自身がわりと厳しい先生もお好きなんですか。
基本厳しい先生でも愛を感じられる先生が好きでした。思い出に残っているのが、中学のときの英語の先生で、よく私の作品を観てくれていたんですね。でも、だからと言って何でも褒めるという人ではなくて。このシーンは良かったとか、あそこの演技は良かったとか、本当に自分がいいと思ったところだけを褒めてくれたんです。だからこそ、先生の言葉はすっと入ってきたし、信頼していました。
──もうその頃から芸能の仕事をされていたわけですが、蒔田さんにとって学校ってどんな場所でしたか。
同世代の人たちと楽しく過ごせる場所であり、仕事のことを忘れられる安らぎの場所でした。たぶん現場にいるときと学校にいるときの私だと全然違ったんじゃないかなと思います。学校にいるときの私のほうが元気でした(笑)。
──当時は生徒同士の間で何が流行っていましたか。
何が流行ってましたかね……。ちょうどその頃からYouTubeが流行りはじめた時期で、「誰々の動画見た?」みたいな会話は多かった記憶があります。
──蒔田さんも見ていたんですか。
私はそんなにです(笑)。
──蒔田さんは、いわゆる流行に乗るタイプの人なのか、ちょっと気になります。
私、兄が2人いるんですね。よくお兄ちゃんから漫画をこっそり借りることが多かったので、どちらかと言うと、ちょっと上世代の流行に影響を受けていることのほうが多かった気がします。中学の頃だと『ワンパンマン』とかよく読んでいましたね。
──ちょっと意外な感じですね。今回演じる富永蒼という役も、これまでの蒔田さんがやってきた役とはまたイメージの異なる役どころです。
こんなにまっすぐ物を言う役を演じてこなかったので、挑戦だなと思いました。富永は明るくて、クラスの全員に興味のあるタイプの女の子。ついどんな問題にも口出ししちゃうんですけど、それがお節介ではなく、ちゃんとみんなに信頼されているところが彼女の良さなんですよね。だから演じるときもしつこくならないように、塩梅に気をつけないといけなくて。監督やプロデューサーの方々と相談しながら、シーンや関わる相手によって雰囲気や話し方を変えながらやっています。
──メイクの雰囲気も、ちょっと今までの印象とは違いますよね。
最初の衣装合わせのときに、富永のメイクをどうしようという話をして。まずは高校生というのが前提なので、あまり化粧を濃くしすぎず。でもキリッとした性格なので、メイクでもそういう印象を与えたいなと思いました。
──Instagramを拝見していると、メイクやファッションもお好きなのかなとは思いました。前回、Bezzyにご登場いただいたときは、カジュアルな格好がお好きとおっしゃっていましたが。
そこは今も変わってないですね。毎日撮影が続くと現場までスウェットで行っちゃいます(笑)。でもオフの日はちゃんとオシャレをして、女の子っぽい格好もしますよ。
──Instagramでは、柄の入ったちょっとイカつめのアウターをよく着ている印象があります。
あれ、お気に入りなんです(笑)。犬の刺繍なんですけど、それが好きで。ああいうちょっとパンチのあるものに、あえてスカートを合わせたりするのが好きですね。
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