2024.12.02 12:00
2024.12.02 12:00
長井さんは1cmくらい宙に浮いてると思う
──初共演のお二人ですが、お互いに対してどんな印象をお持ちでしたか。
佐久間 すごくフォトジェニックな方だなという印象があったんですけど、実際にお会いするととっても柔らかくて。実は地面から1cmぐらい宙に浮いてるんじゃないかと思うぐらい(笑)。
長井 あはは。初めて言われた(笑)。
佐久間 妖精感がとても可愛いなと思っています。
長井 佐久間さんはクールというか、シュッとしてるイメージだったんですけど、すごく壁なく接してくださったので、早く稽古場でもっと喋りたいです。
佐久間 よくお会いする前の方にクールとか暗いというイメージを持たれがちなんですけど、全然そんなことなくて。本当はすごくネアカなんです。
長井 私も暗いと思われてるんですけど、別にそんなでもないっていう(笑)。きっとお互いわりと普通の人間なんだろうなって気がします。
──自分の取り扱い注意事項ではないですが、ダメなところや短所を相手に伝えるとしたら?
長井 マジですぐ疲れます。
佐久間 そうなんですね。それは知っておいて良かったかもしれない。じゃあもしチーンッとなっていたら疲れてるんだなって思っておけばいいんですね。
長井 はい。だいたい疲れてます(笑)。
佐久間 私は大人数があんまり得意じゃなくて。
長井 大丈夫ですか。今回の座組み、結構人いますけど(笑)。
佐久間 なのでまずはそこに慣れるところから始めたいです。1対1の方が話しやすくて。大勢の方がいらっしゃると、どうしてもすみっこに行きたくなっちゃう(笑)。
──佐久間さんは2020年の『てにあまる』で初舞台。本作が2度目の舞台ですが、舞台をやる上でまだわからないことはありますか。
佐久間 ありますね。台詞をどこまで覚えていったらいいのかとか、稽古場の過ごし方とか、まだまだ未知なことばかりです。
長井 私が普段やってる舞台は、こんな最初から完本してることがあんまりなくて。良くも悪くもそんなに入っていない状態で稽古が始まるから、今回は私もどうしたらいいんだろうって思ってます。
佐久間 『てにあまる』のときは稽古前に全部台詞を入れて稽古に挑んだんですけど。
長井 すごい!
佐久間 それも良さと悪さみたいなものがあるのかなと思ったりして。本来舞台はみなさんでつくり上げていくもの。事前に台詞を入れることで世界が狭くなっちゃうと辛いなって。でも今回はシェイクスピアということで台詞量がすごいから、覚えないというのはとてつもなく不安なので、どうしたらいいか今はまだ悩み中です。できれば1回覚えて、稽古場ではそれを忘れられるぐらいの気持ちで挑めるのが理想ですね。
──長井さんは稽古場の過ごし方ってどうされてるんですか。
長井 結構よく喋るタイプなので。よく稽古中に「今日飲みに行く人、行かない人」って書いた紙をこっそり回してました。
佐久間 めちゃくちゃ楽しんでいるじゃないですか(笑)。
長井 楽しんでます(笑)。人見知りがわりと強いので、その状態でお稽古するのが辛いから、できるだけ早くみんなと仲良くなれるように自分から声をかけるようにしていましたね。
──本番前に袖で控えているときは緊張しますか。
佐久間 私はします。
長井 私もしますね。緊張して腹立ってくるときありません?
佐久間 「何なんだ!」って?(笑)
長井 「何でこんな思いしなきゃいけないんだ! おかしいだろう!」ってなっちゃう。
佐久間 あはは。
長井 緊張したくないですよ。
佐久間 したくないですね。
──緊張の克服法みたいなのがあるわけではない?
長井 ないですね、今のところ。もうしょうがないんだろうなって思ってます。
佐久間 そうですね。私も緊張するものだって思うようにします。
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