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COLUMN

架乃ゆらの二日月 #3

現状無職のインサイド・ヘッド

2024.09.27 17:30

2024.09.27 17:30

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Bezzy読者の皆様こんにちは!架乃ゆらです。

8月いっぱいまではAV女優でしたが9月からは引退したので晴れて無職となりました。しかしここで臆することなく役者ですと自己紹介できるように慣れていかねばなりませんね。AV女優もそうでしたが役者も名乗るのに資格も免許も必要ありません。とある現場で共演した役者の大先輩が役者のコツは続けることだと教えてくれました。7年間AV女優として過ごしてきたおかげでどこかに属したり定期的に自動的に撮影がある環境にすっかり慣れてしまったのですが、役者となると今まで通りの道のりを歩くことはできません。なぜならもうAV女優じゃ!ないから!

架乃ゆら

AVを辞めて役者を目指しますと伝えた時いろんな人々の目がうっすら心配しているけど別に本人に直接言うまでもないか、になったのはこういったわけだったんですね。引退したんだなあと実感が湧いてくると共にひっそりと『ぼんやりとした将来への不安くん』も頭の片隅に遊びにくるようになりました。

まだ現役のAV女優である友人や後輩たちが口を揃えて「引退を決意したことがすごい」と言ってくれたのも今になってこういうことかあと納得しています。つまり引退した後のキャリアが確実ではないし、あえて先行きの見えない不安定な道に行くよりは今のある程度までは安定している道を歩き続けたいということだと思います。わたしがそのへんに関して何か葛藤があったかなと思い返してみると少しはあって、AV女優として5年目あたりの頃に環境を変えてお芝居をしたいという思いはあったのですがでも今すぐ辞めるのはなあ〜と若干ウジウジしていました。

不思議なもので一度でも辞めてもいいかもなと思ってしまうとその後のお仕事へのモチベーションを従来のまま保つのが難しく、このままじゃアカーン!となんとか一念発起し形勢を立て直したことがあります。しかしその後も環境を変えてお芝居をしたいといううっすらとした構想は頭の中にありました。そもそもわたしは環境を変えることが大好きです。引っ越しも大好きでいろんな街に棲んだし、毎日同じような服装をするのがイヤなのでいろんな系統のお洋服を集めてみたり、スマホケースだって飽きるのが早くて2週間でまた別のケースに変えたこともあります。そんな性質を持っているわたしが仕事というなかなか変えられない環境を変えてみたらどうなるんだろう?と一度でも思いついてしまったものなら学校帰りに子猫を拾ってきた小学生のようにわくわく楽しく一人でヘラヘラ笑って、今まで考え付かなかった素晴らしい発想を日々大切に磨き実行に移しました。

つまりはほぼノリと勢いで実行したようなものです。一応周りのお芝居関係の人たちに軽くヒアリングしてみたりはしたのですが、そんなんはあってないようなものです。環境を変えるで言うとAV女優だって日々いろんな種類のお仕事を経験させていただくので言ってしまえば毎日環境が変わっているのですが、いやもっと大きな枠組みから環境を変えてみてはどうだろう、例えば、職業とか…!?わたしのインサイド・ヘッド会議は拍手喝采です。「思いもよらなかった!」「常識が、変わる!」「いやしかしそんな甘い考えでいいんですかね?」「何事にも不安はつきものや!」「今が一番若いとデヴィ夫人も言ってた!」

話は変わりますが現在10月に行われる舞台の稽古中です。やはりいろんな役者の方々に囲まれてお芝居をするのはオモロむず楽しい!

わたしはお芝居が上手くなりたいとかもっといろんな作品に出て売れたいとかはもちろんゼロではないけど、いちばん大きくて大事!と思うのはお芝居は楽しすぎるのでずっと楽しいことをしていたい!という夏休みの小学生並みの偉大なる欲望です。

これからも日々たくさん勉強をして楽しいお芝居をずっと続けていきたいです。『ぼんやりとした将来への不安くん』はたぶんずっとしがみついていますが、諦めて仲良くやろうと思います。思えばプリキュアにもプリンセスにもいつも傍にはマスコットキャラがいました。今に『ぼんやりとした将来への不安くん』もマスコットキャラに据えてやります。

撮影協力:代々木ミルクホール HPInstagram

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作品情報

啓和グループ60周年記念公演『バック•トゥ•ザ•うんちゃん 〜ドライバーの消える日〜』

啓和グループ60周年記念公演『バック•トゥ•ザ•うんちゃん 〜ドライバーの消える日〜』

2024年10月2日(水)〜6日(日)
会場:中野 ザ・ポケット
【チケット】
前売:事前精算 7,000円
予約:当日清算 7,000円
U25:3,000円 ※枚数限定・予約のみ・要証明書
高校生以下:無料 ※枚数限定・予約のみ・要証明書

詳細はこちら

キャスト&スタッフ

脚本・演出:奥山雄太(ろりえ)
監修:宮岡太郎

キャスト:
小川麻琴 太田奈緒 安藤理樹(PLAT-formance) 秋乃ゆに 岩田恵里 岡田帆乃佳(劇団4ドル50セント) 岡野康弘(Mrs.fictions) 尾倉ケント 小見美幸 加藤夏子 架乃ゆら 鈴木研 高畑裕太(ハイワイヤ) 中嶋海央(柿喰う客) 仲美海(劇団4ドル50セント) ヒロシエリ 陽和ななみ 七海ティナ 松原一郎 山岸拓生(拙者ムニエル) 岩井七世 ※声の出演

2017年11月19日、【無限の透明感】のキャッチコピーでエスワン専属女優としてデビュー。昭和歌謡と特撮のファンであり、特に平成仮面ライダーシリーズはすべて観ている。近年は映画や舞台にも活躍の場を広げ映画『グッドバイ、バッドマガジンズ』や舞台『シロツメクサ』に出演。多方面で活躍中の女優。

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