アイナ・ジ・エンド、上白石萌音、Salyuがコーラスで参加
Bank Bandが3年10ヵ月ぶり新曲発表、小林武史と櫻井和寿がap bank fesに向け書き下ろし
2025.01.29 00:00
Bank Band『カラ』ジャケット
2025.01.29 00:00
2月15日(土)・16日(日)に東京ドームにて開催される「ap bank fes ’25 at TOKYO DOME 〜社会と暮らしと音楽と〜」に向け、Bank Bandが新曲「カラ」を発表。本日1月29日(水)0時に配信がスタートし、同時にMusic Videoも公開された。
新曲「カラ」は同フェスに向けて書き下ろされた楽曲で、小林武史が作曲&プロデュース、櫻井和寿が作詞を担当。さらに、コーラスにはアイナ・ジ・エンド、上白石萌音、Salyuが参加。Bank Band名義では、21年3月にBank Band feat. MISIA名義でリリースした「forgive」以来約3年10ヶ月ぶりのリリースとなる。
配信スタートと同時に公開されたMusic Videoは柚葉 (DRAWING AND MANUAL)が監督。なお本作品の配信リリースに伴うap bankの収益は、全額能登半島地震の復興支援金に充てられる。
新曲「カラ」の詳細はこちら:
https://www.apbank.jp/fes25/#newsong
Message from 小林武史
ap bank fes ’25 を発表して以降も、さらに社会と暮らしや世界の情報は「いままでにない混沌とした状況」になってきていると思っている。
主義や思想のようなものが通用しなくなってきているのではないか、とも考える。
そんな変わってゆく社会や世界が続いていく中、僕らはこのフェスの中で、何を伝えていくべきなのかを考えながら、準備を続けている。
そして、フェスが終わってからのap bankの意義のことを考えながら、主に次世代の若者たちと様々な出会いと勉強を続けてもいる (もともと、次世代への想いを新たに形にしていこうと考えたことが、今回のap bank fes ’25を東京で開催しようと決めた理由でもあったのだが) 。
新曲「カラ」は、作曲とアレンジの段階で、まだ僕らが知りえない世界や想いとのつながりや希望をファンタジーとしての広がりや入れ物に委ねるような構造を作ろうと思って作った曲だ。
その発想には「現実だけではやり切れないのではないか」というような思いも含まれていたと思う。
しかし、櫻井くんの歌詞や歌入れの後、新たな化学反応が生まれた。
それは、この現実の社会や暮らしのカオスの海を渡っていく、泳いでいくための姿勢を、どこかで感じたことがあるけれど、改めて追体験したという感じ、なのか。
「殻を破って」
「空になって」
ずっと続いていく螺旋のようなイメージの中で、きっと幾度となく起こり続けることかもしれないけれど、懲りずに進化をしながら続けて行けたらいい。
今回ap bankが東京ドームでフェスをやる意味が、1つの線でつながったような楽曲になった、と思った。
Message from 櫻井和寿
「自分」という、
または
「自我」という殻がある。
ある日、その殻を破って「新しい自分」なんぞを見つけた気分になることがある。
しかし、
ヘビとかトカゲが何度も脱皮を繰り返すように、やはり、そこにいる「新しい自分」も、
しっかり皮に包まれている。
きっと
いろんなところに「殻」が「皮」がある。
ルールだったり、道徳だったり、概念だったり、倫理だったり、経済だったり、、、
社会を営むためには、枠組みや線引きが必要だ。
それがあるからこそ、この世界で生きていられる。
でも
それがあるからこそ、
窮屈で、生きづらさも感じてしまう。
ロックに目覚めた頃、
ロックは、若かった日の自分を取り囲む「くだらない」「退屈な」「常識に囚われた」日常をぶっ壊してくれる最強兵器のように思っていた。
そんな経緯があるから、
やはり何か「無性にぶっ壊したくなる衝動」は残っているのだけれど、
現在の自分は、社会をぶっ壊すことよりも、
「自分」または「自我」をぶっ壊すことに興味がある。
ただ「ともにある」「あなたとある」
関わり合って生きている
この言葉は「願い」ではあるけれど、
いやいや、まんざら「願い」などではなく、
実に当たり前の、紛れもない真実でもある。
僕らがこの社会で、世界で、関わり合って生きていることに、大きな喜びと誇りを持ちながら胸を張って歌いたい。
かつてビッグエッグと呼ばれた会場で、
殻を破って、空になって、
ロックで、音楽で、
僕らが「関わり合っている」ことを実感したい。
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